<観劇レポート>笑の内閣「ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪」
【ネタバレ分離】 笑の内閣「ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 笑の内閣 |
題 | ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪 |
脚本 | 高間響 |
演出 | 高間響 |
日時場所 | 2023/08/17(木)~2023/08/20(日) こまばアゴラ劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2005年、代表・脚本家・演出を勤める高間響が中心となって旗揚げされた劇団。現在の代表は髭だるマンが務める。
時事ネタ風刺芝居として、「お客さんを笑わせながら、社会問題を知ってもらう」という方針で京都を中心に活動。「漫画アニメなどの表現規制」「風営法でダンスを規制」「ジェンダー」「人種差別」「反社会勢力にも人権を適応すべきか」など様々な問題をわかりやすくコメディにする作風で知名度を上げている。
北は北海道から南は福岡まで、また、ソウル演劇協会の協力で韓国公演も行い、アフタートークに出演頂いた、哲学者の内田樹氏、社会学者の宮台真司氏、参議院議員の福山哲郎氏など、さまざまなジャンルの方々が、ファンであることを公言。
COVID-19の流行により劇場で公演がしにくくなった2020年には、「もし戦国時代に織田家臣団がリモートで軍議をしていたら」という設定で「信長のリモート」というZOOM演劇を配信。ラサール石井氏をはじめ、全国から多くの著名な役者40人以上が自宅から配信する時代劇を製作し評判を呼んだ。
過去の観劇
- 2019年11月08日笑の内閣「ただしヤクザを除く」
- 2018年11月22日笑の内閣「そこまで言わんでモリエール」は大爆笑エンタメ。その実は、モリエールから高間氏への公開「喝」入れ?
- 2018年10月22日笑の内閣「名誉男性鈴子」鈴子の迫力に片山さつき議員もビックリ!
事前に分かるストーリーは?
時は2025年4月、
鳴り物入りではじまった大阪万博。
開始1週間の集客予想は100万人だったが、わずか33万4千人と閑古鳥が鳴いていた。
その頃、南太平洋のスンジョン島にて、 太古の生物ゴメラザウルスの化石発掘を行っていた京阪大学の谷中教授が、生きているゴメラを発見。 知事の要請により万博の目玉にするための空輸が決定した。
集客の起爆剤になると、 在阪マスコミは歓迎ムード。 在阪準キー局なにわテレビで企画部から報道局に異動したばかりの桜井も楽しみにしていた。 しかし、 谷中研究室の学生から 「輸送中の麻酔の量が足りない可能性」の内部告発を受け、デスクの小林に取り上げるよう掛け合うが、 知事に不利な放送はしない局の方針により握り潰されてしまう。
案の定、空輸中に麻酔が切れ、 ゴメラは夢洲到着直前に落下、大阪の街を襲う。
余計なことをしたばっかりに破壊される街。果たして大阪の運命は!
笑の内閣最新作は、現代大阪のどうしようもなさを笑う、
怪獣の出ない怪獣演劇第3弾!!
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年08月18日 14時00分〜 |
上演時間 | 110分(途中休憩なし) |
価格 | 3300円 全席自由 |
観た直後のtweet
笑の内閣「ゴメラの逆襲・大阪万博危機一髪」110分休無
特撮への愛情と、大阪府政を皮肉りと、髭さんへの愛情詰まった2時間。特撮は詳しくないからかちょっとパンチは少なめだったけど、知らなくても面白かった。オススメ。 pic.twitter.com/rEdeoEY0xv— てっくぱぱ@観劇垢/3 (@from_techpapa) August 18, 2023
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは事前説明の通り。話の中心は、某大阪テレビ局の報道部。大阪に次々と怪獣が襲ってくる。大阪ピンチ。そこに、正義の味方「髭だるマン」がやってきて、倒すというもの。繰り返しの笑い。記者の一人が、実は「髭だるマン」だという事が最後に分かり返信する。
特撮モノ、ウルトラマンはよく知らない私だが、かなりのエピソードがウルトラマンからパロディされている様子。怪獣が現れるたびに流れる、特設番組のオープニング映像もよく出来ていて面白い。また、怪獣に大阪がやられてしまうというのが、今の大阪府政への痛烈な皮肉になっている。
高間響の選挙選出馬(その後落選)に伴い、代表を引き継いで、東京公演までやり遂げた髭だるマンは、今は演劇活動中止中で、キーとなるキャラクターなのに映像でしか出て来ない。高間響の髭だるマン愛を感じる。ただ、面白いんだけれど、作品全体としてはパワー弱めというのも感じ。次回に期待。
役者さん。新入報道局員の野口萌花と、ベテラン記者の山中麻里絵が、ハキハキしている演技が印象に残り。