<映画レポート>「パリのどこかで、あなたと」

#映画

【ネタバレ分離】昨日観た映画、「パリのどこかで、あなたと」の鑑賞レポートです。

映画基本情報

タイトル

「パリのどこかで、あなたと」

2019年製作/111分/PG12/フランス/原題:Deux moi
配給:シネメディア

キャスト

レミー:フランソワ・シビル/メラニー:アナ・ジラルド/カミーユ・コッタン/フランソワ・ベルレアン/シモン・アブカリアン/アイ・アイダラ/レベッカ・マルデール/ピエール・ニネ/ジネディーヌ・スアレム/ビルジニー・ホック/ポール・アミ/マリー・ビュネル/パトリック・ダスンサオ/ギャランス・クラベル/ブリューヌ・ルノー/ルネ・ル・カルム

スタッフ

監督: セドリック・クラピッシュ /製作:ブリュノ・レビ/脚本:セドリック・クラピッシュ,サンティアゴ・アミゴレーナ/美術:クロエ・カンブルナク/衣装:アン・ショット/編集:バランタン・フェロン/音楽:ロイク・デュリー,クリストフ・ミンク

公式サイト

パリのどこかで、あなたと
(公開後、一定期間でリンク切れの可能性あり)

映画.comリンク

作品解説

「スパニッシュ・アパートメント」のセドリック・クラピッシュ監督が、パリを舞台に不器用な男女の出会いを描いたラブストーリー。主演は、クラピッシュ監督の前作「おかえり、ブルゴーニュへ」でも共演したアナ・ジラルドとフランソワ・シビル。

あらすじ

隣り合うアパートメントで暮らしているが互いに面識のない30歳のメラニーとレミー。がんの免疫治療の研究者であるメラニーは、過去の恋愛を引きずりながらも仕事に追われる日々を送っている。一方、倉庫で働くレミーは、同僚が解雇されたのに自分だけ昇進することに罪悪感を抱えていた。ストレスからメラニーは過眠症に、レミーは不眠症に陥り、それぞれセラピーに通い始める。マッチングアプリで出会った男性たちと一夜限りの関係を繰り返すメラニーと、職場で出会った女性とデートするも距離を縮められないレミーだったが……。

満足度

★★★★★
★★★★★

(2.5/5.0点満点)

鑑賞直後のtweet

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

なんか、二人の物語のつながりが、よく分からないというか。必然性がない、っていうのが正直なところ。

軽い鬱だと診断されて、心療内科(セラピスト?)にかかる2人。住んでいるのは別々の隣どうしの部屋なのに、かかっているお医者さんは別々の人。それぞれ、セラピストに日々の事を語りながら、自分の人生の問題と闘っていく。映画の最後のカットで、二人は恋の予感を暗示させて知り合いになる。

レミーもメラニー、主人公の二人はとても魅力的。彼・彼女が日々の生活を頑張っている映画として見る分には、それなりに楽しい。レミーがアプローチをかける黒人のアイ・アイダラの恋愛観も面白いし。メラニーの入浴シーン、ワンカットのアングルが好きだった。私的には、メラニーみたいな女性が好みだという事もあり、画像を見ている分には、退屈しなかった。猫の「ナゲット」のエピソードも面白いし、猫可愛い。

都会で生きる孤独、寂しさ、みたいなものの表現も素晴らしかった。窓からの光の数だけ人生があって、その分だけ寂しさがある…みたいなことを考えると、パリの街を映しているだけなのに、何だかとても寂しくなる、あの表現は素晴らしい。

でも、この2人の物語、2つの話をくっつける意味はあるのかな、という事に終始疑問を持ってしまう。最後の最後まで出会わない2人。あー、きっとラストのカットで、やっと出会うんだろうな、というのは薄々読めてくるのだけれど。別々の物語でいいよね、というのが正直なところ。魅力的なのに、物語としてまったくしっくりこない。そんな映画でした。

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