艶∞ポリス「PARTY PEOPLE」

【ネタバレ分離】
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どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。昨日観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

艶∞ポリス
「PARTY PEOPLE」
脚本・演出 岸本鮎佳
2019/01/31 (木) ~ 2019/02/11 (月) 駅前劇場

観劇した日時2019年2月7日 19時30分〜
価格4000円 全席指定(事前にネット予約)
上演時間100分(途中休憩なし)
Corich満足度★★★☆☆(3/5点満点)

客席の様子・観劇初心者の方へ

一人客、カップル、団体で観劇、と駅前劇場らしいお客さん層でした。
初心者でも安心して観劇出来ます

艶∞ポリス?

劇団名は「つやぽりす」と読むようですね。
劇団ホームページにはこんな紹介がありました。

作・演出・俳優の岸本鮎佳による演劇ユニット。
「ああ、こんな女いる!」と誰もが思うような、日常に存在するキャラクターを作り上げ、
女性特有の視点から、思わずクスッと笑ってしまうような、分かりやすく、精度の高い物語作りに定評がある。

コンプレックスのフィルターを通し、気まずく、切なく、恥ずかしい、人とも距離感を、
何気ない会話からあぶり出すのが特徴。 ”女の喜劇”を演じる演劇ユニット。

ここまで明確に、自らの劇団作風を定義しているのは珍しい気もします。
文章の力から、作品に期待を感じます。
艶∞ポリス

事前に分かるストーリーは?

劇団ホームページには、こんなストーリーがありました。

「お金で買えないものなんてない。」

お金があるから、欲しいものが手に入る。
お金があるから、美人になれる。
お金があるから、性格が良くなる。
お金があるから、健康でいられる。

もう充分?いや…まだ足りない…
人生は一度きりしかないんだから…

「世の中には、お金で買えないものもあるんだよ?」
……冗談でしょ。笑

もっと…もっと…ちょうだい…
そうしたら、もっと人生が豊かになって、幸せになれるから…
幸せな女だって、思われたい…

これは寂しい金持ちの話でも、愛にあふれた貧乏人の話でもない、
ごくごくふつうのお金が大好きな人たちの群像劇。

という事で。ガチ・パリピの皆様の物語のようです。

ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーを強引にまとめると。
大金持ちの、万田家の次男が誕生日。何故だか分からないがパーティに呼ばれた人々が織りなすお話。クラブで遊んでいるネーチャン、自称実業家のチャラいにーちゃん、隣に住んでいる金持ちだけど自分に自信がない零子、なぜか呼ばれたラッパーとチーマーみたいな女。生け花教室の先生で金持ちの貴美子、など。初対面だっり、仲が悪かったり。強引に友達になろうとしていたり。そんな人々が織りなす群像劇。
その中で一本筋になっているのが、画家の類と、早希の物語。パーティで偶然の再開をするかつての恋人の二人。途中途中、類が貧乏だったころ同棲していた二人のエピソードが挟まれる。

総じて面白かったのは、役者が創る世界観。一人一人役者の名前を挙げて、お気に入りポイントを書いていきたいところ。女優さんを中心に書いてみると。
川村紗也。あれどこかで観たぞ、と思ったらiaku「逢いにいくの、雨だけど」。回想シーン側で、母役をやっていた女優さん。今回、貧乏アパートでのシーンと、パーティのシーンのギャップが上手い。見ていると目を離せなくなる美人。
関絵里子。セレブっぽい雰囲気をプンプン醸し出すタイプ。立ち振る舞いとか見ていて気持ちがいい。調べてみたら、普段はチアのユニットに所属しているのね。なるほど。
小林きな子。この方も、どこかで見た・・・と思ったら、帰り際トイレの前ですれ違って思い出す。「のだめカンタービレ」に出ていた女優さんだ。大人計画所属で、知らない私がモグリでした。ブスって自分の事言うシーンは、ヒリヒリ痛いけれど切実。
彩木りさ子。美人だけれど不器用な生き方しか出来ない。そんな中での笑顔が忘れられず。
作・演出でもある岸本鮎佳。正に、中国人。あの発音の仕方は凄いな・・・と思ってしまった。

テーマとしては、パリピな人々、というよりお金持ちな人の周りに集まった人を通して「お金がすべてじゃない」とか「お金で買えないものがある」「お金が多いと、人と比べる事で安心を得る」とか何だろうけれども。群像劇を狙って、一人の出演時間が細切れになっているからなのか、話に抑揚のない「のっぺり」とした印象を受ける。迫ってくる感じがない。その結果、テーマに対するメッセージが、かなり安直でありきたりなメッセージになってしまっているように感じた。
演技と演出自体には魅力を感じたので、今後の公演も観に行ってたいと思うが、今日の芝居に関しては、残尿感の多い感想を持ってしまった。

チラシの裏

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舞台