<観劇レポート>ロロ 「心置きなく屋上で」

#芝居,#ロロ

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名ロロ
ロロいつ高シリーズvol.8
いつだって可笑しいほど誰もが誰か
愛し愛されて第三高等学校
心置きなく屋上で
脚本三浦直之
演出三浦直之
日時場所2020/09/09(水)~2020/09/13(日)
神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

いろいろな記載がありましたが、CoRichの団体ページにはこんな紹介があります。

三浦直之(主宰・脚本・演出)、板橋駿谷、亀島一徳、篠崎大悟、島田桃子、望月綾乃、森本華(以上俳優)、玉利樹貴(えかき)、奥山三代都、坂本もも(以上制作)の10名による集団。

2009年より東京を拠点に活動中。
漫画・アニメ・小説・音楽・映画などジャンルを越えたカルチャーをパッチワークのように紡ぎ合わせ、様々な「出会い」の瞬間を物語化する。
小説のリーディングや音楽ライブと融合した短編演劇、映画製作など、ジャンル横断で演劇の枠を拡張しながら活動を行い、三浦直之・初監督作品 映画『ダンスナンバー 時をかける少女』(製作:ロロ)がMOOSIC LAB 2013準グランプリ他3冠を受賞。
『ハンサムな大悟』が第60回岸田國士戯曲賞最終候補作ノミネート。

2015年より、高校生に捧げる“いつ高シリーズ”をスタート。60分の連作群像劇を発表し、戯曲の一般無料公開や、高校生以下の観劇・戯曲使用料を無料にするなど、高校演劇の活性化を目指している。

ロロ

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

屋上に魔法陣なんてありふれた妄想をして、なにを召喚しよう。たくさんの武器がほしい。キャラメルマキアートの水鉄砲、水ようかんでできたモーニングスター、ティースプーンと蛍光灯の二刀流。魔法陣のなかに山ほど武器を集めて、ゆーうつを蜂の巣にするお茶会でもはじめよう。私の地面はあなたの天井。つま先があなたの視線をつかまえて、私は飛ぶ。新校舎の屋上から旧校舎の屋上へ。時をかけるパルクール。心置きなく屋上で、吹き出しみたいにあなたは笑うね

観劇のきっかけ

東京・観劇カレンダーのスケジュールを見ていて、気になっての観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2020年9月10日
14時00分〜
上演時間70分(途中休憩なし)
価格3500円 全席指定

チケット購入方法

チケットかながわのページで予約しました。
セブンイレブンで予約番号を伝えて、チケットを受け取りました。その際、カード決済を利用しました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。年齢層は全体的に若めな雰囲気でしたが、様々な年齢層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・静か
・不思議
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

舞台は高校の屋上。
大きな黄色い円が描いてある。ドラえもんの顔のような、魔法陣のような、そんな描き足しをして遊んでて。瑠璃色、魔法陣の中心で願い事をしたら消えた。空を見上げると、飛んでる。空を飛ぶのが願いだったのか。海荷が願うと、理想の彼?みたいなのが降ってきたけど、恥ずかしくて隠す。ブルーシートで隠す。太郎と海荷は以前付き合っていて。ビーチが代筆したラブレターを読んだら、代筆なのに本気で書いたかのように思ってしまう太郎。代筆ラブレターで告白された女は、彼がいてその人が大好き、と断ったり。向かいの校舎には、×が描いてあって、⚪︎×クイズ大会になったり。そんな、高校生の屋上での不思議な風景を、のんびりと、清々しく描いた作品。

不思議な作品だった。お話の因果関係というか、起承転結的なものは、正直よく分からなかった。分かったような気分になってしまうセリフや動きがたくさん散りばめられてはいるのだけれど、結局よく分からない。それでも、何だか空間に、会話には惹きつけられてしまってそこで繰り広げられる会話劇。

メリー・ポピンズみたいに飛んでいってしまう瑠璃色が、心の中に容易に想像できたり。よくよく考えると魔法陣で願いごと、っていうのもかなり不自然というかSFだけれど、妙に納得させられてしまう部分があり。自然というのとはちょっと違う空間。その不思議な感覚を楽しむ、という点では面白かった。

高校演劇で上演される事を前提としている公演のようで、舞台の冒頭10分間は、仕込みの時間だった。掛け声をかけながら、役者さん達が、次々に大道具を持ってセットアップ。多くの場合、この光景は幕の中で行われているので、見れないんだろうな。新鮮でもあり、自分が高校生の時は10分、なんていう制約あったかなぁ、とピンとこない部分もあり。

終演後、配られた当日パンフレットを読んでみると、人間関係の相関図が出ていたりして。でも出演していない人の相関も出ているので、「いつ高シリーズ」は、この人物像で物語を描くシリーズなのかな、と思うも、確信が持てず。テーマは「まなざし」という事だけれど。不思議な要素を加えて、感覚的に時間を切り取ったもの。それが作者が言う「まなざし」なのかもしれないと思った。

気になった役者さん。田中美希恵、田上パル「Q学」でも高校生役で観た役者さん。声が印象的。こんな高校生いる!な、どハマりした感覚を再び味わった。


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