<観劇レポート>ラゾーナ川崎プラザソル「俺は黙って鍋を振る」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 ラゾーナ川崎プラザソル「俺は黙って鍋を振る」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | ラゾーナ川崎プラザソル |
回 | ラゾーナ川崎プラザソル開館15周年記念公演 |
題 | 俺は黙って鍋を振る |
脚本 | 緑 慎一郎(演劇プロデュース『螺旋階段』) |
演出 | 梶原 航(航跡/昭和精吾事務所) |
日時場所 | 2022/01/22(土)~2022/01/30(日) ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
演奏者の表情まで見える小ホール。音楽が気軽に聴ける会場です。可動式の客席は200。毎回、限定ライブ感覚?
演劇、ダンスなど生の迫力を伝えよう!2日公演、3日公演の予約もできます。
落語、ジャズ、一人芝居、講座など、いろいろなジャンルに対応できる設備があります。
パーティー、商品発表会、説明会・・・駅前だから便利。客席をしまって、フロアを自由にレイアウトできます。
過去の観劇
- 2023年01月30日 ラゾーナ川崎プラザソル「Dear Me!」
- 2020年02月16日 ラゾーナ川崎プラザソル「KEISOU」
- 2018年12月07日 「カワサキ ロミオ&ジュリエット」は現代的で刺激的なロミジュリ。ラゾーナ川崎プラザソル開館12周年記念公演
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
2022年 中華料理屋『北斗』。神山武彦は一心不乱に鍋を振っていた。
1972年12月 中華料理屋『大熊』。神山雄太郎は一心不乱に鍋を振っていた…。
この物語は中華料理屋を舞台に、ある家族の3世代に渡る物語を描く、心温まるヒューマンドラマ。歴史とこれからの未来の話です。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年1月29日 13時00分〜 |
上演時間 | 135分(途中休憩なし) |
価格 | 4300円 全席指定 前半割振替 |
チケット購入方法
公演ページから、CoRichサイトに飛んでで予約しました。
当日、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は6:4くらいで、若干男性が多め。
様々な年齢層のお客さんがいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・笑える
・会話劇
・人情劇
観た直後のtweet
ラゾーナ川崎プラザソル「俺は黙って鍋を振る」135分休無
川崎の町の中華料理屋を舞台に、3世代、3つの時代を通して描く人情劇。面白かった。時代をまたぐ時、役が一部だけ入れ替わるのが分からなくて、その点ちょっと戸惑ったけど。他の人の感想にもあった通り、身終わったあとお腹空いた。オススメ。 pic.twitter.com/dW6XPjMQKc— てっくぱぱ (@from_techpapa) January 29, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
川崎の下町の中華料理屋『大熊』『北斗』をめぐる、三つの世代、三つの時代を通じた人情コメディ。1972年、小学生の頃。早くに母親を亡くし、その思い出を周りの大人たちから探る少年時代。1992年、バブル崩壊直前。小学生だったころに仲良かった友達は、土地ころがしで損失をこうむり、警察の世話になっているらしい。・・・そして、2022年、テイクアウトのメニューを買いに来た人が、ツンデレな中国人の店員さんから、中華料理屋の歴史を聞くお話。
ラゾーナ川崎プラザソルの、開館記念公演。なんだかんだ、12周年の「カワサキ ロミオとジュリエット」、13周年の「KEISOU」と続けて観ていて、これで3作目。作品は、作・演出の緑慎一郎の演劇プロデュース『螺旋階段』「小田原みなとものがたり」で観ている人情劇テイスト。やはりどうして、吉本新喜劇っぽさがある、川崎の町に息づいている、少し暗い部分も含めた人々の生き様を、時代をまたいで描いた作品。不器用で、チャーハンを作る事しかできない雄太郎。やっぱり不器用で、感情表現もあまり上手くなくて。そんな不器用な男が、ただただ、チャーハンを作る。とても分かりやすい話だけれど、それだからこそか素直に楽しめた作品だった。
主人公の豊田豪が、時代を超えると別の役を演じるのだけれど・・・、他の配役は入れ替わる事なく物語が続いて、あれれ、んー、どういう話だ?とちょっと混乱はしたモノの。あー、入れ替わったのか、と気がついてからは安心して観れた。何か見逃したのか、あの「入れ替わり」は、ちゃんと説明して欲しかったか。
劇中、どこか近くの客席から、イヤフォンっぽいのから、かすかに、シャカシャカする音が聞こえてきた。あ、誰かケータイの音楽再生したままカバンに仕舞った、劇場ではよくあるアレかな…と思ったけれど。なんかそれとも違う。途中で、近くに座る目の見えづらい客への解説音声が、少し聴こえてくるのだと気が付く。終演後確認したら、観た回はサービスを提供している回だった。とても良いサービスだけれど、ちょっとビックリするので、周りの席の人にはあらかじめ伝えておいた方が親切かも。