<観劇レポート>劇団四季 「オペラ座の怪人」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団四季「オペラ座の怪人」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団四季 |
題 | オペラ座の怪人 |
作曲 | アンドリュー・ロイド=ウェバー |
作詞 | チャールズ・ハート |
脚本 | リチャード・スティルゴー アンドリュー・ロイド=ウェバー ガストン・ルルーの小説 「オペラ座の怪人」による |
演出 | ハロルド・プリンス |
日時場所 | 2020/10/25(日)~ロングラン公演 JR東日本四季劇場[秋](東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページに、四季について説明があります。
言わずと知れた、日本最大の劇団かと思います。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
1905年、パリ・オペラ座の舞台上。オペラハウスの所有物がオークションにかけられている。 車椅子の老人はその中の一つ、オルゴールに手を止める――。
さかのぼること半世紀、オペラ座の舞台では、オペラ『ハンニバル』のリハーサル中。
しかし華麗な舞台の外では"オペラ座の怪人"の仕業とされる謎めいた事件が続発していた。策を講じない支配人に腹を立てたプリマドンナのカルロッタは、オペラに出演しないと言い出す。急遽代役に選ばれたのはコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエ。
亡き父の贈り物"音楽の天使"にレッスンを受けたという素晴らしい歌声を披露し、舞台は大成功をおさめる。
そんなクリスティーヌをひときわ熱いまなざしで見つめる青年がいた。
ラウル・シャニュイ子爵は、美しく成長した幼なじみのクリスティーヌの楽屋を訪れる。その夜、クリスティーヌは楽屋から忽然と姿を消した。
クリスティーヌの前に"音楽の天使"が現れ、オペラ座の地下に広がる神秘的な湖を進み、彼の隠れ家へと連れ去ったのだった。"音楽の天使"を名乗って夜ごと彼女に歌を教えていたのは、愛するクリスティーヌをプリマドンナに仕立て上げ、自分の音楽を歌わせたいと願う"オペラ座の怪人"だったのだ――
観劇のきっかけ
丁度、小劇場の良い公演が無くて、Go Toイベントでチケットも安かったので、観た事ない四季の演目を観てみたくなりました。
過去の観劇
- 2024年11月30日 【観劇メモ】劇団四季「ウィキッド」(2024年大阪公演)(随時更新)
- 2024年11月08日 【観劇メモ】劇団四季 「ゴースト&レディ」(2024東京)
- 2024年07月26日 【観劇メモ】劇団四季「ふたりのロッテ」
- 2024年06月27日 【観劇メモ】劇団四季 「美女と野獣」
- 2024年06月22日 【観劇メモ】劇団四季 「ライオンキング」 ・・・つづき
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年1月13日 18時30分〜 |
上演時間 | 170分(途中休憩20分含) |
価格 | 7920円 四季の会会員 + Go Toイベント適用 全席指定 |
チケット購入方法
劇団四季のホームページで予約、決済をしました。
スマホでQRコードを表示させて当日入場しました。
客層・客席の様子
男女比は95:5。若い女性20代~40代位が多かったです。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・ミュージカル
観た直後のtweet
劇団四季「オペラ座の怪人」170分休20含
凄いらしいと聞いて早25年。舞台は初見。
ストーリーは正直何が言いたいのかよく分からん。でも曲中心にとにかく全て素晴らしい。2幕、原始的な感情に迫ってくる。美しくて空間に埋没。物語はアレだが嫌じゃない。フィフティシェイズオブグレイに似てるよね? pic.twitter.com/pwyVyZhbuX— てっくぱぱ (@from_techpapa) January 13, 2021
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
「凄いらしい」の広告を初めて見たのは、いつの頃か。作品は、高校時代くらいから意識してはいたものの、25年以上、観る機会なくこの歳までになりました。映画は何度見たか、覚えてないくらい。曲がいいから、何度も見てしまう。でも…映画を見て、多分このミュージカルは、自分には「ストライク」にはならないだろうな、と思って避けてました。
・・・と、言い訳しつつ。たまたまスケジュールが合ったのと、直前なのに良い席が取れたので観劇。
どうもやはり、お話は、うまく受け入れられない。オペラ座の地下に怪人が住んでいて・・・って言われた瞬間に、ちょっと思考停止してしまう自分。しかも、恵まれない境遇があったとはいえ、怪人のやっている事は、ストーカーそのもの。歪んでいる。
この作品、自分的には勝手に「女性に人気の演目」っていう印象。こういう構造の愛憎劇ってやっぱり、女性の心を射止める何かがあるのかな。冷静に考えるとストーカーなのに、愛憎の話とし長く人々を魅了しているのが、自分としては興味深くもあったり。よくよく考えると、同じような話の構造の作品は、結構ある。例えば、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」もしかり。他にもいくつか作品名を思いついたけれど、忘れてしまった。観ながら、そんな話の構造の事を、ぼんやりと思ったり。
ただ、話の内容は横に置くとしても。舞台の迫力がとにかくすごい。オペラ座のオペラ公演を軸にしているのもあるけれど、衣装、照明、舞台セットが大迫力。衣装は見ていて飽きない。細かいところまですごく作られている。カーテンで仕切りながらの展開、使い方が上手い。加えて、噂には聞いていたシャンデリア。いざ、上に吊るされると凄いよな。そこに、ウェーバーの曲。物語にはまったく入っていけてないのに、ファントムの作り出す空間に埋没していくのが自分でもわかる。不思議な空間。特に2幕、自分でもうっとりしているのが分かって、心地よかった。
帰宅して、映画版を見てみようかな、と思いあさってたら、「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」の舞台版のDVDが出てきた(いつ買ったんだろう…)。こちら、劇場というよりホールでの公演。シャンデリアは凄いけれど。カメラワークがイマイチなのか、空間の凄さが伝わりにくい感じだった。
気になった役者さん。クリスティーヌ役の、山本紗衣がすごく良かった。素朴な感じから、徐々にスターになっていく時の変化みたいなのがよく出ていた。クリスティーヌが良いと思えたのが、感情を入れつつ観れた理由の大きな部分を占めていそう。マダム・ジリー役の役者さんがものすごく気になる。あれどこかで見たかな、と思ったら木村智秋。「ウィキッド」のエルファバ役が好きで、何度か見ていました。嬉しい遭遇。