<観劇レポート>虹の素「みなとみらい」
【ネタバレ分離】
どもっ\(´▽`*)。てっくぱぱです。昨日観た芝居の感想です。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
虹の素
「みなとみらい」
2019/04/17 (水) ~ 2019/04/24 (水) STスポット
脚本 桜木想香
演出 熊手竜久馬
観劇した日時 | 2019年4月17日 19時00分〜 |
価格 | 3000円 全席自由 |
上演時間 | 77分(途中休憩なし) |
個人的な満足度CoRichに投稿 | ★★★☆☆(3/5点満点) |
観劇のきっかけ
横浜市民にとっては、チラシがあまりにもキャッチーだったので観劇を決めました。
虹の素?
劇団ホームページにはこんな紹介がありました。
Shine the tears.
涙を輝かせる
生きるってことは、こころが動くこと。私たちの上に広がる空のよう に、絶えず移ろい変わりゆくこと。
晴れの日や、曇りの日や、雨の日があること。
雪の日や雷の日があって、そして時々、奇跡のように虹がかかること。優しく温かい光だけでは虹はかからない。
冷たく悲しい雨だけでも虹はかからない。その両方が合わさった時に、そこに虹がかかる。
笑いたいときに笑うのだから、泣きたいときは泣いたっていい。
だから、雨だって降ればいい。そこに光がさせばいい。その涙も、輝けばいい。明日は今日よりもいい日に決まっている。って、ずっと思って生きている。
すべての人がそうであってほしいと願っているし、そう思ってほしいと祈っている。
キレイごとに聞こえてしまうかもしれないけれど、
みんながハッピーで、笑っていられる世界になればいいと本気で思う。恨みや憎しみで傷つけあうことだけはしたくない。
愛だけで、つくりこもう。
事前に分かるストーリーは?
劇団ホームページには、こんな記載がありました。
あの頃 皆が夢みた 未来じゃないかもしれないけど
どんなに変わっても 私たち ここで生きてきた平成元年生まれ・横浜育ちの女子2人組の音楽ユニット「みなとみらい」
2人は音楽の道を志し、高校3年生の時にデビューする。
まだお酒の味も男の薫りも知らなかった彼女達。
軽音楽部の延長のような勢いだけで走り出した。それから12年。彼女たちも30歳になった。
平成の終わり。「みなとみらい」はそれぞれの道に進むべく、
長年続けてきたラジオ番組の最後の放送をもって、解散する。「さぁ、何を話そうか」
「私達に、語る未来はないよ」
「それでも語ろう。みなとみらいを」横浜という都市、平成という時代、そして新しい未来。
虹の素が贈る、未来への願いと、幸せへの架け橋。
ネタバレしない情報
客席の様子
制服を着た高校生から、シニア層まで客層は様々。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも安心して観劇出来ます。
感想(ネタバレあり)
二人組の女性デュオ「みな」と「みらい」が解散する。ラジオ番組の冒頭での告白から始まる物語。番組の進行に合わせて、デュオの結成から今までの出来事を、横浜みなとみらいの歴史や、懐かしい曲たちと振り返りながら、二人と、その周りの人たちの青春を紐解いていく話。
平成の30年間。横浜みなとみらいの街を思い起こさせながら、二人の、そして二人をとりまく周りの人々の青春を、懐かしい歌と共にテンポよく描いていく様は軽快。平成元年に産まれた二人だから、私よりも10歳ほど若い設定だけれども、街と共に育っていく、街と共に青春を過ごすという設定は、特に横浜という街には非常に似合う。私自身も同じように横浜で青春を過ごしたという事もあり、この設定は純粋に楽しめた。
一方、脚本上での役の掘り下げが足りなかったのか、役者がキャラクター設定を深化させられていなかったのが原因なのか分からないが。セリフの内容が、そのまま作者が語りたいテーマを語ってしまっているように感じる場面が多く、どうにも感情移入ができないまま終わってしまった。結局、なぜ「みな」と「みらい」は解散するのか、言葉上では理解するものの、感情として付いていくことができず、だった。物語のとしての構成や葛藤が、ちょっと貧弱か。
ラジオの放送中の設定。ふと「波の数だけ抱きしめて」を思い出す。何処か軽くて、どこまでも空虚な感覚を思い、という感じだった。
チラシの裏