NTLive「フォリーズ」Over50の俳優たちが人生の機微を歌い上げる
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。
National Theatre Live (NTLive)の「フォリーズ」の舞台映像を観てきました。
公演データ
National Theater Live
原題:Follies
上演時間:2時間35分(休憩なし)
収録時上演劇場:ナショナル・シアター オリヴィエ劇場
脚本:ジェームズ・ゴールドマン
音楽:スティーヴン・ソンドハイム
演出: ドミニク・クック
出演:イメルダ・スタウントン、トレイシー・ベネット、ジェイニー・ディー
観劇データ
日時 | 2019年1月11日 12時40分〜 |
価格 | 3000円 全席指定(事前にネット予約) |
上演時間 | 155分(休憩なし) |
場所 | シネ・リーブル池袋 |
客席の様子
映画館での上映ですので、あまり気にする必要はありませんが、女性一人が圧倒的に多かったです。
NTLive?
NTLは、年初観た「アマデウス」に続く二作目です。NTLの説明はこちらをどうぞ。
ストーリー
公式ホームページでは、以下の解説があります。
1971年にブロードウェイで初演され、トニー賞最優秀楽曲賞に輝いたスティーヴン・ソンドハイム作詞作曲のミュージカル。取り壊しになるレヴュー劇場に集った往年のスターたちの姿を、現実と回想を交錯させながら描く。ドミニク・クック演出のもと、イメルダ・スタウントンやジャニー・ディー、トレイシー・ベネット、フィリップ・クワストら豪華ベテラン勢が集結。
とあります。
ミュージカル「フォリーズ」は、探す限り日本での公演記録はないものの、1972年のトニー賞ノミネート作品。私も名前を聞いたことがあるだけで、観たことは当然ありませんでした。実在したレビューショーのプロデューサー、ジーグフェルド・フォリーズ(Ziegfeld Follies)が、1907年から1957年まで毎年続けて公演していたブロードウェイのレビューショーを下敷きにした物語です。
シニア俳優のダンスに魅了される
ストーリーは、レビューショー「フォリーズ」の劇場が取り壊される際に、歴代のレビューショーの出演者達が集まって同窓会をする、というもの。かつての「フォリーズ・ガールズ」=レビュースターたちも、今はもうおばあちゃんに近い。自分が何年のレビューに出演していたのかを示すたすきをもらいながら、同窓会に現れる、かつての出演者たち。
10/19(金)より公開『フォリーズ』の上映時間は2時間37分、休憩なしです。
冒頭〜3:57
プレゼンター挨拶&ディレクターインタビュー
3:57〜10:24ソンドハイム インタビュー
00:10:24〜02:33:02 フォリーズ本編
02:33〜02:36:31 エンドクレジットぜひ多くの方に観て頂けたらと思います♪ pic.twitter.com/vrnPpKAGRS
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) October 15, 2018
冒頭の作者のインタビューでも語られるものの、明確なストーリーはなく、同窓会でそれぞれの人生を披露していくというスタイル。いい人生だったり、まあまあの人生だったり。もう老いにかなり足を突っ込んでいる出演者たちが、それぞれの人生を披露していく。最年長の1907年の出演者は、もう完全なよぼよぼのおばあちゃん。でも"One More Kiss"って歌を歌い上げる。
一つの物語の軸は、恋仲だったけれど、それぞれ別の道を歩んだ男女、Buddy 、Sally 、Benjamin 、Phyllis 。それぞれの夫婦を入れ替える決断をするけれど・・・結局踏み出せない4人。それぞれの人生での過ちを語り出すと、突然舞台は一変。まさにレビューショー風の舞台に早変わりして、4人の過ちを、1人ひとりコントのように歌いながら自嘲するように踊りまくる。
人生の厚みが、歌やダンスに確実に投影されていて、それだけで圧倒されてしまう。
軸になる4人の物語。過ちもあれば、浮気もする。でも、40-50歳まで連れ添ったら、そう言う相手の欠点も含めて受け入れていく。今41歳の私。思わず涙をせざるを得なかった。
カメラワーク絶妙
NTLの凄いところは、とにかくカメラワークが絶妙なところ。収録時にもお客さんが客席にいるので、おそらくカメラが横切ったりして見えなくてもいいように、安くチケットを売っているのかとは思うのですが。「フォリーズ」他の映像監督をつとめている方のインタビューがありました。こちらもなかなか興味深いです。
NTLiveスクリーン・ディレクターのティム・ヴァン・ソーメレンのインタビューです。10/19(金)公開『フォリーズ』の映像も手がけました!彼が体感した感動を世界の人へ届けるため映像を創っています。ぜひ映画館でご鑑賞ください。https://t.co/tudCvswp9Xpic.twitter.com/1x3YHJeu1r
— ナショナル・シアター・ライブ (@ntlivejapan) 2018年10月16日
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