<初日レポ>劇団ミックスドッグス 「ナイゲン」

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【ネタバレ分離】
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どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。昨日観た芝居の感想です。


公演前情報

公演・観劇データ

劇団ミックスドッグス
「ナイゲン」
2019/03/26 (火) ~ 2019/03/31 (日) ひつじ座
脚本 冨坂友(アガリスクエンターテイメント)
演出 奥田悟史

観劇した日時2019年3月26日 19時00分〜
価格3200円 全席自由(事前にネット予約)
上演時間120分(途中休憩なし)
私の満足度CoRichに投稿★★★★☆(4/5点満点)

客席の様子

若い一人客が多かったですね。男女は半々くらい。シニア層は若干名。

観劇初心者の方へ

観劇初心者の方でも、安心して観る事が出来る舞台です。

劇団ミックスドッグス?

2度目の観劇です。昨年「クロノスコープ少女」という作品を観ました。

事前に分かるストーリーは?

劇団ホームページには、こんな記載がありました。

“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそん
な伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議
“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」
それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。
かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!

2006年に初演。2012年の再演を皮切りに、以降毎年のように数多くの団体で上演されてきた大人気作。
普段のミックスドッグスとは違う、屁理屈シチュエーションコメディをお楽しみください!

という事で、脚本は、アガリスクエンターテインメントの冨坂友の作品で、かなり有名な作品のようです。

観劇のキッカケ

最近気になって仕方ない、アガリスクエンターテインメントの冨坂友の作品という事と、劇団ミックスドックスの前回観た「クロノスコープ少女」(再演)が面白かったので、観劇を決めました。

ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは、基本はチラシのまま。文化祭で、クラスごとの発表内容がほぼ決まった状態で。先生から突然押し付けられた「エコ」をテーマにした出し物をやらなきゃいけなくて、どのクラスが「出し物」を変更するかを議論する。各学年3クラス、計9クラスの代表と、文化祭の委員長、副委員長、書記、監査の13人が繰り広げる議論の会話劇。有名な脚本(らしい)「ナイゲン」は、私にとっては初見の物語。120分の観劇時間を、とても楽しめたのだけれど。

初見の物語にも関わらず・・・観ながら「別の演出」がついたらどうなるんだろう、という疑問が頭をチラチラよぎり。芝居をすごく楽しんでいるのに何故、別の可能性、なんて事思うんだろう。ずっと不思議で考えていたのだけれど、・・・思い至ったのはこんな事。

今年の1月の「わが家の最終的解決」で、アガリスクに惚れ。先月の「笑の太字」で、冨坂友に惚れ。似た系統の物語と言われる「桜の森の満開のあとで」をfeblaboの公演として先週観て、議論する会話劇の面白さに惚れ。「ナイゲン」。観る前から、これらの芝居に似た会話劇、議論劇の要素を持っているっていのは伝わってきていたので、自分の中で、自然と期待値のハードルが高くなってたのだろう。

これまで挙げた作品はどこか「多重構造」の面白さを持っていたのだけれど、残念ながら「ナイゲン」。話としては、どこか「のっぺり」としていて、単層構造で、緻密で重層的な構造を物語に感じる事が出来なかった。初演以後、いろんな劇団が「ナイゲン」を上演した、という話を聞いていたので、その物語の構造を評価されているのでは、と期待していたけれど、この辺りはちょっと期待値に及ばずだった。

で、ミックスドッグス。「クロノスコープ少女」(再演)が好きだったので、ミックスドッグスに期待して、足を運んでみた。この期待は、裏切られなかった。前回のクロノ・・・の時も、ストーリー上、学生がたくさんだったけれど、活発な熱量も含めた高校生を演じるリアリティみたいなところは、元気さもありとても納得感があり。白熱議論の120分は、テンポもよくて楽しい。

・・・ただ、だからこそ、裏切られ感を払拭したくて、違う演出の可能性があるのかな・・・というのを途中から、頻繁に考えるようになってしまったんだろうな、と思う。他の劇団の「ナイゲン」も観たいな、と思ってしまうあたり。要は「ナイゲン」という脚本に、高いハードルを設定しすぎちゃって、困惑したという事のなのかもしれない。・・・とはいえ期待値を上げ過ぎているので、もう一バージョンぐらいは「ナイゲン」観ちゃうんだと思うんだけれど。

気になった役者さんは。
沼田天音、声張り上げて議論するのが、楽しいというか、カワイイというか。細身の小さい体も、学生っぽくて効果的。前回は学ラン着て、大人しめな役だけれどね。
坪和あさ美、何処かで観た。思い出せなかったけれど。家に帰って検索ヒット、アンティークス「あしおと」を観劇三昧で観たときだ。女子高生役がハマり過ぎているなぁ。微妙に気持ちを抜いた感じのセリフの回し方がいい。
佐藤夏美、話のテンポ作るの、凄く上手い。目力もだけど、声の質がとても説得力がある力を持ってると思う。屁理屈感もあるけれど、同時に、安心感もある。「私を説得して」とスカート振り乱して回転するの好き。空手かよ。
金森優依、ああ普通に可愛いと思ってしまった。おばか屋敷の気持ちわかる。


チラシの裏
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