<観劇レポート>ショーGEKI「もう泣くもんかと誓った私の瞳は涙の虜」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 ショーGEKI「もう泣くもんかと誓った私の瞳は涙の虜」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | ショーGEKI |
回 | 下北ショーGEKI夏祭り公演2022 |
題 | もう泣くもんかと誓った私の瞳は涙の虜 |
脚本 | 羽広克成 |
演出 | 羽広克成 |
日時場所 | 2022/07/15(金)~2022/07/31(日) 「劇」小劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
『バカかっこいい!』 をコンセプトに、1999年、『チャンピオン』(於:全労済ホール・スペースゼロ)を旗揚げ公演として活動開始。
主宰:羽広克成<脚本/演出担当>を中心に、1999年に劇団「ショーGEKI」を設立し活動を始めた。
劇場という生の空間をフルに使い、立体的で生命力溢れる作品創りを第一の目的に、常に観客と一体化する作品を目指して、年間数回公演を行う。
公演の形式によって以下の3つのチーム名を使い分けている。
過去の観劇
- 2024年11月06日 【観劇メモ】ショーGEKI「ベッドトークバトルレジェンド」
- 2023年12月09日 ショーGEKI「アンドロとギュノス」
- 2023年07月27日 ショーGEKI 女子公演シリーズ「男ZERO0〜オトコ・ゼロ」
- 2021年07月15日 ショーGEKI「脱出病棟」
- 2020年11月26日 ショーGEKI「リメンバーユー 同窓会にはタイムスリップして参加します!」 ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
「もう泣くもんかと誓った私の瞳は涙の虜」を15年ぶりにキャストを一新して再演。
泣き虫女の子の半生をショーGEKIならではの圧倒的なスピード感で描く恋愛コメディ。
「悲しくても悔しくても、寂しくても嬉しくても、緊張しても安心しても涙がこぼれてしまう・・。」
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年7月17日 18時00分〜 |
チーム | Aチーム |
上演時間 | 120分(途中休憩なし) |
価格 | 3900円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページから予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は5:5。
若い人から年配の人まで、様々な年代の人がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・泣ける
・笑える
・考えさせる
観た直後のtweet
ショーGEKI「もう泣くもんかと誓った私の瞳は涙の虜」Aチーム120分休無
好み分かれるかもだけどめっちゃ面白かった!1人の女性の4世代の物語。ハイスピードでコミカルで、観てる側も息付く暇がない。気がつくと涙してしまう。特に女性に刺さる話かな。勇気のない私の応援歌なお話。爽快!超オススメ! pic.twitter.com/JkwwReTvim— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) July 17, 2022
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは・・・小さい頃からよく泣く8歳の「美ゆ」は、母親に言われる。「泣いてはダメ。泣くなら私に10円を払いなさい。でも9歳になったら20円。歳を取るごとに倍になっていくわよ。」8歳の美ゆは、初恋相手の「一番」になりたかった。成長した14歳の「美ゆ」は、一歩踏み込んでくる担任の先生との関係に悩んでいた。29歳の美ゆは、会社の女上司と闘い、後輩の恋後頃に悩んでいた。45歳の美ゆは、占い師になっていて、恋心を寄せる客に素直になれないでいた。「泣くな」という母の教えとは裏腹に、いつもお金を払って泣く「美ゆ」。そして自分の名前がなぜ「美ゆ」と中途半端にひらがなが入っているのか分からずに悩んでいた。そんな美ゆの人生を、3人の役者が世代を行き来しながら描く、コメディタッチのお話。
話の展開がスピーディ。8歳、14歳、29歳、45歳と、それぞれの人生のフェーズの物語を、時に3人の役者、時に1人の役者で、衣装を早替えしスイッチしながら描き、すごい速度で走り切る物語。観客側も息つく暇がなくマラソンしている感覚で、息切れしながら観る。少しデフォルメされた登場人物たちが描く、ハイスピードなエンタメ作品。時代時代ごとの転換・展開がとにかく素早くて、飽きなくて面白い。
テーマは、女性視点での「(恋愛で)相手に素直に気持ちを伝えられない自分」。最終的には58歳の「美ゆ」の視点から振り返る「一歩踏み出すのが怖かった私」。泣いている自分に声をかけてくれた母親は、いつだって必ず背中を押してくれた。・・・女性視点、しかも主に恋愛の悩み、という事もあって、男の私にとっては丸々共感できた訳では無かったけれど、スピーディでコメディっぽく展開されるお話に、どこか懐かしさに涙し、ほっこりさせられる。観終わったら元気になる。応援歌のような、爽快な演劇作品だった。
気になった役者さん。健気に頑張っている役所の茎津湖乃美。先生に素直になれなくてグレてる時だけ突如雰囲気が変わる絹田梅子。世代ごとにぶっ飛んだ設定で出てくる母親役の廣田朱美。何だか共感してしまう、占いの客で大学准教授役の牧野達哉、が印象に残り。