<観劇レポート>ゴジゲン「ポポリンピック」

#芝居,#ゴジゲン

【ネタバレ分離】


観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名ゴジゲン
ポポリンピック
脚本松居大悟
演出松居大悟
日時場所2020/01/03(金)~2020/01/21(火)
こまばアゴラ劇場(東京都)

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2008年、慶應義塾大学演劇サークル“創像工房 in front of.”内で結成。
主宰の松居大悟が全ての作・演出を手がける。
メンバーの出身地は、福岡・島根・沖縄・北海道・岐阜・富山となぜか地方に偏っている。

ヨーロッパ企画主宰の上田誠氏が「意気の上がらない人たちがワチャワチャするコメディ 」と称するように、不器用にしか生きられない人間達が紡ぎだす軟弱なシチュエーション コメディを上演していたが、近年は作るってなんだよ生きるだけだろと主張。

2008年より年2~3回の上演を精力的に行っていたが、
2011年「極めてやわらかい道」の後、3年間の活動休止。

2014年「ごきげんさマイポレンド」より活動再開。
2017年に初の3都市公演「くれなずめ」で2000人以上を動員。
全国を視野に入れて、下北沢を中心に活動中。

ゴジゲン

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

2020年、ここでオリンピック・パラリンピックが行われる。
プレイヤーとして生きていて、機会は今回しかないだろう。
だけど彼は出られない。
出る資格すらなかった。
多様性と調和。多様性と調和?
どこにも居場所なんてないならば―――
さあ、彼の物語を始めよう。

選ばれなかったら、作るまでさ。

観劇のきっかけ

チラシを見たのと、過去の公演の評判が良かったからです。劇団は初見です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

観劇日時2020年1月6日
19時30分〜
上演時間100分(途中休憩なし)
価格3000円 全席自由

チケット購入方法

カンフェティのサイトから申し込みました。
カンフェティのサイト上で、クレジットカード決済をして支払いました。
セブンイレブンで、予約番号を伝えて発券してもらいました。
当日は、チケットに記載された整理券番号順に入場しました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。幅広い年齢層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは。
ボーリング場に捨てられていた孤児、ポポ。行き場がないけど、ボーリングの腕は天才的。ボーリング場で働いてる。でも、ボーリングも人気が下火で大変。2020年の東京オリンピックの、追加種目候補にボーリングが挙がる。友達の則夫は、スポーツクライミング・・・要はボルダリングをやってるけど、これも追加種目候補に。期待するも、ボルダリングは追加種目。ボーリングは「見栄えが良くなくて、若者を巻き込めないから」外れて。Youtubeでボーリング熱を煽ってりしてるポポ。でも行き場がなくて。ある日、ボルダリングの強化選手の則夫と再会し。因縁をつけて引退に追い込んで。開会式を荒らす、とまで豪語するポポと仲間たち・・・、とストーリーだけ強引にまとめるとこんな話。

うーん。率直に言って、脚本、ストーリーが、あまり面白くなかった。
ボウリング場の孤児で、母に会いたいポポの設定と。ボルダリングとボーリングをそれぞれやる、則夫とポポの関係。花道?ボーリング場の周りの人との関係。どれをとっても「なぜそこにこだわって描くのか」が、私の中ではよく分からず、消化しきれなかった。話を話ツラ通り、孤児うんぬんの話としてストレートに受け取るなら、・・・確かに、ボーリング場に捨てられて、ボーリングしか才能がない人なら、こういう拘り方をするのかなぁ、と思えなくもないけれど。ボーリング愛さえあれば、別にオリンピックと関連付けなくても、もっといい方法があるはずじゃないかなぁ、と思ったり。母に会うためのオリンピック、っていう路線も弱い。母の設定は取ってつけた感じ。ポポは、母がいなくても、もうたくましく育ってる感あるし。シチュエーションコメディとして受け止めるなら、細かい笑いはあったものの、特に興味を惹かれるシチュエーションではなく。何かのメタファー路線も考えた。1964年の東京オリンピックの時は、きっとボーリングが流行っていたから、かなぁ、なんて事も考えたものの、、、、、影に隠したテーマもあまり感じられず。

劇団の前評判を読むと、割とドッカンドッカン笑えるコメディが多いようで、初笑いも期待していたのだけれど。クスクス笑えるシーンはいくつかあったものの、それ程大爆笑はなく。・・・これは元々、その路線を狙っていない脚本なのだとは思うので、爆笑を求めたのは間違いだったとは思うものの。ラスト、青空を見上げて、風の音を聞いて終わるのだけれど。「ん?なぜ?」という複数のはてなマークも頭の中に漂い。引っかかる箇所が皆無のまま終演してしまった。

役者さんは、皆好演。その中でも印象的なのは。東迎昂史郎、ボルダリングシーンと、風呂を覗くシーン、記者会見の早変わり面白かった。「山内農場の塚田さん」っていうのもクスクス笑い。とても魅力的。本折最強さとし、髭がチャーミングで、キレがよくてついつい目で追いかけてしまい。木村圭介、リトルジョン、金色のマント付けて出てくるシーン、笑える、という意味でとても印象的だった。

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