<観劇レポート>アンティークス「あの日見た星空はきれいだった」
【ネタバレ分離】
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。観た芝居の感想です。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | アンティークス |
回 | Vintage26 |
題 | あの日見た星空はきれいだった |
脚本 | 岡崎貴宏 |
演出 | 岡崎貴宏 |
日時場所 | 2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)--シアター711 |
アンティークス?
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
主宰 岡﨑貴宏が、2004年8月に旗揚げした劇団である。
既成の価値観にとらわれない、時流に流されない、地に足をつけた芝居創りを心がけています。
毎回、ワークショップで出演者を募り、手作り感ある演劇を創作しています。アンティークスは、毎回ひとつの物(あるいは存在)をキーワードにストーリーが進行していきます。基本は、現代劇です。出演者の人間性を生かし、関係性や空気感や状態を丁寧につくっていきます。面白さを探求すると共に心と心の、波動に響かせる物語を創作します。
日常と非日常の2面性を持たせながら、どこかノスタルジーを感じさせます。しゃべり言葉のお芝居です。本来もっていたはずの日本人の思いやりや優しさ、素朴さを織り交ぜながら、混沌とした現代の世の中にわずかな希望を見出だせる、そんなお話を近年描いてます
事前に分かるストーリーは?
劇団ホームページには、こんな記載がありました。
兄と妹の「旅」の物語。
終着駅で二人が見たものは・・・
アンティークスが壮大なスケールで贈るヒューマンファンタジー
ネタバレしない程度の情報
上演時間・チケット価格・満足度
観劇した日時 | 2019年5月22日 19時30分〜 |
価格 | 3500円 全席自由(事前にネット予約) |
上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
個人的な満足度 CoRichに投稿 | ★★★☆☆(3/5点満点) |
客席の様子
一人客が多かった気がします。男性はシニアが多く、女性は若い人が多かったかな。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観劇できる舞台です。
観劇直後のtweet
アンティークス「あの日見た星空はきれいだった」観劇だん。105分休無。
劇団15周年との事。前説で、これまでの公演のオマージュ的な集大成な話、との説明あるも。
いろんな要素があり過ぎて、どうも焦点を定められず、結果、観念的な絶望と希望に見えてしまう。イマイチ乗り切れずだった。ムムぅ。— てっくぱぱ (@from_techpapa) 2019年5月22日
感想(ネタバレあり)
前説で、主宰の岡崎貴宏から「アンティークスは15周年。これまでの舞台がたくさん詰まった内容。」との説明あり。私が観たのは前作「この星に生まれて」と、観劇三昧で「あしおと」のみ。アンティークスまだまだ初心者の私は、大丈夫かな、と一抹の不安を感じつつも、観劇。
物語は、列車の中。「世界で一番綺麗な星が見える島」にたどり着くための列車に、気が付くと乗り合わせている人々。どこかフワフワとした空間にいて、駅へ止まるたびに停車時間が長くて、まるで「銀河鉄道999」のよう。徐々に明らかになる、この列車の正体。そこに乗っている人たちは、今まさに、命絶えようとしている人々と、それを受け入れられない人々。「母と子」「夫と妻」「兄妹」「女子高生の友達二人組」などなど・・・。終着駅で、人々は、それぞれに別れを告げる・・・と、強引にまとめるとこんなお話。
ひょっとすると、これらの組は、それぞれ過去のアンティークスの作品に相通じているのかもしれない。主役の「兄妹」は、正に前回作「この星に生まれて」の設定だ。「女子高生二人」は、設定は違うも、どこか「あしおと」に通じるものがある。岡崎貴宏が、一貫して、「どうしようもない別れ」と、「その別れの原因のどうしようもなさに対する救済」を描いているのは、とても、とても、よく分かるのだが。どうにも、組になる設定の人物が多くて。どの組を集中して観ればよいのか分からなくなってしまって、結局集中を欠いたまま終劇してしまった。15年、アンティークスを観続けているファンであれば、ひょっとしたら「走馬灯のような銀河鉄道999」的な、別の楽しみ方が出来たのかもしれない。しかし私がその波に乗るには、アンティークス歴が足りなかったように思えた。
母子の別れのシーンが、いくつかあったが、ラストに、そのシーンが続く度に、前回作の短編「15分間の奇跡」を脳裏に反芻して、思い起こしてしまった。
気になった役者さん。安部智美、目立つ役ではなかったけれど(女子高生姿は目立っているけれど)、一つ一つの演技が繊細に見えて、途中から、目が離せなくなってしまった。思い詰めた、憂いの表情が引き立つ役者さんなのかもしれない。崖のシーンは、崖がしっかり見えて。ただ、まさか落ちるとは思っていなかったけれど。
チラシの裏