<映画レポート>「ストックホルム・ケース」
【ネタバレ分離】昨日観た映画、「ストックホルム・ケース」の鑑賞レポートです。
もくじ
映画基本情報
タイトル
「ストックホルム・ケース」
2018年製作/92分/G/カナダ・スウェーデン合作/原題:Stockholm
配給:トランスフォーマー
キャスト
ラース:イーサン・ホーク/ビアンカ:ノオミ・ラパス/グンナー:マーク・ストロング/クララ:ビー・サントス/マットソン:クリストファー・ハイアーダール/エロヴ:マーク・レンドール/ハルステン:イアン・マシューズ
スタッフ
監督: ロバート・バドロー /製作:ニコラス・タバロック,ロバート・バドロー,ジャナサン・ブロンフマン,フレデリク・ザンダー/製作総指揮:スコット・アバーサノ,ジェイソン・ブラム,ウィリアム・G・サントール,ジョン・ヒルズ,アンドリュー・チャン=サン,パトリック・ロイ,クリスティーナ・クバッキー,ウィル・ラッセル=シャピロ,ローウェル・コーフィール,ヨン・マンケル,ハリー・スミス,ドン・ヘイル・Jr./原作:ダニエル・ラング/脚本:ロバート・バドロー/撮影:ブレンダン・ステイシー/美術:エイダン・ルルー/衣装:リア・カールソン/編集:リチャード・コモー/音楽:スティーブ・ロンドン/劇中歌:ボブ・ディラン
公式サイト
ストックホルム・ケース
(公開後、一定期間でリンク切れの可能性あり)
映画.comリンク
作品解説
誘拐・監禁事件の被害者が犯人と長い時間をともにすることで、犯人に対し連帯感や好意的な感情を抱いてしまう状態を示す心理学用語「ストックホルム症候群」の語源になった事件を題材に、イーサン・ホーク主演で描くクライムドラマ。映画の題材となったのは、1973年にスウェーデンのストックホルムで起こったノルマルム広場強盗事件。 監督は、イーサン・ホークが伝説のトランペット奏者チェット・ベイカーを演じた「ブルーに生まれついて」のロバート・バドロー。犯罪仲間のグンナー役に「キングスマン」シリーズのマーク・ストロング、人質となるビアンカに「ミレニアム」シリーズのノオミ・ラパス。
あらすじ
何をやっても上手くいかない悪党のラースは、自由の国アメリカに逃れるためストックホルムの銀行に強盗に入る。ビアンカという女性を含む3人を人質に取り、刑務所に収監されていた仲間のグンナーを釈放させることに成功したラースは、続けて人質と交換に金と逃走車を要求。しかし、警察が彼らを銀行の中に封じ込める作戦に出たことで事態は長期化。次第に犯人と人質の関係だったラースとビアンカたちの間に、不思議な共感が芽生え始めていく。
満足度
(2/5.0点満点)
鑑賞直後のtweet
映画「ストックホルム・ケース」
イーサン・ホークだから捻りがあるかと期待するも裏切られた。薄っぺらい。事実のみで描いてる。「ストックホルム症候群」を知らない人なら楽しめるのかも。少しでも考えた事がある人には、もう少し深掘りしないと。どこまで実話なのかは気になったけど。#土曜AMシネマ pic.twitter.com/4P9LvEkrfQ— てっくぱぱ (芝居が好き・映画も好き) (@from_techpapa) November 7, 2020
感想(ネタバレあり)
いやはや、のっぺりした映画だった。
「ストックホルム症候群」という言葉を知らない人にとっては、「へー、こんな事件があって、こんな現象があるんだ」という、お勉強の時間になったかもしれない。でも、ストックホルム症候群や、逆に犯人が人質に共感するリマ症候群について扱った映画は、今までも多い。直接的に立てこもり事件でなくても、そういった「心理」について、一度でも考えた事があると、この映画は無味乾燥すぎる。どうして人質が、犯人に同情していくのか、その心理描写が薄すぎるからだと思う。セリフとして、「何をやっても不遇」「過去の強盗事件で人を殺せなかった」と説明するのは、あまり効果的でないな。
サスペンスとして見るにしても、描き方がぞんざいというか、ハラハラドキドキ感が殆ど無くて。もちろん、結末がある程度読めているから、というのもあるのだろうけれど。
いまを生きるで好きなイーサン・ホークは、久々に見た。順調に歳重ねていて、カッコイイ。ノオミ・ラパスは、メガネ外すと美人っていう典型的な感じで奇麗だけれど、ストックホルム症候群の描き方としては、邪念の要素が入ってイマイチなんじゃないかと思う。最初からメガネなしで良かったのではないのかな。
実際の事件をどれくらい忠実に再現しているのか気になった。事件のあらましや、床に穴をあけて催涙ガスを流したのは本当らしいけれど。二人がセックスしちゃってる描写があるが、これは事実なのかな。誤解を埋め込んでしまいそうでもあり、気になるところ。
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