<観劇レポート>小松台東「シャンドレ」(2022年再演)
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 小松台東「シャンドレ(再演)」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 小松台東 |
題 | シャンドレ |
脚本 | 松本哲也 |
演出 | 松本哲也 |
日時場所 | 2022/05/27(金)~2022/06/05(日) 三鷹市芸術文化センター星のホール(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
小松台東
Komatsudaihigashi
>松本哲也による演劇ユニットとして、2010年12月第一回公演「ノンアルコールで吐く」より劇団活動を開始。
2013年より劇団名を小松台東(こまつだいひがし)に変更。全作品宮崎弁で上演されていることが特徴で、日常の中で起こる人間の機微を丁寧に、ユーモアを交えて描いています。
2019年より瓜生和成、今村裕次郎、佐藤こうじが劇団員として加入
2022年2月より小園茉奈が劇団員として加入
過去の観劇
- 2022年11月07日 小松台東「左手と右手」
- 2021年09月03日 小松台東「デンギョ-!」(2021年再演)
- 2021年05月28日 小松台東 「てげ最悪な男へ」
- 2020年11月07日 小松台東 「シャンドレ」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
欲望渦巻く夜の歓楽街
スナック「シャンドレ」がそこに在る
仕事、家族、恋人、仲間
酒が全てを台無しにする
嫉妬と愛憎、やがて失う記憶
雨催いの闇夜
おぼつかない足取り
そして……全編宮崎弁で贈る
シャンドレに想いを馳せる男たちの物語。《あらすじ》
宮崎の小さな電気工事会社に勤める町村(まちむら)は、40歳を過ぎても独身でボロアパートに一人暮らし。
趣味と言えば酒くらいで、ほぼ毎晩記憶を無くすほどに酔い潰れている。
ある朝、お決まりの二日酔いで目覚めると、洋服に血がついていた。
しかしそれがなんの血なのか分からない。
行きつけのスナック「シャンドレ」に行ったことだけは間違いないが、それ以外の記憶がまるでない。
果たしてこれは……
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年6月2日 14時00分〜 |
上演時間 | 130分(途中休憩なし) |
価格 | 3500円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページから予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。様々な年齢層の客がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・シリアス
・考えさせる
・シンプル
・泥酔
観た直後のtweet
小松台東「シャンドレ」130分休無
アゴラの初演も観てて作品2度目。嫌な感覚の再現度がすごい。とにかく嫌な気分にしかならないんだけど目が離せなかった。二日酔いの頭痛と後悔を演劇に起こしたらこんな感じ。基本は初演を踏襲、ラストの現実感が加わって。女性が出ない方が、作品際立つ。オススメ! pic.twitter.com/1xpUEUxtha— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) June 2, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
2020年の冬、コロナが一旦下火になったタイミングで、アゴラ劇場での初演を観ている。基本は、アゴラでの初演に近い。初演の時に感じた「二日酔い」の次の日の頭痛の中で感じる後悔の念を、演劇として立ち上げた感覚も同じ。松本哲也演じる酔っぱらう様がとにかくリアルで、観ていて嫌な気持ち…自分の酔ってる場面の想像や、「めんどくせえ」と感じるのを想像したり…そんな「酒に酔う」事の負の面を、ひとつにまとめ上げた作品で、観応えがあった。
記憶が正しければ…初演と大きく違ったのは、ラストのアパートで目覚めるシーンが。六畳一間?の男の一人暮らしの部屋。それまでは抽象的な空間で作り上げられていた芝居が、突如、アパートの部屋の具体的な空間になる、短い時間にも関わらず具体的なセットが登場することで、酔って目覚めた男の生活感と虚無感を示していて、効果的だった。
初演の際は、シャンドレのママと女の子たちが登場する予定だったそうだが、コロナの制限で役者を減らすために、男役だけで物語を紡いだと聞いた。再演では、当初の目論見どおり、女性役が追加されるかと思ったが、蓋を開けてみると再演も同じスタイル。この物語は、むしろ男だけで語られる方がリアルな感情を呼び覚ますのを確信した。