<観劇レポート>劇団820製作所「(閉ざされた)世界で」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団820製作所「(閉ざされた)世界で」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団820製作所 |
回 | 短編集 |
題 | (閉ざされた)世界で |
脚本 | 波田野淳紘 |
演出 | 波田野淳紘 |
日時場所 | 2022/04/15(金)~2022/04/17(日) 横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ ギャラリー(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
劇団820製作所(はにわせいさくしょ)は2004年に旗揚げ、
東京圏を活動の拠点として、演劇の公演を重ねてきました。「本当はそこにあるおとぎ話」をキャッチフレーズとして、
生活と人、人と世界のあいだに横たわる詩を、
わたしたちの背後に作動するものがたりを、
作品化することを試みています。
過去の観劇
- 2020年01月20日 OKAMI企画「Cymbeline -シンベリン-」
- 2019年05月03日 theater 045 syndicate×劇団820製作所「フェアウェル、ミスター・チャーリー」
事前に分かるストーリーは?
ストーリー記載を見つけられませんでした。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年4月16日 17時00分〜 |
上演時間 | 75分(途中休憩なし) |
価格 | 2000円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。年齢層はさまざまでした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・シンプル
・静か
観た直後のtweet
劇団820製作所「(閉ざされた)世界で」75分休無
不思議なシチュの短編5篇。好みとはズレるけど面白かった。天井から自然光さす空間で、浸る感覚。モノローグ的。割と、目を閉じて会話を聞いてる方がしっくりくるケースが多い気がした。1本目「氷の解けた水」が、どこか星新一みたいで好きだった。 pic.twitter.com/SOGZdROvWs— てっくぱぱ (@from_techpapa) April 16, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
短編5つをつなげた作品。以前、theater 045 syndicateとの合同公演「フェアウェル、ミスター・チャーリー」を観た事があったので、この作品のテイストを勝手に想像していたのだけれど、違った路線だったのでびっくり。
モノローグにも近いような会話の中から、不思議な世界をあぶりだすタイプの劇。公演会場も、ギャラリーとして利用される場所で天窓があり、夕方の光が差し込んでくる。空間にどっぷり沈み込むような体験だった。
各短編のメモ
「氷の解けた水」
どこか、星新一のシュールな短編を会話にしたような作品。背後に何があるのか、あるいは同僚の女は実はちょっと狂ってしまっているのか、あるいはこの会話自体、妄想の中のものなのか、よく分からないのだけれど。はっきりしない別の星での出来事が、何だか突然身近に感じられて面白かった。
「点描1 しね」
親の性を知るってのは、いつでもしんどいもので。しかも、父が連れてきた相手がお姉さんと同じ年。テンパってるのが、面白いんだか、理解出来るんだかのおかしさ。
「光の海」
酒の弱い映画監督、っていうのが面白い。酒が飲めないと、いろいろと辛そうだ。作者自身を投影している作品か。基本モノローグなので、目を閉じて聞いている方がしっくりときた。
「点描2 ばか」
自己肯定感が低いというか・・・その様がなんともコミカルになるのが、ちょっと皮肉でもある。
「清経」
謡曲を基にした作品との事だけれど、基作を知らず。どこか、森友事件を思わせる設定。残された妻がどう生きるのか。例えばいじめとかでも、こんな情景がみれるのかな、とふと思う。