<観劇レポート>劇団やりたかった「6じすぎたらワンカップ」
【ネタバレ分離】
観た芝居の感想です。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | 劇団やりたかった |
冠 | 劇団やりたかった第13回公演 |
題 | 6じすぎたらワンカップ |
脚本 | かぐやまふたみち |
演出 | YammerSunshine |
日時場所 | 2019/06/12(水)~2019/06/24(月) 参宮橋TRANCEMISSION(東京都) |
劇団やりたかった?
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2013年に旗揚げ。台本にあった人物を毎回オーディションにより選出。半年前には台本が配られ徹底した役作りに重きをおき、どこまでが台本でどこまでがアドリブかわからないとの評価を得ている。登場人物たちがおもしろく役作りされているので見ているだけでぷぷぷと笑ってしまうのが特徴。
事前に分かるストーリーは?
劇団ホームページには、こんな記載がありました。
大工さんが駄目駄目すぎて捗らない一戸建ての建築現場が舞台です。棟梁のゲイ疑惑あり、嫉妬深い奥さんの登場、社長と秘書の秘密事情、女性大工軍団との熾烈な権力争いなど、仕事以外のことが盛りだくさんすぎて全く工事の捗らない建築現場!
登場人物たちが面白く描けているからボケやつっこみがなくても見ているだけで面白い。ぷぷぷとなる笑いで評価を受ける劇団やりたかったの第13回目の新作!
観劇のきっかけ
前回公演が、面白かったからの観劇です。
ネタバレしない程度の情報
上演時間・チケット価格・満足度
観劇した日時 | 2019年6月13日 19時00分〜 |
価格 | 3500円 全席自由/指定(事前にネット予約) |
上演時間 | 90分(途中休憩なし) |
個人的な満足度 CoRichに投稿 | ★★★☆☆(3/5点満点) |
客席の様子
男女半々くらい。若い人から、シニア層までいろいろな層の方がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者の方にも、安心して見られる舞台です。
観た直後のtweet
劇団やりたかった「6じすぎたらワンカップ」90分休無。
近道と思って進んだ道なのに、とんでもない所に迷い込んじゃった、って感じのお芝居。
劇団2度目。作風理解するも、前回感じた、舞台に神がかった雰囲気が無かったかなぁ。
後半、前回のあの人が、あの人だと気付いてびっくり。同じ前説、好き。— てっくぱぱ (@from_techpapa) 2019年6月13日
感想(ネタバレあり)
家の建設現場。なかなか建たない家の前で、今日もグダグダ作業をする3人の工員たち。それもそのはず、施工を依頼した人が一向に現れないのだ。今日も作業はそこそこにサボり出す。アクの強い3人。そんな中状況が一変。依頼主と、そのフィアンセが現れて。この家はプロポーズの贈り物だと。突然現れたものだから、セクシー秘書をはべらして、たまにしか現場に来ない社長は、工員を増員。現れたのは歌って踊れる、小町(女性)工員五人組。元の工員との覇権争いに、気がつけば頭領の妻も、セクシー秘書も、近所の学生も、施工主のフィヤンセも巻き込まれていく、、、とストーリーだけ強引にまとめるとこんな感じのシチュエーションコメディ。
劇団やりたかった、の芝居を見るのは2回目。前回、独特の会話劇の作風がものすごく好きで、気になっての今回の観劇。ひょっとしたら、作品ごとにテイストが変わるかも、と思ってたけれど、今回も前回と同様の作風。基本は、会話で丁寧に紡いでいく劇。会話の情感がとても籠っているのにシチュエーションコメディで、大笑いというよりかは、クスクス笑いの連続。余白が大きいので、笑うタイミングが人それぞれ。とてもテンポのいい、でも、まった~りした時間。そんな独特な芝居を作る劇団。
なので、どうしても前回との比較を思わずコメントしてしまうのだけれども。
前回は、思わずクスクス笑ってしまうコメディの中に、母に対するもの悲しい思いと、四姉妹とその彼に対する、愛情が渦巻いていた(全員、ズレた人だけれど)。笑の中に、舞台独特の愛おしさの感情が渦巻いて、とても切なく笑わせてもらったのだけれども。今回はコメディにかなり傾いた芝居。クスクス笑いのポイントが沢山あって、キャラクターも個性的。飽きる時間は全くなかったんだけれども。・・・なんだろ、前回感じた演劇的な感動というのか、舞台で生で観て、迫ってくる、アノ舞台ならではの感覚を、余り感じなかったのが残念だった。
前回同様、可愛い服の受付さん、誘導スタッフさん。そして、前回と同じ趣旨の前説あり。この前説は、劇団やりたかったの特徴だと思う。「クスクス笑いで、全然いい」「気楽にやってくれ」というメッセージが効果的。加えて「役者たちは、今日一度しかない、この舞台の答えを探しに行く」的な前説。・・・まあ当然と言えば当然だけれど、これを敢えて言うのは、とても好きだな。客席の笑いのノリ、温まり方で、また違った一面を魅せてくれる舞台、なのかもしれないな。
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