劇団ドガドガプラス「台所太平記~KITCHEN WARS~」
【ネタバレ分離】
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。昨日観た芝居の感想です。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
劇団ドガドガプラス
「台所太平記~KITCHEN WARS~」
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/25 (月) 浅草東洋館
作・演出 望月六郎
観劇した日時 | 2019年2月19日 19時00分〜 |
上演時間 | 145分(休憩あり 80分-10休-55分) |
Corich満足度 | ★★★★☆(4/5点満点) |
客席の様子・観劇初心者の方へ
若い女性と、シニア層男性に客層は真っ二つに分かれていました。若い女性は出演者の関係者かな。
開場から、終演まで、客を楽しませることに関してとても真摯な劇団です。
観劇初心者にも、安心して観劇できる舞台です。
劇団ドガドガプラス?
劇団ホームページにはこんな説明がありました。
歌って踊れる浅草の劇団
ドガドガプラスは、2006年に旗揚げして「踊り子女優化計画」を実行中。網タイツで歌って踊って、笑って泣いて汗を流して。先人たちがつくった浅草レビューの世界観を踏み台に、演劇界に新風を巻き起こしているのです。いまはそよ風程度ですが、これを台風にするためにも、ぜひぜひ応援のほど、よろしくお願いいたします。
チラシから想像して、ストレートプレイだと思って、あまり深く考えず予約していたのですが・・・踊り子女優さんですか。舞台を観る前に、この文章を書いていて驚いています。楽しみです。
事前に分かるストーリーは?
記載されているのは、以下の一文のみですね。
女中は愛…働け!正義のため。住み込め!未来のために。
という事で。タイトルからも、何かしら、台所で戦争なのでしょう。
感想(ネタバレあり)
戦後少し経った朝鮮戦争のころの日本。熱海の山の上で暮らす、谷崎潤一郎。そこに一人の女中が、青森から方向に出てくる。女中5人と、幽霊、谷崎家、熱海のヤクザな人々、タクシーの運転手など、様々な人がが巻き起こす、人情コメディなお話。ストーリーだけまとめると、こんな感じだ。作者からしてみると、戦後の日本の退廃と復興なイメージは、とても思い入れの強い設定なのかもしれないが、舞台を楽しむ上では難しい知識は一切不要。物語を楽しむというより、物語の中にいる役者たちを楽しむ芝居かもしれない。
レビューというか、ショーというか、吉本新喜劇というか、コメディお江戸でござるというか(例えが古いが)。そんな雰囲気が漂う、大衆喜劇的な舞台。喜劇、コメディとはいえ、舞台の作り方は非常に緻密で、その点は吉本新喜劇とは比較にならず。カテゴリーとしては「演劇」「お芝居」という事になるのだとは思うけれど、どこか最近の「演劇」という言葉の定義からは、いい意味で堂々とはみ出ている気もする。
女中の話だという事もあるのか、特に女優さんが魅力的。歌あり、ダンスあり、ちょっとお色気もありで、楽しい。アイドル的な活動をされている女優さんも多い印象が。多分、こういった喜劇の雰囲気を楽しめる舞台を続けてきたんだろうなぁこの劇団は、というのが伝わってきた。特に、男性にはものすごく受けるんじゃないか。女性の感想が気になった。
作・演出の望月六郎について調べてみると、映画監督、AVの監督もされていたよう。映画は観たことがないものばかりだったが、任侠やロマンポルノ的な作風を得意にしている様子で受賞歴もある方。舞台全体に、退廃的な中に生きる人間の明るさと、エロスが含まれている。今回の舞台の世界観はここからきているのか、と納得した。
俳優さん、好きな人を挙げるとキリがなくなってしまうけれど・・・。
佐々木巴那、昨年feblabo「あゆみ」にも出演されていた女優さん。純情そうな動きがとても好感。石川美樹、女中さん'sでは年長みたいですが、黒メイド服のダンスが可愛い。古野あきほ、昨年観たBobjack Theater「ライナスの毛布」でスーツ姿で除霊をしていた女優さん。アイドルとしても絶賛活躍中の方のよう。今回のセクシー路線、見ていてとても魅了された。蜂巣和紀も「ライナスの毛布」での、優しいお兄ちゃんがが印象に残っているけれど、今回は任侠の人。彼が客席にジャンプして降りると、劇場が揺れる、大迫力な役者さん。同じく「ライナス…」に出演の、丸山正吾・・・全く印象が違う。脚LOVE、よくわかる・・・。逢瀬アキラ、セクシー脚線美でした。
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