<観劇レポート>KAMAYAN「束縛彼女の緊縛彼氏」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 KAMAYAN「束縛彼女の緊縛彼氏」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | KAMAYAN |
回 | ♯19 |
題 | 束縛彼女の緊縛彼氏 |
脚本 | 鎌田邦昭 |
演出 | 鎌田邦昭 |
日時場所 | 2022/09/28(水)~2022/10/02(日) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
ニヤニヤ系コメディと謳いコメディ作品を上演し続ける劇団。
テンポ良く進むストーリーの中で
バカバカしくてゆるゆるな会話を繰り広げていく
ライトコメディを得意としている。くだらないはホメ言葉!
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
彼女と同棲することになった。
家庭的な彼女と同棲できるなんて最高だなぁなんて思っていたけど、なんと彼女は超がつくほどの束縛彼女だったのだ。
ありとあらゆることに嫉妬し、ヤキモチを焼き、最終的には
縄まで持ち出した!
え? え? 僕、縛られちゃう感じですか?
これ、束縛っていうか緊縛だよね!?そんな時、彼女のお兄さんがやって来るとの連絡が!
この状態、見られるわけにはいかないでしょう!
なんかいろいろとダメでしょ!
あ、ほどいてはもらえないんだ!?最大の困難と最凶の混乱を、乗り切ることができるのか!?
いや、率直に縄が邪魔だわ!
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年9月30日 14時00分〜 |
上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
価格 | 4000円 全席自由 |
チケット購入方法
CoRichで予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。様々な年代の客がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・シチュエーションコメディ
・笑える
・人情劇
観た直後のtweet
KAMAYAN「束縛彼女の緊縛彼氏」105分休無
劇団初見。最終的には人情話なシチュエーションコメディ。悪くなかった。シチュの詰めが甘い?最初にそれを疑えよ的なツッコミを心の中で何度かしてしまうけど。平凡なリビングなのにキャラが立って、OFF OFFなのに迫力があった。悪友と隣人とお兄さんがいい。 pic.twitter.com/dsgDt6Hxrz— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) September 30, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
劇団初見。シチュエーションコメディ。彼女と同棲したら、束縛が激しい。買い物の約束をちょっと変更して欲しいとお願いしたら、部屋から出られないようにと縄で縛られてしまった。縛られたままなのに、唯一の家族という兄がやってきて結婚に反対し、「別れさせ屋」まで連れてくる。会社の同僚が相談しに来たかと思えば、やはり同僚も彼女に束縛されて、いつの間にか入ってきている隣人の漫画家と、「男が悪い」と責められまくる。そして、何故かクローゼットに潜んでいて、時折出てくる悪友は、この奇妙な様子をYouTubeで配信して金儲けしようとしている。よく分からない状況が巻き起こす、シチュエーションコメディ。
劇団初見。面白かった。劇団紹介を見ると「ニヤニヤ系コメディ」と書かれていて。確かに笑い転げるようなタイプではなく、どちらかというと「ククク」と笑ってしまうタイプのコメディだけれど。舞台セットもしっかりと作り込まれていて、役者さんも上手く、全編ニヤニヤ。前半は、よくある「お兄ちゃんが茶々を入れるもの」で、ある程度話題で尽くしてる感があって、その後1時間どう展開するのか・・・と思ったけれど。クローゼットの中に穴が開いて、隣人が縦横無尽になだれ込み、後半に向けて更に馬鹿馬鹿しくなっていくのがいい。
台詞のやり取り・・・というか、シチュエーションの作り方は、コメディとしてはちょっと粗い感じ。「別れさせ屋」が乗り込んできたとき、恋人の泉は怒鳴り散らして威嚇するけれど、本当に彼を奪われたくなかったら、もう少し緻密に質問していくんじゃないの・・・とか、思ってしまう。後々に、緻密なツメが物語の展開そのものになってて、あの時ちょっと不自然に怒ってたのは物語上そうしたかったからなのね・・・な感覚。要は、ちょっとシチュエーションのツメが甘い、ご都合主義過ぎる部分が、見え隠れしてしまうのが、ちょっと気になった。
シチュエーションの甘い部分もそれ程興醒めせず観れたのは、上手い役者さんが揃っているからか。最初は濃いキャラだったのに後々かすんでしまう友人役の後藤菊之介、物語の転換点で必ずパワフルな狂言回し的に出てくる西村ゆうか、絶妙な存在感の篠田知巳が印象に残る。