<観劇レポート>パラドックス定数「四兄弟」
【ネタバレ分離】 パラドックス定数「四兄弟」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | パラドックス定数 |
題 | 四兄弟 |
脚本 | 野木萌葱 |
演出 | 野木萌葱 |
日時場所 | 2023/03/17(金)~2023/03/26(日) シアター風姿花伝(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページの「パラドックス定数とは」のページが「準備中」でした。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
暗い。寒い。腹が減った。
このままでは死ぬ。必ず死ぬ。
生きる為にはどうすればいい。金も力も何もない。
俺たちにあるのは、
血肉を分けた兄弟だけだ。よく考えろ。
俺たちは本気で、
そう思っていたのか?
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年3月24日 19時30分〜$$ |
上演時間 | 120分(途中休憩なし) |
価格 | 3800円 全席自由 |
観た直後のtweet
パラドックス定数「四兄弟」120分休無
劇団初見。観念的な世界の中で見事に閉じ切っている作品。多分、日本の歴史をなぞってるんだろうけれど、宗教、共産主義とか、ある種の「共同幻想」を立体化する表現の演劇なのだろうな。ただやっぱりちょっとお説教臭い感もある。興味深い作品だった。オススメ。 pic.twitter.com/REIsK27StM— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) March 24, 2023
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
※文章書くのが不調につき、感想のメモだけ残しています。後々振り返って、文章にするかもしれません。
観念的な芝居・・・というと、大抵あまり良い意味で使わないけれど。この作品は見事に「観念」で徹底的に完結していて、興味深い。主義主張を体現するために、何を柱にするのか・・・の違いを、4兄弟の性格や行動、考え方になぞらえて話す。
この話、私はてっきり「日本」という国の成り立ちを下敷きにしていると思ったものの、Twitterなどで得た情報当日パンフの参考文献などからも、ロシアの話を下敷きにしているらしい。ウクライナ情勢しかり、そういわれるとフムフム、とは思うものの。例えば兄の持っていた赤本が、聖書だとしても、コーランだとしても。あるいは文化大革命の話だとしても、あるいは「資本主義」の話だとしても、理解出来るように思う。ロシアの話だと知らなかったが故に、ある種の「共同幻想」を表現している芝居に見えて、少し幅広に観れたかもしれない、と思った。
演劇としては興味深いものの、「観念」に閉じて2時間、というのは、ちょっとお説教臭さが続くイメージもある。その点が難。男優4人が好演。