<観劇レポート>ひみつまたたき「おおかみますく」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 ひみつまたたき「おおかみますく」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | ひみつまたたき |
回 | おみあい公演 |
題 | おおかみますく |
脚本 | 林千大 |
演出 | 林千大 |
日時場所 | 2021/03/18(木)~2021/03/21(日) 東中野バニラスタジオ(VanillaStudio)(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
言いだしっぺ・さんなぎによる「こんなことあるよね~不思議だよね~」を、楽しく上演するひっそりとした企画。
2019年5月にいきなり始動。早速同年7月におためし公演『ぱくぱくばく』を上演。10月にはおたんじょうび公演『とけいわすれてるようさぎさん』を上演。
2020年4月に上演予定であった『おおかみますく』は2021年の春に延期予定。
2020年4月から5月にかけて、Zoomを使ったホラー作品『しぜつまいまい』を3話構成で連続上演。
2020年8月、劇場からの生配信で、のぞきみ公演『もしもしもすきーと』『ぼうふらぐるぐる』を上演。
そこそこのペースで楽しく自由に作品を発表している。
次回公演はおたんじょうび公演'20と銘打って、リアルタイム無料配信一人芝居『だっと、どこまでもはやく』を10月23日に上演予定。また、24日、25日には久し振りの有観客劇場公演として『ものすごくはやくとぶかめ』を上演予定。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
『おおかみますく』は二度死ぬ。
2020年4月に上演予定であった『おおかみますく』をすべて棄て、
2021年3月バージョンの『おおかみますく』を上演いたします。
ひみつまたたき、2021年最初の作品は、嘘についての物語。うそはついてもつかれるな。
うそをつくのはつかれるな。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年3月19日 19時00分〜 |
上演時間 | 60分(途中休憩なし) |
価格 | 2500円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団のホームページから、リンクをたどって予約しました。
当日、受付で現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は8:2くらい。男女とも、若い方が多かったです。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・不思議
観た直後のtweet
ひみつまたたき「おおかみますく」60分休無
理解が間違ってなければテーマは古今東西物語が語ってきたやつ。個人的には似た物語を2つくらい思出だすも。
なんかこうバチッとはまってこない違和感。感覚より、理とか知に寄ってる感じ?フワフワした舞台空間と裏腹に、耳に台詞ねじ込まれる感覚だった。 pic.twitter.com/ad66NLWl85— てっくぱぱ (@from_techpapa) March 18, 2021
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
物語を上手く理解できているか、ちょっと自信は無いものの、自分の理解を書いておくと。
「物語を作る人が、物語を作るのを途中で放棄したら、物語の中にいる人はどうなるのか?」という物語。弟からの「遭難しました」というLINE。それを探偵に相談する姉。一体どこに遭難したのか、という事を解いていく事で、遭難した物語の中を歩き回る。この探偵への相談も、弟が書いた物語の一部だったりする。
途中で物語の意図に気が付いたときに、過去にそんな話を観たことがあるな、という感覚を持った。きっと、王道的な物語なんだろうな。卑近な例だと「けれどスクリーンいっぱいの星」「ネバーエンディング・ストーリー」「ピルグリム」なんかは、ストーリーは全く異なるものの、同じような路線の話だと思った。
どこか、直感的には分かり難い設定なので、すんなりと物語が入って来ればよいのだけれど・・・、言葉が、中々頭に入ってこない。言っている意味はよく分かるのに、腑に落ちないというか、テスト前日に、苦手科目の勉強をしている感覚。なんでだろう、というのをずっと考えてしまったのだけれど。
状況の説明に終始していて、その物語が意図するテーマみたいなものが、希薄だからだろか、なんていう事を思う。「遭難しました」と本人からLINEが来るのはちょっとワクワクするものの、その後の物語の中で特に「遭難」というのが出てくる訳でもなかった。往年の同じテーマの物語は、もっと壮大なテーマ。要は「嘘が上手い」世界観。その「せっかく作った嘘の世界」が、ちょっと矮小すぎるのかな、と思う。壮大に描き切れば、細かい説明なんて不要で、「あー物語の中なんだろうなぁ」くらいで済むような気もする。単に、私が意味を見つけられなかっただけかもしれないけれど、その小さな場所で、ウンウン唸りながら、考え込んでしまった感覚だった。