<観劇レポート>Dotoo!「紙とダイヤモンド」
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | Dotoo! |
回 | 2020年3月公演 |
題 | 紙とダイヤモンド |
脚本 | 福田卓郎 |
演出 | 福田卓郎 |
日時場所 | 2020/03/25(水)~2020/03/29(日) 駅前劇場(東京都) |
紙とダイヤモンド | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
Dotoo!(ドトォ!)とは‥‥
Dotoo!(ドトォ!)は劇団です。
娯楽である演劇を目指し、人間ドラマをエンターテイメントとして創造しています。
笑いもあるけど、それよりもクセになる不思議な暖かさにあふれた感動を
届けたいと思っています。一貫して福田卓郎のオリジナル戯曲を上演しています。
2011年に25周年記念公演を紀伊國屋サザンシアターにて行ました。
追加公演も行い、作品は衛星劇場にて放送されました。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
〜ウエディングは想いのピースのジグソーパズル〜時代と共に変わってゆく結婚観、それによって結婚式の形も様々に変化、変わらないのは「幸せになりたい」という二人の想い‥‥『紙とダイヤモンド』は人生の大きな節目である大切な儀式『結婚式』を巡る物語。今の時代に送る10年ぶりの改訂版での再演です。こだわるにはワケがあり、想いがあり、夢がある、だから揉めるのです。幸せな人くらい手に負えないものはありません。そう思いませんか?
観劇のきっかけ
チラシが可愛くて気になって、の観劇です。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
観劇日時 | 2020年3月25日 19時00分〜 |
上演時間 | 125分(途中休憩なし) |
価格 | 3200円 全席指定・tktsで購入 |
チケット購入方法
直前に観劇を決めたので、tktsでチケットを買ってその場で発券してもらいました。クレジットカード決済しました。
当日、指定席の席指定券をもらいました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。割と年齢層上の方が目立った気がしますが、若い方もいて、特定の年齢層が多い、という感覚はありませんでした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・笑える
・会話劇
・ハッピー
観た直後のtweet
Dotoo!「紙とダイヤモンド」125分休無し。
10年ぶり改訂作の事も劇団初見。とてもいい感じのコメディ。すごく面白かった〜!キャラクターが際立ってて、笑って、笑って、日常忘れてた。結婚は大変だよね。プランナーの2人と、風水カップル、ボクシング好きの人が印象的。超オススメ!チラシも素敵。 pic.twitter.com/xDDJO2kDRj— てっくぱぱ (芝居好き) (@from_techpapa) March 25, 2020
映像化の情報
チラシの中に、DVDの予約申込用紙が入っていました。終演後宣伝もありましたので、いずれ映像化されると思います。
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは。
ミラクルウエディングラボのプランナーは3人。実は夫婦の支店長、木下、店員の内田、なんだか役に立たずに遊んでばかりの溝口、このお店の物語。訪れるのは、ちょっと変わったカップルばかり。便利屋経営の60歳と自称22歳、実は30歳の地下アイドルカップル。結婚式に30頭像を呼ぶと言って聞かない。新郎の娘と、新婦の父が必死に止めるも、気がつけばこの2人がカップルに。元の2人は仲違いして破談。1人の結婚詐欺の男に(菅田将暉に似てる)に騙されてる2人の女、元女子ボクサーと塾講師のレズビアンのカップル。女落語家と葬儀屋のカップル。その女落語家に惚れてる弟弟子。そんな面々が織りなす、割とドタバタなコメディ。
とても「いい感じ」のコメディ。最初の10分で笑いのエンジンかかってから、笑い続けて、笑い通し。ウエディングプランナーの話、という事もあり、相談する人がカップルごとに登場して出てくることもあって、かなりの数の人が出てるのに分かり易くて、それぞれの役がとても個性的。脚本が面白い。ちょっと先読めてしまう部分もあったけれど、なんとなくワザとチラ見せしている感覚もある。伏線回収もいい。マダム大久保って、どんな人だろう、とか思うし。コメディなのに、ワザとらしい会話もほとんどなく。すごく安心して、世界観に没頭して笑い続けられた。笑い過ぎて、観劇後にコメカミに疲労感。ウエルメイド、っていう感覚とも違うし・・・「いい感じ」っていう表現が適切かな。コロナウイルスの事なんて、すっかり忘れてた二時間、絶妙なコメディだった。
ストーリーを貫いている「今月中、6月中に結婚式を上げるために、誰かが結婚式をキャンセルして、既に満杯の式場を確保する」っていう流れが、コメディとして巧妙な設定。その中に、その場で出会ったカップルやら、結婚詐欺やらが紛れ込んでくるので、ワイワイ面白くなっていく。逆に、シリアスな面では、妊娠した落語家が、落語か子供を取るかを決断する話は、かなりジーンと来た。
ストーリー説明より、面白かったとこ、とことん自分用にメモ。
冒頭、まさか?と思ったけれど3着目のドレスのマネキン動き出した。髭の顔にドレスが似合い過ぎ。マダム大久保って、なんか太ってる毛皮の老婦人を想像する。象30頭もよぶ結婚式が想像できん・・・しかも浜辺で。荻窪なのに皇居一周マラソン。結婚詐欺がパイロットって…元ネタ分からなかったけれど思い込みが面白い。しかも実際に詐欺師パイロット名乗ってるし。風水の説明がいちいち面白く、客が聞き取れないくらい小声で会話している風水説明までも面白い。地下アイドル「お面女子」。1/4がロシア人の、色白の菅田将暉。鼻血の女王。「いざという時はティッシュもあるよ」。腐女子ならぬ「プ女子」の格闘技好き。葬儀屋の利益率は7割で、ウェディングプランナーが突如敵対視。メンツを守るために、代理親族で結婚式。ロボットレストラン。・・・もう完全に、観た人にしか分からないメモだけれど。コメディなので仕方ないか。
そういえば、タイトルは、一年目の「紙婚式」と、六十年目の「ダイヤモンド婚式」から取ったものと思われる。「灰とダイヤモンド」をもじったものかなぁ、という気もしたけれど、語呂だけで特に関連性はなさそう。
印象に残った役者さん。宮地眞理子、立ち姿がとても奇麗だったのと。しっかりしているのかと思いきや、たまに大きくスッとぼけた事言うのがたまらなく面白い。片平光彦、ラストの結婚記念日の数え方、ただ単に呼び名を一つ一つ言っているだけなのに、ズルいくらいカッコイイ。同時に、結婚で歳を重ねていく過程を、観客が想像する絶妙な間の取り方で。平川和弘、風水の話が、面白いし、説得力があり過ぎる。そして坂本文子とのバカップルぶりがいい。伊東知香と3人で、他人の会話への反応、椅子から腰浮かせたりしているのがいちいち面白い。伊東知香は、凄く舞台映えする役者さんだなぁ。格闘技好きのシーン、ダンスとかされている方かな、とも思った。
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