<観劇レポート>2223project ハナコキカク「おかしな二人~女性版~」
【ネタバレ分離】 2223project「おかしな二人~女性版~」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 2223project |
回 | 2223project produce ハナコキカク |
題 | おかしな二人~女性版~ |
脚本 | ニール・サイモン |
演出 | 白石花子 |
日時場所 | 2023/11/29(水)~2023/12/03(日) 小劇場楽園(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
ハナコキカク
白石花子が演出をつとめる演劇ユニット。2023年旗揚げ。
昨今小劇場で上演回数の少ない、海外戯曲など、既存の戯曲を中心に上演する。
舞台美術や衣装などをシンプルにし、ミニマムな作品作りで、日本中どこでも上演可能な演劇を目指す。白石花子 シライシハナコ
1990年東京都生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻 卒業。
大学在学時より、さいたまネクストシアターに所属。退団後、劇団民藝での5年間の俳優活動を経て、2020年劇団晴天所属。
劇団晴天所属後、俳優・脚本編集としての活動を主に行う傍ら、演出助手や制作など様々な形で小劇場から商業演劇まで幅広いジャンルの演劇に携わってきた。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
◆あらすじ
NYの高級アパートに住むTVプロデューサーのオリーブの楽しみは、
週に一度開催される女友達とのボードゲーム会。自分の心地良いように暮らしている部屋は散らかり放題。
そんなある日、友達の一人 フローレンスが夫に捨てられ、自殺しようとしているとの知らせが入る。傷つきボロボロになったフローレンスはオリーブのもとへやってきて、あれよあれよと真逆の二人の同居生活が始まった‼
自分の力で手に入れた暮らしを謳歌するオリーブには怖いものなんて無いように見えたが……。
1985年初演、ニール・サイモンによる傑作コメディ!屈強な女たちが繰り広げる愛しくも可笑しい友情の物語。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年12月01日 14時00分〜 |
上演時間 | 125分(途中休憩なし) |
価格 | 4000円 全席自由 |
観た直後のtweet
2223project ハナコキカク「おかしな二人~女性版~」125分休無
劇団晴天の別企画。ニール・サイモンの名作コメディを女性版として。昔の海外ドラマ版は観たことあったけど、演劇としては初見。めっちゃ面白くて腹抱えて笑いすぎた!近藤さんがあの役とは予想してなかったけど最高。超オススメ!! pic.twitter.com/ybtV2pmRgR— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) December 1, 2023
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ハナコキカクは、劇団晴天の白石花子の別企画。出演も劇団晴天でおなじみのメンバーが多い。プロデュースは角田悠の2223projectでこちらも劇団晴天と同じ。晴天の面々が集って面白くないわけがなと思い観劇。
ニール・サイモンの「おかしな二人~女性版~」。源流となる「おかしな二人」(男性版)をドラマにした「おかしなカップル」は、子供の頃テレビで何度も見ていたので大筋は知っているも、演劇で観るのははじめてで、男性版も女性版も観たことがない。
ドラマ版で見た記憶だと、几帳面な男フェリックスに対する、ずぼら男のオスカーの「うんざり反応」が面白さを誘っていた記憶が強いのだけれど、女性版の戯曲は真逆の構造の様子(大元の「おかしな二人」の男性版を観たら、また別の印象を持つかもしれないが)。近藤陽子演じるフローレンスの"イッちゃってる"感がたまらなく面白くて、終始笑いを誘ってくる。
翻訳劇ゆえか、時代設定が少し古いが故か、言葉を直感的に理解できない台詞がままあったりするのだけれど、もはや冷静に狂っているフローレンスが、時代を超えて可笑しい。女性版の戯曲は、1985年にニール・サイモン自身によって書かれたらしいが、存在は知れども観ていない男性版も、どんな構造なのかが気になってしまった。
小さな小劇場 楽園の舞台だが、舞台美術と衣装がお洒落で印象に残る。