<観劇レポート>teamキーチェーン「雨、晴れる」
【ネタバレ分離】 teamキーチェーン「雨、晴れる」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | teamキーチェーン |
回 | teamキーチェーン第18回本公演 |
題 | 雨、晴れる |
脚本 | Azuki |
演出 | Azuki |
日時場所 | 2023/05/03(水)~2023/05/08(月) すみだパークシアター倉(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2011年に代表のAzukiが当時のメンバーを招集しユニットとして結成。
2016年に劇団化。
代表のAzukiと副代表の岡田は旗揚げ当時から自分たちの手で舞台の全てを作ってきた為、舞台制作に関しての知識、状況に応じた対応力、企画力がある。現在、本公演の脚本演出は全てAzuki が手がけ、花、花言葉をテーマにオリジナル作品を上演し続けている。
日本の四季や文化、世の中を背景に多くを説明せずに語る作風。
どんな出来事にも事が起こるということは人間が関わっている。
その出来事の側面を 双方からみることで、攻撃ではなく、考えることに転じることができる。
作品を通して、出来事を考え、思いを感じて、「人を想う」ことを伝えていきたい。
それが広がり世界が平和になるとを信じている。
演劇は世の中を変える力があると信じ作品を産み続ける。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
赤提灯が立ち並ぶ下町の飲食街。
その中でも老舗の居酒屋「日和」。いつも明るい店主(白石茜)は亡き夫の残したこの店を切り盛りしている。
茜と家族を慕い集まる常連客は
個性豊かな人々。ご近所でもあるオカマバー「翠」のママ(みどり)と店員(チャコ)、
不妊治療中の夫婦(紺野泰久・紺野藍)、親権争い中の女性(赤木)、片思い中の大学生(きなこ)、雑誌記者(桃井)・・・そして茜の娘、美紅と蒼依。
蒼依は身体の性と心の性のずれに違和感を感じて生きてきた。ある雨の日、蒼依はそのことを家族に告白し、「蒼太」として生きることを選択するが・・・
それぞれの生き方。生きることの難しさと楽しさ。
「心のままに生きる」事が出来る世界を描く。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年05月03日 19時00分〜 |
上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
価格 | 4600円 全席指定 |
観た直後のtweet
teamキーチェーン「雨、晴れる」110分休無
団体初見。家族経営の居酒屋とそこに集まる人々、性同一性障害の問題を交えた群像劇。よくできた演劇なんだけど。朝ドラっぽい?雑味がない?出る人出る人みんな「いい人」で何だか現実感がないなぁ。音楽がしきりに感動煽るのも気になり。巧みではあるけど。 pic.twitter.com/0seBJ5nPcX— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) May 3, 2023
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
※文章書くのが不調で、しっかり書き上げる余裕が取れないため、当面は感想のメモだけ残しています。後々振り返って、もう少しちゃんとした文章に仕立てあげるかもしれません。
劇団初見。ストーリーの通りの群像劇。舞台セット含め、演劇としてはしっかりと緻密に創られているけれど。観ている最中、観終わった後に、ほとんど感情が湧いてこなかったなぁ、という作品。
何となく「朝ドラ」感があるというか、全体的に朝の時間に放送されても大丈夫そうな「人の良さ」がある。性同一性障害とか、「オカマ」みたいな、かなりセンシティブな事柄を扱っているにもかかわらず、出る人出る人、物分かりのいい性善説に基づいた「いい人」。葛藤する事を魅せるなら、どこか論理通りにいかない人間の感情が見え隠れしないと、観念的な嘘の「やさしさ」になってしまう。「やさしい人」をいくら巧みに描いても、「やさしさ」を描いた事にはならないよな。むしろ「やさしくない」を見せないと、「やさしさ」は描けないよな。
各所に入るピアノっぽい音楽が、何となく感動を煽っているようでちょっとイマイチ。