<観劇レポート>conSept「サイドウェイ」

#芝居,#conSept

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 conSept「サイドウェイ」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名conSept
Dialogue in Theater #1
サイドウェイ
脚本レックス・ピケット
演出古川貴義(箱庭円舞曲)
日時場所2021/03/17(水)~2021/03/25(木)
東京芸術劇場シアターイースト(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

こんな記載を見つけました。

conSept=コンセプトは「Simple, Small but Special」をモットーに2016年10月に立ち上げた映像制作及び舞台公演制作を専門とするプロダクションです。
舞台公演において、過去には主に小中劇場向けのオペラやミュージカルの制作及び海外公演、招聘公演のコーディネーターを務めてきました。現在は主に小劇場向けのミュージカルを中心に手掛け、より身近な場所で、もっとカジュアルにミュージカルを楽しめる場を提供することを目指しています。
映像ではサイネージや4K向けのコンテンツ制作に注力していますが、将来的には映像と舞台を融合したコンテンツ制作を目指していきたいと考えています。

conSept

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

請負でテレビドラマや映画の脚本書きをしているマイルス(藤重政孝)は小説家として一本立ちする夢を捨てきれないまま40代になってしまった。いつまでも離婚の痛手を引きずり神経質なところのある彼は、ワインのことになると一家言もつこだわり派。そんな彼の古い親友で、いまは落ち目の俳優兼テレビディレクターであるジャック(石井一孝)がついに結婚することに。そこでマイルスは、結婚前最後の独身旅行を男2人で楽しもうと、安ワインの味しか知らないジャックをカリフォルニアのワイナリー巡りの旅へと連れ出す。バチェラー・パーティーよろしく、ハメをはずすことしか考えてないジャックに対し、必死にワインの素晴らしさを語って聞かせるマイルスだったがジャックの興味はやっぱりワインより女。
そんな二人が訪れたサンタ・イネズ・バレーのワインレストランには店員として勤める女性、マヤ(壮一帆)がいる。マイルスとマヤは顔なじみで互いに興味を惹かれるがなかなか距離を縮められない。一方、マヤの友人でワイナリーのテイスティング・マネージャーをしているテラ(富田麻帆)と一目で惚れ合ってしまったジャックは、いきなり初対面で熱い夜を共に過ごす。そんな二人を横目にマイルスとマヤの関係はどこかぎこちない。見兼ねたジャックが二人をけしかけ上手くいきかけるが、そんなタイミングでジャックが1週間後に結婚するということがバレてしまいマヤとテラは激怒。マイルスとジャックの気ままな二人旅に暗雲が立ち込める。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年$$月xx日
13時00分〜
上演時間155分(途中休憩なし)
価格6000円 全席指定

チケット購入方法

Confettiのサイトで予約しました。
セブンイレブンで予約番号を伝えて、カード決済でチケットを発券してもらいました。
指定席引換券だったので、当日受付で指定席券をもらいました。

客層・客席の様子

男女比は5:5。男女共、ミドル層が多いように思いました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・ロードムービー
・会話劇
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

昨年観たミュージカル「Fly by night〜君がいた」が良かったので、conSeptの作品を観てみたいと思ったのと、箱庭円舞曲「今はやることじゃない」が面白かったので、観劇。元々は、映画が原作との事だけれど、映画は未見。アカデミー脚本賞受賞作品らしい。

ストーリーは事前の紹介の通り。週末に結婚を控えた男と、2年前に離婚してまだその事を引きずっている男。2人の親友同士が、結婚前の「バチェラー・パーティー」として、2人でワインの産地を旅して試飲しながら、自らの人生だったり、結婚についてだったりを、考える話。

ワインの試飲をしながら、結婚前の憂さ晴らし。しかも途中で出会った女性に惚れ込んで、最高のセックスを味わってしまう。人生の教訓というか、性と生活って中々一致しなかったりするよね…みたいなのは、観ていてよくわかるのだけれど。

きっとこの作品は、映像として見ると面白いんだろうなぁ、という感覚。舞台を観ながら、なんとなく映像が想像出来てしまう感覚が、終始つきまとう。原作の映画は、いわゆる「ロード・ムービー」的な作品なのではないかと思う。要は場面があちこち変わる作品ではないか、と予想。映像の場面が次々に変わるのを、そのまま持ってきて、無理に展開している感がある。セットの作り方も、中途半端感。ここまで場面転換が激しいなら、いっそ素舞台で客の想像に任せばいいのに、とさえ思う。

要は、演劇の舞台として作るのには、あまり合っていない作品だなぁ、というのを強烈に感じてしまった。…あらかじめ、映画原作だ、というのを知らなかったら、もう少し違った視点で見れたのかもしれない。知ってしまったのが悪かったのか。…やっぱり、舞台見るときはなるべく前提知識がない方がいいなぁ。

きっと、映画の方は、映像美的なものか、空気感的なモノが、とてもよく出ている作品なのではないか、と想像してしまう。路線としては「スモーク」とか「ビフォア・サンライズ」なんかと同じ路線を想像。・・・その意味で、終演後に答え合わせの意味で、原作の映画を見てみたい、という衝動に駆られる作品だった。

劇中のワインの扱い方の拘りがすごかった。注ぐワインは全てちゃんと液体。あんなに飲んだら、役者さんトイレ行きたくて仕方なくなるんじゃないかなぁ、とか心配になる。ピノ、っていうと、私はアイスの方を思い浮かべてしまうのだけれど、劇中何度も登場する「ピノ・ノワール」飲んでみたいなぁ。ワイン飲みたくて仕方ない。今晩はワインにしよう。

舞台#芝居,#conSept