<観劇レポート>24/7lavo「リバーシブルリバー」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 24/7lavo「リバーシブルリバー」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 24/7lavo |
回 | 第3回公演 |
題 | リバーシブルリバー |
脚本 | 笠浦静花(やみ・あがりシアター) |
演出 | 池田智哉(24/7lavo・feblabo) |
日時場所 | 2022/05/26(木)~2022/05/31(火) 新宿シアター・ミラクル(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
はじめまして。
「24/7lavo」と申します。読み方は「にいよんなならぼ」です。
2021年2月4日夜7時に始動した劇団です。わたしたちにはまだ、色はありません。
めっちゃ頑張ります。これから、どうぞよろしくお願いします。
24/7lavo(読み:にいよんなならぼ)
(意味:めっちゃ頑張り屋さん)
(略称:にーらぼ)24/7=英語の「24/7(Twenty four seven)」=「年中無休」と、
イタリア語の「Lavoratore」=「働き者」を組み合わせた造語で、
「めっちゃ頑張り屋さん」という意味です。東京を起点に活動。
俳優の田中園子、寺園七海、平井泰成と、演出家の池田智哉からなる劇団。
2021年、池田の呼びかけにより結成。
(今のところ)特定の脚本家を持たず、様々な作風の作品を上演する予定。
過去の観劇
- 2021年10月15日24/7lavo「ドント・コールミー・バッドマン」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
introduction:
お父さんお母さん、東京は楽しくない。
シェアハウスの人はとても優しくないし、
昨日はみんなで川沿いでバーベキューをしてないよ。すごく楽しくなかった。……あれ、おかしくないな。
なんかうまく喋れる。……わざとだよ!
わざとやってるんだよ!どうしてこうなっちゃうか、全然分かる。
伝えたいことが、うまく伝えられてるよ。
違わない、違わないんだ。
ねえ、僕の言葉を裏返さないで。
裏返さないで、聞かないで。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年5月26日 19時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 2800円 全席自由・当日受付順 |
チケット購入方法
劇団のページからのリンクで予約しました。
当日、受付でSuicaで決済しました。他の電子決済も使えそうでした。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。
様々な年代の人がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・会話劇
・考えさせる
観た直後のtweet
24/7lavo「リバーシブルリバー」100分休無
やみあがり笠浦さんの本をにーらぼで。面白かったけど、コメディに寄せるのかテーマに寄せるのか、どっちつかずな印象が。確かに人間って、いつでも本当の事を言ってる訳ではないよね。テーマに寄せるなら、そっち路線で突っ走って欲しかったかも。オススメ。 pic.twitter.com/fM7XjZMW7t— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) May 26, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
私なりの強引なストーリまとめ
大学近くのシェアハウスで、歓迎会。翌朝起きたら、天竜君は、思っていることとあべこべな事を話すようになってしまった。最初は変な言動に戸惑ってたルームメイトも、症状が分かると、何とかしようとする。そんな中、カップルの男は二股かけてて、看護学部の仲良し女子も、相手には言えないことがあって。ルームメイトたちも、それぞれ「思っていること」とは逆の事を話してたりする。ゲロを吐くと元に戻る天竜君。でも、もう一度吐くと症状が戻る。何度もゲロし過ぎて、もうあべこべな症状が出てるのか、出てないのか、誰にも分からない。そんな中で話す、天竜君の心の中の真実とは・・・なお話。
感じたこと
やみ・あがりシアター笠浦静花の脚本を、24/7lavoの池田智哉が演出。私的な感触としては、ちょっと異色な取り合わせ。
全部裏返ったことしか言わない天竜君の症状はどこかコミカルだけど、一方シェアハウスの面々も決して「真実を」話している訳ではなくて、気がつくと天竜君の症状が、ほんとに問題なんだろうか?…ひょっとして、この症状は伝染病なんじゃないか?みたいなことを想像してしまう。もちろん伝染病ではなさそうだけど、コミュニケーションの裏表の曖昧さの皮肉が、天竜君を通して垣間見れるのが面白い。
ラスト、実は天竜君は真実を言えなくなって、むしろ楽になったんじゃないのか?という、テーマのような落とし方。なんとなくラストは予想できてたけれど、シェアハウスの面々の抱えてるものと、天竜君の関わりがちょっと薄い気が。効果的な題材がふたつあるのに、結局あまり交わらずに終わった感覚。だからなのか、シェアハウスの面々はコミカルに、天竜君はシリアスに、の対比に見えてしまった。モブのシーンが多くて真っ二つに割れてる話という訳でもないのに、相反する2つのお話を見た感覚になったのが残念。個人的には、コミカルは薄めでもいいので、天竜君がもっとみんなをかき回して、身の上も語ってしまう話を見たかったかも。
気になった役者さん。平井泰成、何度か拝見しているけれどやはり上手いなぁ。全然逆のことを言いながらほんとに言いたいことを言うの、あれは見た目より中々難しいだろうなぁ、などと思い。器用な役者さん。寺園七海、、、、意地悪い女役がハマってて好き。オタク系のサークルには、こんな魔性の女が何故か必ず一人いる…っていう学生時代のお約束を思い出す。