<観劇レポート>中野坂上デーモンズ 「間」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 中野坂上デーモンズ「間」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 中野坂上デーモンズ |
回 | 第18回 |
題 | 間 |
脚本 | 松森モヘー |
演出 | 松森モヘー |
日時場所 | 2020/12/24(木)~2020/12/29(火) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
松森モヘーを中心とした芝居のチーム。
劇団ではなく偶然つどった仲間で出来ている。
ENBUゼミナール2011年ノゾエ征爾クラス在学中に微動。
2012年、旗揚げ公演を前にしてチーム内での確執・裏切り・陰謀・争いをへて現在の形となり本格的に始動する。
全てを出し切り“何かわからない業の深いもの”を作り続ける《中野坂上ストロングスタイル》は唯一無二であり、見るものを謎の感動と不快感へ引きずり込む。
何も感じない人もいる。それはしょうがない。
近年は《中野坂上ストロングスタイル》のみならず、会話の完成度を追い求める《北区王子コンバセーションスタイル》、ひたすらの出鱈目を創造する《四谷マザファッキンアウトブレイクスタイル》などを駆使し、劇場のみならず様々な音楽LIVEやイベント、フェス等にも出演する。
中野坂上という街に特に想い入れはないが、中野坂上は日本で一番AV女優とすれ違う街だということは本当の話らしい。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
夢でした
夢の中かもしれません
狂ってたらすいません
黙々と演劇を続けます中野坂上デーモンズ
主宰 松森モヘー
観劇のきっかけ
前回の作品が気になったから、の観劇です。
過去の観劇
- 2022年04月23日 中野坂上デーモンズ「安心して狂いなさい」
- 2022年01月13日 中野坂上デーモンズ「死んだと思う」
- 2020年08月14日 中野坂上デーモンズ 「終わる」
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2020年12月25日 14時00分〜 |
上演時間 | 75分(途中休憩なし) |
価格 | 3000円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は7:3くらい。様々な年齢層の人がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・にぎやか
・言葉
観た直後のtweet
中野坂上デーモンズ「間」75分休無
劇団2度目。すごくよかった。生きる事そのものから、PCR検査待ってる間がもたない時間まで、いろんなものが垣”間”見れた。薄らと涙してしまった。何故か「借り物の時間」って言葉が思い浮かんで、ブルーハーツが脳内で歌い出す。不思議な感覚だった。オススメ! pic.twitter.com/S9Pwk9B96Y— てっくぱぱ (@from_techpapa) December 25, 2020
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
前回作品の「終わる」。私にはあまり合わない作品だったけれども、気になって観劇。前回作品とは作風は同じなのだけれども、感じる印象が真逆だった。希望…とまでは言わないものの、何だか可能性のようなものに満ちていた作品だった。表現している事が、人の人生だったり、コロナの鬱屈した雰囲気でとても切実なんだけれど、同時に爽やかな感覚の舞台だった。
客入れ時から舞台に人が出ていて、椅子に座って何やらぶつぶつ呟いているスタイルは、前作と同じ。開演すると、言葉の応酬。「間」…"マ"、"アイダ"、"ケン"など、「間」まつわる事々たちのマシンガンのように飛び出る言葉での出演者間の応酬。このスタイルはは前回作とも同じ。
「間」に関する様々な問いが、どこか哲学的でもある。間は、いかなる場所にも潜んでいる。何かと何に横たわっているものは、全て間である。「人間」って「人」の「間」と書いたりもする。人生は、生きて死ぬまでの「間」である。「間」にはなにもないのかと言うとそうではない。むしろ、「間」にすべてのものが詰まっている。コロナ禍は、どこか間のようでもあった。何もできない時間。演劇が、出来るようになるまでの「間」、待っている。でもただ待っている訳ではない。それは、次の何かへの準備期間である。
・・・そんな、人生とも、コロナに対する想いとも取れる何かを、使って遊び倒して作品にしてしまおうという「演劇」だった。
「間」に対する自分の言葉を探していたら、「借り物の時間」って言う言葉が浮かんできた。よく考えたら、ブルーハーツの曲「夢」の歌詞だった。頭の中に流れてきて、止まらなくなってしまった。