<観劇レポート>MCR「無情」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 MCR「無情」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | MCR |
題 | 無情 |
脚本 | 櫻井智也 |
演出 | 櫻井智也 |
日時場所 | 2022/11/30(水)~2022/12/07(水) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
MCRは1994年に脚本・演出の櫻井智也(ドリル)を中心として、
当時同じ演劇の専門学校に通っていた数人により結成されました。
コンスタントに年2~4本の本公演を重ね、本公演22回を数えます。
また、本公演以外でも主宰ドリルによるプロデュースユニット「ドリルチョコレート」公演、第13回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルの最終予選会出場、各種企画公演への出演等を本公演の間に積極的に行っており、それらを総合すると年に2~5本、計40余公演を上演しております。
過去の観劇
- 2024年04月26日 【観劇メモ】MCR「前髪(あなたに全て捧げるけど前髪だけは触るな)」
- 2023年12月23日 MCR 「シド・アンドウ・ナンシー」
- 2023年09月17日 MCR「絡め取りプリンセス投げ」
- 2023年06月14日 MCR「死んだら流石に愛しく思え」最終版(2023年)
- 2022年10月23日 劇団三日月座「あの部屋が燃えろ」 ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
足元から徐々に感覚が麻痺していき、いつか全身が固まってしまう病気に冒されながらも世界を閉ざすことを拒否する女と、その妻を看病しながら、看病を理由に仕事をサボり続ける男。
盲目だが世界を広げることに執着して、とりあえず家に鍵をかけずに生活を送り、結果的に全てを閉ざすことになる女と、その家に泥棒に入った男たち。
世界はみんなのものだし、みんなが世界を作り出しているということを理解しながら、自分の都合で世界を広げたり閉ざしたりするような、結局はいつだって自分が中心になってしまう世界に生きる人たちの、愉快な罵詈雑言が四方八方から飛び交うお話です。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年12月1日 19時00分〜 |
上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
価格 | 3000円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日受付で現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は7:3くらい。様々な年代層の客がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・泣ける
・笑える
・考えさせる
観た直後のtweet
MCR「無情」110分休無
何本目かな、MCR観るのは。観ればるほど感想を書けなくなる。いつもの通り、とても優しい。とても儚い。とても必死。そして爆笑。最高でした。超オススメ! pic.twitter.com/G50rHy49p8— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) December 1, 2022
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
MCRを観るのは、これで何作目だろう。作品観てる途中、笑って泣きながら、何本目かなーなんて事を考え出していた。MCR。実はいつも、同じ感情を持ち帰らせてくれる。ものすごく誠実で、ものすごく一生懸命で、ものすごく儚くて、ものすごく優しくて。なんだか、世界の見方を一度ひねってくれるような感覚。この世界にある些末なものが、突然愛おしく思える感覚。毎回同じ・・・、っちゃあ同じなのだけれど。こんなに胸をしめつけられて、心の奥底の方の感情をわしづかみにしてくる作品・・・というのも他に知らない。いつもの通り、爆笑しながらも、やっぱりあの切ない感情に陥っている。
なので、作品の感想を書くのが、MCRを観続けて、回を追うたびに難しくなってきている。細かい話をしたところで、それはこの演劇で描かれている本質とは、大分かけ離れている気がするから。あの感覚をもう一度味わいたい、という思いで、毎回観に行く。あの感覚をどう言葉にしたらいいの、と思う。ツイートの感想を追いかけても、同じような言葉が並ぶ。この感覚に、なんて名前を付けたらいいの?と。
言葉探し。今回観ていて何故か、手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」を思い出す。MCRと、ブラック・ジャック。ストーリーに類似性なんて、全くもって1ミリも、ないのだけれど、何故か明確に頭をよぎる。あの漫画のテーマって「人の命の価値は、ありったけのお金であり、そしてタダである」って事だと思うのだけれど。なんとなくMCRの描く世界観も、同じような優しさに満ちているような気がする。
澤唯が演出を担当しているのは、同時上演されている「救世の曲」の方でした。こちの方は残念ながら観れていません。間違った解釈をしてしまいました。申し訳ありません。
今回は、いつもの澤クンが居ないなぁ、と思ったら。演出は桜井智也ではなく、澤唯が担当していた。澤クンは、演出もされるんだ。ちょっとびっくりした。