<観劇レポート>ガポ「たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分」
観た芝居の感想です。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | ガポ |
回 | ガポ第一回公演 |
題 | たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分 |
脚本 | デビッド・宮原 |
演出 | デビッド・宮原 |
日時場所 | 2019/10/25(金)~2019/10/27(日) 新宿眼科画廊(東京都) |
劇団紹介
劇団ホームページには紹介がなく、CoRichiのページにこんな記載がありました。
2人芝居します。
事前に分かるストーリーは?
劇団ホームページには、こんな記載がありました。
土日の休みに、彼氏とのデートを楽しみにしている音羽千佳は、どこにでもいる普通の女性。
ある日、千佳の家に突然、現れる才川信子。次第に千佳の人生が、明らかになっていく。
二人の奇妙な関係。
いったい信子は、何者なのか・・・
歌って踊って、ちょっと不思議なサスペンスコメディー。
観劇のきっかけ
タイトルとチラシが気になって、の観劇です。
ネタバレしない程度の情報
上演時間・チケット価格・満足度
観劇した日時 | 2019年10月25日 19時30分〜 |
上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
個人的な満足度 CoRichに投稿 | ★★★☆☆ (3/5点満点) |
客席の様子
男女は半々くらい。割とシニアな層と、中年男性層が多かった気がします。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事の出来る芝居です。
観た直後のtweet
ガポ「たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分」観劇。110分休無。
女性の二人芝居で旗揚げ公演、とのこと。
ストーリ、全部観た上で引いて考え直してみると、淡々としたドラマとしては楽しい。演技と演出はアンバラススさが目立ったかなぁ、というのが印象。客席スマホ電源切らない率、高し。— てっくぱぱ (@from_techpapa) October 25, 2019
映像化情報
情報はありません。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは。
恋人に電話で別れを告げられたばかりの千佳の家の部屋に、突然入り込んでくる信子。千佳ははじめは、恋人の別の女だと勘違い。ひとしきり喧嘩するも、よくよく会話してみると、恋人とは関係ない事が分かり…。程なくして、信子は実は生き別れた妹だという事に気が付く。両親は幼い頃自殺し、2人は金持ちの家に里子に出されたが、千佳は気に入らずに、家を飛び出してそれっきりだったのだ。水商売でそれなりに稼ぎのある千佳と、金持ちの信子は、空白の時間を埋めるかのように一緒に生活するも。…実は、信子は千佳の恋人と、実はやはり、関係がある事が判明。喧嘩になるも、・・・実は信子は、詐欺師の恋人と千佳を別れさせるために仕組んだ計画の一部だった・・・と、強引にかなり端折ってまとめると、こんなお話。
全部観終わった後、全体を振り返ってみて思うのは。
・・・客が思っているのとは違う方向に何度かお話が「ひっくり返る」流れ。「あれあれあれ?」「えそうなの?」という感覚。ひっくり返り方、展開だけを追う事が出来たら、結構面白いな、という事なのだけれども。
途中「2人は実の姉妹」だと思わせたり、「実は偽の姉妹で信子も詐欺師」っていう風に思わせたりする訳だけれども。どっちの解釈が正しいの?という疑問が、常に頭を付きまとってしまった。全部観た後考えると、解釈の正しさより、まるでお好み焼きのように「ひっくり返る」ストーリーを、ただ楽しめばよかったんだろうけれども。ひっくり返るたびに、どう捉えたらいいのか、という、深刻な投げかけの方が勝っていたので、おそらくコメディ要素の意図通りに観れなかった、という感覚。
結局は「ひっくり返り方」が弱かった、って事なのかな。ストーリー紹介には「サスペンスコメディー」とあるけれど。サスペンス/コメディの、それぞれの配合の割合が、効果的ではなかったのかな、と感じる。全て、観終わった後に分かった事なので、私自身の中で、勝手にいろいろと変換や組み換えをしてしまっている自分がいた。