<観劇レポート>コンプソンズ 「WATCH THE WATCHMEN(we put on masks)」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 コンプソンズ「WATCH THE WATCHMEN(we put on masks)」の観劇レポートです。上演時間115分(途中休憩なし)
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | コンプソンズ |
回 | コンプソンズ #8 |
題 | WATCH THE WATCHMEN(we put on masks) |
脚本 | 金子鈴幸 |
演出 | 金子鈴幸 |
日時場所 | 2020/09/29(火)~2020/10/18(日) 小劇場てあとるらぽう(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2016年、金子鈴幸・星野花菜里が主宰として明治大学 実験劇場を母体に発足。ある実在の出来事を題材に事件から事件、あるいは現実から虚構を縦横無尽に渡り歩く作風が特徴。速射砲の如く繰り広げられるナンセンスギャグとこじつけによって物語はあくまで物語としての結末を迎える。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
1年以上ぶりの本公演です!
ウォッチメン!!こりっちは当日精算のみ取り扱っています。
今回ウイルス対策でお客様には事前にチケットを発券していただくことを推奨しております。
何卒ご協力よろしくお願い致します。
観劇のきっかけ
好きなので、続けて観ている劇団のひとつです。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2020年9月30日 19時00分〜 |
上演時間 | 115分(途中休憩なし) |
価格 | 3200円 前半割 全席自由 |
チケット購入方法
カンフェティで予約して、クレジットカード決済をしました。
スマホのアプリ、モバパスにチケットを転送して、利用しました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。男性は若い人中心も年齢は様々。女性は若い人が多めでした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コンプソンズ
観た直後のtweet
コンプソンズ 「WATCH THE WATCHMEN(we put on masks)」115分休無。
いやー、いつにも増して訳わからないわ(笑)。面白いし「今」なんだけど、訳わからない。一つ言葉が浮かんだけど、それがテーマなのかなぁ、という迷いも。やっぱ突き抜けて分からない。確かめるしかないかな。 pic.twitter.com/TPTEdvSZpl— てっくぱぱ (芝居が好き・映画も好き) (@from_techpapa) September 30, 2020
映像化の情報
公演期間中、有料のネット配信があります。
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは。
コロナ期間中、都知事選の直後。再選した小池都知事を見ながら、やることのない、コンプソンズの作・演出の金子くん。いろいろ考えて脚本書いたら、YouTuberやら、アングラの化身やら、猫保護やら、小池都知事が飛び出して。最終的には、猫の抜け穴を使って皇居に行く、と言い出す。そんな金子くんの、虚構とも現実ともつかない物語。
やはり、コンプソンズ。言語化難し。訳わからない。今回は、今までの作品の中で輪をかけて、訳わからない度マックス。訳わからなくて芝居がつまらないなら一刀両断「つまらん!」なのに、、、面白いし、今の感覚みたいなものが詰まってるから、歯痒い。ワガママだけど、どこか憎めない女の子にかまってる感覚。なんなんだろ。この癖になるやつ。
コロナを扱った作品。でも「悲しいとか」「前をむこう」とか、そんなどこかステレオタイプな表現とは、一線を外している。感覚的には、コロナの時の、頭の中の整理できない「陰」の部分の脳味噌の中を、ぐちゃまらっ、とぶちまけられた感覚だった。劇中、感情移入出来る人物なんて、誰1人出てこないのに、その場に漂う妙な空気感にはどこか共感のベクトルを持っている自分に気づく。これまで観た何作かと同様、時事ネタを織り交ぜてくる作風なので、「今」なワードも沢山。ただ、その「今」に深い意味あるのがないのか判然とせず。ひょっとしたら、コロナとは関係ない事を描いている気がするも、要は、そこはポイントになる要素じゃない感覚。朝鮮出身の人の差別についてや、史実、安倍批判なども織り混ぜてきて、どの部分が語りたいのかは、曖昧になっていく。
ラスト、皇居に向かう下りで、ふと芝居全体に対して、頭に思い浮かんだ言葉が、「八つ当たり」。間口の広い、観客との共感としての「八つ当たり」。いや、コロナなんだから、誰に八つ当たり出来るものでもないけど、でもだからこそ、八つ当たりしたい感覚をそのまますくい取られて、ぐちゃまら、と見せられたのかな、と思う。そいや、タイトルは 「WATCH THE WATCHMEN」。ヒーローの名前?、いや、見てるやつを見とけ(見張っとけ)、という意味か?。そんな事を思うと、あー確かに、自分の中の「八つ当たり」したさを妙に引きずり出された感覚があり。
ただ、解釈として正しいかは、全く分からず。てか、きっと正解なんて、ない気もする。あくまで、私がそう感じた。要は、いつものコンプソンズの後味と同じ。劇中、「今年コロナが無ければ、ブレイク寸前だった」みたいな話は、ホント、そうだったんじゃないかな、と思う。
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