<観劇レポート>劇団スクランブル「Let’s split」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団スクランブル「Let's split」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団スクランブル |
題 | Let's split |
脚本 | 坪井俊樹 |
演出 | 坪井俊樹 |
日時場所 | 2021/04/14(水)~2021/04/18(日) スタジオ「HIKARI」(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
・モットーは『最高の暇つぶし』
・誕生年月・・・2008年3月
・ジャンル・・・シチュエーションコメディ
・公演回数・・・20回以上
・団体所在地…東京都
・活動場所・・・横浜&東京
・劇団員数・・・8人
過去の観劇
- 2024年11月21日 【観劇メモ】劇団スクランブル「ご近所にご用心!!~Be careful in your neighborhood〜」
- 2024年06月01日 【観劇メモ】劇団スクランブル 「service day」
- 2023年05月07日 劇団スクランブル「Please just a minute」
- 2022年10月10日 劇団スクランブル「How to stop falling in love」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
みんなで一丸となって大きな仕事をした後の何よりの楽しみは、
たくさんのお金を山分けする事だと思います。
みんなで頑張り、みんなで得たお金なので、
もちろんみんなで仲良く、正確に、平等に、
きちんと分けましょう。
それが例え違法で手に入れたお金であっても、みんなで仲良く、正確に、平等に、
きちんと分けましょう。「精算してくれ」
「領収書、ある?」
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年4月18日 15時00分〜 |
上演時間 | 90分(途中休憩なし) |
価格 | 3500円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページのリンクから予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女は5:5くらい。
若い客層が若干多めですが、様々な年代の方がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・シチュエーションコメディ
・笑える
・会話劇
観た直後のtweet
劇団スクランブル「Let's split」90分休無
めちゃ面白かった!一場のシチュエーションコメディ。ルーティン要素あるも作り込んだ世界観の中で大真面目なのにクスクス笑いが続くスタイル。久々にここまで笑った。ボーリング札束アイスピック効果的。個性豊かな強盗団もいい、超オススメ!だけど千秋楽。 pic.twitter.com/u4wSyge8uQ— てっくぱぱ (@from_techpapa) April 18, 2021
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
強盗団?が犯罪を終えて、これから開業するボーリング場(その中の一人が、開業準備中)に、分け前をもらうために集う。この強盗団は、一人ひとりがプロフェッショナルで、今回の犯罪のためにチームを組んだ。なので、プロ意識は高いが仲がいい訳ではない。分け前、1人1億円をキャッシュでもらったらさっさと帰るつもりだったが、一人の男が「銃を調達したけれど清算がまだだ」と言い出す。それぞれ、未精算のものの言いあいになって、札束が動く動く。その中で、強盗一人一人の事情が垣間見れて、それがクスクス笑いを誘う…。そんなシチュエーションコメディ。面白かった。久々にコメディでここまで笑った。
未精算を名乗り出るあたり、繰り返し要素があって。後半、何となくループ・ルーチンの退屈さがちょっとあったように思ったけれど。かなり凶悪犯を犯してきたはずなのに、どうでもいい事で、あーだ、こーだと悩み、強盗団の中からカップル・元さやで付き合う出すやつにご祝儀払う・払わない、なんて話にもなる。人々が可笑しくて、見ててクスクス笑いが止まらない。強盗団の中で、それぞれが何の分野の「プロ」なのか、細かい説明はないものの、それぞれがそれぞれに個性的で、それが役者さんの個性と一致しているのが面白い。
セットがかなり、詳細まで創り込まれているのが効果的。60年代アメリカ風のボーリング場。ジュークボックスなんかがあって。そのセットそのものに意味はないんだけれど、なんか妙なアンマッチ感というのか、これからオープンするけど、まだ誰もいない場所、っていう空間の説得力がある。ジュークボックス、もう少し何かに使うかな、と思っていたのだけれど、あまり活用されていなかったのが残念。
セットのリアルさと呼応して、小道具のリアルさが、コメディを深いものにしている。札束のリアルさが何にも増して、物語を「真面目」に引き立てる。かなりの数の札束が、あっち行ったりこっち行ったり。これが、客席からは本物に見える。ひっとしたらあの札束、本物だったりして。そんな風に思ってしまうくらいリアル。
一人の男が、アイスピックを振り回しているんだけれど(…いや、舐めまわしているんだけれど…)その危なっかしさが、強盗団のやり取りに緊張感を引き締める要素になっている。(あと、ナイフも出てきた)。ボーリングの球が外れなくて、最後まで穴に指突っ込んだままなも面白い。
割とトツトツと語られるセリフ。最初はぎこちなさが気になったものの。後半になると、むしろ強盗団の人間関係の距離感と、コメディに必要な間を撮る手段になっていた。沈黙の時間、絶妙な間が、たまらい。「無症状かもしれないし」ってセリフとか、ケンカを始める2人に意味もなく、おでこで体温測定とか、コロナのおちょくり方も最高だった。
久々に笑いまくった。最高のコメディだった。