<観劇レポート>こちらスーパーうさぎ帝国 「アイネ・クライネ・ノスタルジック」
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【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 こちらスーパーうさぎ帝国「アイネ・クライネ・ノスタルジック」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | こちらスーパーうさぎ帝国 |
回 | こちらスーパーうさぎ帝国 第28回公演 |
題 | アイネ・クライネ・ノスタルジック |
脚本 | 白柳力 |
演出 | 白柳力 |
日時場所 | 2021/01/06(水)~2021/01/10(日) 駅前劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2004年、日本大学芸術学部演劇学科の在学生を中心に結成。
>「ポップでロックな爆笑劇」を掲げ、作家・白柳力が描くエキセントリックな世界観を曲者揃いの役者陣がドタバタと体現するファニー集団。
略して「こちうさ」。2018年2月に演劇祭グリーンフェスタ2018に参加。
『僕はこたつで丸くなる。』で大賞にあたるグリーンフェスタ賞受賞。
最近ではフジテレビ系列「痛快TV スカッとジャパン」に劇団員全員で出演するなど活躍の幅を広げている。2019年で結成15年となる。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
彼女は言った。 『はじめまして。お久しぶりですね。』
これは、懐かしくて、新しい、おはなし。
新春、こちうさが「懐古」をテーマにお送りする
ポップでロックなノスタルジック爆笑劇。
観劇のきっかけ
タイトルが何となく面白そうだっから、の観劇です
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年1月6日 19時30分〜 |
上演時間 | 95分(途中休憩なし) |
価格 | 初めてこちうさ割:3800 円 全席指定 |
チケット購入方法
劇団ホームページのリンクから予約しました。
当日、受付で現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は7:3くらい。中年upの男性が目立った印象です。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・笑える
・会話劇
観た直後のtweet
こちらスーパーうさぎ帝国「アイネ・クライネ・ノスタルジック」95分休無
観劇初め。面白かった!コメディ路線だけど最後にストーリーがのパズルのピースが、ぱちっとハマる感覚。ほんのり涙。お洒落だなぁ。言葉選びも照明も、芝居の作りも。暖かい、洗練された人懐っこいお洒落感を感じ。オススメ! pic.twitter.com/Exw4ovJUJs— てっくぱぱ (@from_techpapa) January 6, 2021
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
2000年前後の時間軸と、2100年前後の時間軸が交互に語られる物語。
人懐っこいけど、お洒落な芝居。そんな印象だった。
最終的には、亡くなってしまった娘を思う夫婦が、100年の時を超えてまた出会いました、っていう話。ラストでほろっと感動させながら、それ程ねちっこく迫ってくるわけでもない、適度な距離感の感動。・・・コテコテに「感動」をやってしまうと、どこかお伽噺的で、醒めてしまうような内容になりそうなのに、突き放し方、現実としての魅せ方が上手いなぁと感じる。ウエルメイドなのに、つい物語に引き込まれて、前のめりになって観てしまう不思議な感覚。
笑いのテンポが独特の空気感。笑うか笑わないかは、「オーディエンス」に任せるよ、的に、客の感性に、お構いなしにのしかかってくる。思わず小さくクスクスと笑っていたら、劇場全体が笑いに包まれて増幅されていく感覚だったり。あるいは、目立った笑いは起きなくても、思わずニヤニヤと眺めてしまうやり取りだったり。
二つの時代を行き来する物語の中、同じ年代の中でも、微妙に時が前後したりする。結構微妙な時間の前後を繰り返しているのに、物語がブレない。観ていて一瞬で「今はどこの時代の物語」なのかが分かる。それを理解させるためなのか、さりげない台詞のやり取りが、笑いのネタの中でも、精密に伏線的なモノをバラまいていく。
駅前劇場の空間の制約もあってか、転換がちょっとまどろっこしいな、とは思ったけれども。タッパの低い劇場なのに、照明の魅せ方も奇麗。ラスト、あの未来の夫婦の、ちょっと変った色づかいの衣装に、ものすごくマッチした光で。あー衣装が先だったのか、照明が先だったのかな、(あるいは偶然か)なんて事を思った。
そんな、どこか計算され尽くした、でも適度な笑いと距離感とのある「感動」。なんだかものすごくスマートでお洒落だなぁ、・・・お洒落といっても近付き難い感覚じゃなくて、人懐っこいお洒落。そんな芝居だなぁ、なんて事を思った。私にとっては2021年観劇初め。明日にも、コロナウイルスでの、再度の緊急事態宣言が出そうだけれど。何だか暖かい芝居で得したような感覚になれた。
気になった役者さん。釜野真希、細かい笑いの取り方とか、突然繊細になる部分とか、緩急自在で観ていて本当に楽しかった。