<観劇レポート>人間嫌い「24歳のフォーチュン!ウェディング」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 人間嫌い「24歳のフォーチュン!ウェディング」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 人間嫌い |
回 | 第4回公演 |
題 | 24歳のフォーチュン!ウェディング |
脚本 | 岩井美菜子 |
演出 | 岩井美菜子 |
日時場所 | 2021/11/03(水)~2021/11/07(日) 新宿シアター・ミラクル(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
劇作家、演出家、俳優の岩井美菜子が主宰する、おひとりさま劇団。
おじさんが笑って、メンヘラが泣く芝居を作っています。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
■イントロダクション
「メンヘラが泣いて、おじさんが笑う 。」<かわいい>という呪縛から逃れることも無視することもできない女の子たちのひ
たむきな生き方を描いてきた劇団人間嫌い。
その 第 4回公演は 『結婚』をめぐる心理を描いた前作 「フォーチュン・ウェディング」の アンサーステージです 。
「結婚したい気持ちなんてわからない」「結婚したいって、結局何がしたいの?」と
投げかけた主宰・ 岩井美菜子 も前作から3年 。
24歳になった 今、繊細にうつろう彼女の新しい目線で語られる『結婚』とは。
等身大の女の子が「今、この時」を語る舞台に、どうぞご期待ください。■ストーリーコンセプト
スマホの通知画面、今日は一際輝いて。元気よく一文、ポップアップ!
「ねぇ、知ってる?あの子結婚するんだって!」
とってもとっても、マジでとっても、おめでとう!
もうね、自分のことのように嬉しいし、絶対幸せになってほしー……って、そう思ったのは本当だよ?
でも、どっかでざわざわ。
嬉しいのに悲しくて、幸せなのに不安で、笑ってるのに口角が重ったるい。
顔面筋肉痛で飛び出す「いーなぁ、私も早く結婚したーい!」は、これ何用のセリフ?
そりゃまぁ、なんだかんだの24歳、焦ってるつもりは毛頭ないけど、ピントの合わない理想を語ってる場合じゃないし。
とりま、ペアーズ登録して、落ち着こう。占い行って、夢を見よう。
「再来年、よい出会いがあります」って、
1000円で未来予想図を手に入れて。……あれ?そもそも、私って、なんで結婚したいんだっけ?
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年11月05日 14時00分〜 |
上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
価格 | 4000円 全席自由 |
チケット購入方法
CoRichのページで予約しました。
当日Suicaでお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は7:3くらい。
男性はおじさん。女性は若い人が多めでした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・シリアス
・会話劇
・考えさせる
観た直後のtweet
劇団人間嫌い「24歳のフォーチュン!ウェディング」110分休無
結婚をめぐる女たちの群像劇。ん~男女や年齢の違いで受ける印象がだいぶ差があるのかもだけど、悩み語りというか悩み説明っぽいので、言葉が全然頭に入ってこなくて困った。彼氏役の目崎さんは、2度目な気がするけど。なんかいいな。 pic.twitter.com/cSl5YZ7MOF— てっくぱぱ (@from_techpapa) November 5, 2021
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(2/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
群像劇。占い師が営んでる、占いがメインの喫茶店には、20代の女性が集まる。大学のサークルの男に恋してたり、結婚を意識してマッチングアプリしたり、起業を目指して頑張ったり、小説家を目指してたり、結婚を意識する彼がいるのに結婚に幸せなイメージを持てなかったり、それぞれの状況の女たち。友達が結婚する。でも式はしないらしい。その結婚祝いのパーティを準備しながら、それぞれの恋愛観だったり、結婚観だったりを語り合う話。
女性一人一人が、それぞれの結婚観を語る話。「結婚しなきゃ」という焦りを、20代の女性から感じることは、確かにある。でも、その「焦り」は、一体何が「焦らせているのか」を考えていくと、もっともらしい理由あれど、そこには明確な根拠なんてない。これだけ多様化が進んだ世の中なんだから、もっと多様な考え方を受け入れてもいいのに、そうはなっていないのが現実。得体のしれない「何か」に突き動かされ、知らず知らずに作り上げられた結婚観に、良くも悪くも、みんな翻弄されている。そんな、少し可笑しな心理みたいなものは、よく理解できるものの。
物語というより、物語を借りて「それぞれの視点で、悩みを語っている」傾向が強くて、どうにもセリフが頭に入ってこない。所々に、モノローグで悩みを語るシーンもあったけれど、終始モノローグでも良かったように思う。「おじさんが笑う 。」という劇団のキャッチフレーズ通り、おじさんにはどこか、結婚なんて過去の事で。じゃあ20代の女性が観たら、感じ入るものがあるのかな…と思うと、その部分も上手く想像できない。んー、世代の違いで感じ方が違うというより、ちょっと説明が入り込み過ぎな演劇か。物語の中で、自然とその悩みに気が付けるといいのにな。
気になった役者さん。たすいちの目崎剛が彼氏役を演じる演目、観るの2度目な気がする(以前どこで観たのか忘れてしまったけれど)。なんか妙に楽しそうでいいな。1シーンしか出て来ないけれど、インパクト絶大。あ、日替わり彼氏、なのか。面白い回に当たったな。