<観劇レポート>GENKI Produce「家族と呼ばないで ~I can’t say it enough~」
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | GENKI Produce |
回 | GENKI Produce vol.16 |
題 | 家族と呼ばないで ~I can't say it enough~ |
脚本 | 田中大祐 |
演出 | 田中しげ美(GENKI Produce) |
日時場所 | 2020/01/29(水)~2020/02/02(日) ブディストホール(東京都) |
家族と呼ばないで ~I can't say it enough~ | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
TBS『関口宏の東京フレンドパーク』でお馴染み(?)の俳優・西秋元喜が、“個性のある役者、輝いてる役者を集め舞台をやる”をコンセプトにプロデュースする演劇ユニット。
GENKI Produce OFFICIAL WEB SITE
事前に分かるストーリーは?
チラシには記載がありますが、データとして記載されているものがあませんでした。
観劇のきっかけ
チラシが気になっての観劇です。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
観劇日時 | 2020年1月31日 14時00分〜 |
上演時間 | 110分(途中休憩なし) 全席指定 |
客層・客席の様子
男女比は2:8くらい。アラフィフくらいの女性が多くいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・会話劇
・ハッピー
観た直後のtweet
GENKI produce「家族と呼ばないで」110分休無。
ストーリーは、どこかで見たような、アッチの方々の結婚式のお話。ラスト20分は思わず涙。お母さんとミッキーと源さんが支えてる感覚だなぁ。コメディは、ちょっと乗りきれなかった。コメディのためのシチュエーションっ感じがしてしまったかな。 pic.twitter.com/xPkU4w8PQ6— てっくぱぱ (芝居好き) (@from_techpapa) January 31, 2020
映像化の情報
公演DVDの先行予約用紙が入っていましたので、DVDがいずれ発売されるかと思います。
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは。
ルディことカワシマケンと、ポールこと西田シンは、ゲイのカップル。今日は結婚式場で、仲間だけで結婚のパーティをする。シンは妹が、ケンは叔父のゲンさん(同じくゲイ)が、親戚代表として出席する。それ以外の家族は呼ばない。イベント盛り上げ上手の、ゲイ仲間のミッキーが、他の仲間と共に余興や司会で式を盛り上げてくれる予定。そこに、シンの妹の手違いで、静岡から両親が来ることになり。ケンの妹は、兄が何かコソコソしていると結婚式場に様子を見に来た。ゲイのカップルだという事を何とか隠そうとする、ケンとシンと、妹と結婚式場のウェディングプランナー。結婚相手を偽って、妹同志、クロスで結婚する合同結婚式をでっちあげたりして、ドタバタ。そこから巻き起こるドタバタコメディ。・・・と強引にまとめるとそんなお話。(役名は記憶を基に記載)
ゲイのカミングアウトに伴う葛藤。お話としては、ん、何処かで聞いたことあるような、な感覚。ラスト20分、結局秘密が全部バレちゃって、シンの両親とケンの妹に真実を話す、ゲイと結婚をカミングアウトするところは感動的。特にシンの母への告白と、母の反応は、思わず涙をしてしまった。ゲイのカミングアウトって、それこそ古くは「コーラスライン」あたりからよく見かけるストーリーではあるものの、感情が伴う劇として見ると重みがあるなぁ、という事を感じる。
一方、中盤までのドタバタコメディは、観ていてちょっと辛い。脚本が今一つって感じなのかなぁ。物語の構成としては、アガリスクエンターテイメントの「我が家の最終的解決」なんかと似ているのに、なんていうのか、どこかコメディのためのシチュエーションっていう感じで、ちょっとウトウトしてしまった。そもそも、あの状況までいってしまったら、全てを隠し通すって冷静に考えて無理だよなぁ。そう思うと、2人は動転するか、冷静に策を練るか、だと思うんだけれど、どちらにもならないまま行き当たりばったりの行動をしていて。気が付くと結婚する主人公二人は、ゲイを隠すために舞台に立っているように思えてしまった。要は、動機がないのに行動しているように見えてしまって。「動機」と「障害」っていう2つの核心部分が、かなり曖昧になってたのかなぁ、と観ながら思わず分析をしてしまった。
気になった役者さん。田野聖子、俳優座の役者さんのよう。コメディ展開の所は、役所上仕方なくもちょっとまどろっこしく感じるけれど、ラストのシンに寄っていく様は、ストーリー的には読めていたけれど良かった。青地洋、狂言回し的な感じだけれど、宴会好きのゲイのって感じがとてもいい。ゲイじゃない時の演技は分からないけれど、ゲイだと、ミュージカル「キンキー・ブーツ」なんかで観たい役者さん。渡辺克己、声優さんとしての活躍が多そうだけれども、たたずまい含めてカッコいい。この人も実はゲイ、っていうのが、直接的な表現じゃないけど滲み出ているのがよかった。