<初日レポ>秘密結社ブランコ「堀船」 演技力高いのに、後半の裏切る展開が凄すぎる。
役者の演技力も脚本力もスゴイ!60分+10分めんいっぱい楽しい。
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。
秘密結社ブランコ
最新の公演「堀船」(ほりふね)の、舞台を観てきました。
公演データ
秘密結社ブランコ⑦ 「堀船」(ほりふね)
作・演出 鎌田順也(ナカゴー)
2018年12月4日(火)~9日(日) 全10ステージ
あさくさ劇亭
観劇データ
場所 | あさくさ劇亭 |
日時 | 2018年12月3日 20時00分〜 |
価格 | 2500円 全席自由(事前にネット予約) |
上演時間 | 60分(途中休憩なし) |
星 | ★★★★★(5/5点満点) |
客席の様子
あさくさ劇亭は、とてもコンパクトな小屋。でも一体感があっていいですね。客席は、初日という事もあり、役者さんの知り合いが多かったように思いました。
「秘密結社ブランコ」?
2009年より活動を始めている劇団という事で。しばらく充電期間があった後に、復活して公演、という事です。
ストーリー
宣伝文句を引用するとこんな感じです。
ある日、町を去った兄が数年ぶりに弟の元へ帰ってきた。
秘密結社ブランコ4年ぶりの公演は、東京都北区堀船を舞台に、
兄弟の絆と男同士の戦いを描く約60分のお芝居です。
もすごく緻密な・・・
結果的には…ものすごく緻密なsitcom、シチュエーションコメディ。宣伝文句のストーリーみたいに一筋縄では終わらないので、大丈夫です。
ただ、あらかじめコメディだと、知っていたわけではないので、途中までは、コメディなのか、真剣な話なのかどうか判断難しい。「sitcom」っていうのが重大なネタバレ、になりそうな雰囲気もあるけれど、どうなんだろう。
出所して、5年ぶりに家に帰ってくる兄。待っていた弟と兄の嫁。ただ、弟は兄の嫁と関係を持っていた。そこで兄と弟は・・・。ここまでの話は、シリアスで、人間模様の描き方がものすごく丁寧。つまり、冒頭15分位までは、このまま感動のヒューマンストーリーか、と思いました。
しかし上演時間は60分。このままヒューマンストーリーだと、時間足りなくなるんじゃないかな、と変にハラハラ。
そんな心配をよそに、後半はもう畳みかけるようにコメディ。前半のあのシリアスな演技は、いったい何だったのか、と笑い続けてしまいました。ま、前段のシリアスがあるからこそ、面白いんですけどね。
鎌田順也の秘密結社ブランコ。活動にブランクがあるという事ですが、60分間客を楽しませる脚本と、演出力は素晴らしい、と思いました。笑い倒してしまったけれど、かなり緻密に、いろいろと作りこまれている感じがとても心地よい。そんな幸福な時間でした。
ブランクあけないで、もう少し大きな小屋での活動希望です。
キスシーン、電話シーン、彼女の再登場シーン
10日後に初日を迎えます『堀船』。
稽古も大詰めを迎えております。◾︎公演詳細・ご予約はこちら→ https://t.co/aFNTzvJXfd
一同、心よりお待ちいたしております。◾︎稽古場ブログも本日、更新されましたので、よろしければご覧ください→https://t.co/nAQ3MIvasI pic.twitter.com/PsOHE1Eo1d
— 秘密結社ブランコ (@hk_blanco) 2018年11月24日
印象深かったシーンが3つ。
一つ目は、全編通してですが、嫌らしい感じの、ベタベタのキスシーン。あそこまでやると、心地よいものがありますね。最初はドキドキしたけれど。客席から見ても自然に、嫌らしく見えていて、好演技でした。ホントにキスしたら、メイク落ちちゃうか。笑
二つ目は、電話のシーン。あのシーン地味ですが、その後の展開に現実味を持たせるためには、「ちゃんと電話していること」が不可欠。あまりにリアルな電話の会話に、ちょっとびっくり。コメディだったら、もう少しいい加減に済ましてしまいそうだけれど。
三つめは、やはり彼女の怪獣(?)での登場シーンですかね。あのクネクネした感じがいい。まさかの展開に驚きです。
それと、忘れちゃいけない。
開演10分前から、役者さんが一人一人出てきて、変なスキットみたいなのを始めます。これ、観ておくと本編が面白いので、トイレは最初か、来る前に済ませてぜひ観てくださいね。演出的にも、このやり方は大成功だなぁ。
演技派の役者さんたち
ここまでコメディを楽しめたのは、やはり役者さんが全力投球で演技しているから。お気に入りを書いてみますね。
篠原正明の、兄に対してはおどおどした感じの弟と、野上篤史の一直線なアニキがたまらんですね。そういえば、腕相撲のシーンもよかったな。藤本貴行の、「ほのめかす」のは、今書いててもクスクス笑ってしまいますが。
外村道子は、前半は殆どの男が惚れてしまうような可愛い感じなんですが、後半の変容っぷりには驚かされました。声と口のズレは、笑いのネタにするくらいで良かったかな。あるいは、ヘッドセットマイクしても不自然じゃなかったかも。悪霊の声は、はしいくみなんですね。彼女の前説も、クスッと面白かった。
【11/23「堀船」ご予約状況】
12月
4日(火)20時 少なくなってきました
5日(水)20時 少なくなってきました
8日(土)15時 残席僅か
9日(日)18時 少なくなってきました土曜の昼のお席が僅かとなっております。
◾︎公演詳細・ご予約はこちら→ https://t.co/aFNTzvJXfd
一同お待ちしております。 pic.twitter.com/JFj1LecEul— 秘密結社ブランコ (@hk_blanco) 2018年11月23日
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