<観劇レポート>ブイラボミュージカル「The百人一首shoW_2021冬」

#芝居,#ブイラボミュージカル

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、ブイラボミュージカル「The百人一首shoW_2021冬」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名ブイラボミュージカル
The百人一首shoW_2021冬
脚本遠都衣
演出滝井サトル
日時場所2021/12/22(水)~2021/12/28(火)
音響芸術専門学校「別館ライブQ」(神奈川県)

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2015年9月、舞台演出家の滝井サトルを中心に結成
オリジナルミュージカルの製作と人材育成を理念に活動を展開
vaisravana (毘沙門天・多聞天)の「戦う」「聞く」と、laboratory (研究所)の「創る」 を掛け>合わせて「ブイラボミュージカル」と命名
演劇を通して様々な人たちの架け橋になることを目標としている

ブイラボミュージカル

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

百人一首各首にまつわる短編を100作、創作する!

壮大なプロジェクトとして、この夏立ち上がった新企画【The百人一首shoW】
去る8月に4作を上演し、夏の熱も冷めやらぬまま、第5〜7話の3作を上演します。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年12月23日
19時00分〜
キャストAキャスト
上演時間約120分(休憩なし)
価格3500円

チケット購入方法

劇団のホームページから予約しました。
当日、現金で支払いをしました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。
様々な年齢層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・ミュージカル
・笑える

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

コロナ禍の中で、映像化された作品を拝見する機会があった。その作品が面白かったので、リアル観劇。百人一首の歌を題材に、100本短編を作る事に取り組んでいるらしい。百人一首…というとちょっと構えてしまうけれど、テーマの題材くらいで、基本お話はあまり関係なく展開するスタイル。小さなスタジオでの公演だが、ダンスや歌が本格的についたミュージカル。曲はほぼオリジナル・生演奏の小品のミュージカル。面白かった。

今回の短編3本のメモ。

「シカ娘奥山だーびー」

五頭の鹿が走る。・・・いや、うち一頭は馬らしい。それぞれの事情を抱えて走る馬と鹿。心情描写とレースの様子を、歌とダンスで描く。2.5次元やその源流のパワーマイムを思わせるカメラワーク的な演出が取り入れられていて、観ているだけでノッてきて、テンポが良くて面白い。客席投票で選ばれた馬鹿が、芝居の最後でウイニングランを迎えて、踊り出す演出もあり。

「メイド・イン・ミルキーウェイ」

学費を稼ぐために、母と息子、母の友達三人とで始めたメイド喫茶。息子がメイドの恰好をしたら、SNSでバズって大儲かり。でも、同時に彼女も出来て、メイドの事を言い出せない息子。そんな葛藤を描いた作品。
三人の、元気で「BBA」なメイドの破壊力がとにかくすごいのと。加えて女装息子のメイド姿が、本当にかわいい。ちょっと、とっぴな設定だけれど、メイドたちをみているだけで楽しい。ダンスは少な目、歌を織り交ぜながら描かれるミュージカル。

ここから見る月の光

声優のプロダクションで懸命に働く娘の姿と、その母とのやり取りを、百人一首の歌のやり取りをしながら描く作品。他2作に比べると少しインパクト薄め。母と同じ月を見上げるシーンが奇麗。