<観劇レポート>劇団イン・ノート 「プラチナ・ムーン・パーティー」

#芝居,#劇団イン・ノート

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団イン・ノート「プラチナ・ムーン・パーティー」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団イン・ノート
劇団イン・ノート1月公演
プラチナ・ムーン・パーティー
脚本芝原れいち
演出芝原れいち
日時場所2021/01/07(木)~2021/01/12(火)
OFFOFFシアター(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページは見当たらず、twitterにこんな紹介がありました。

明治大学在学の芝原れいち、横山大朗、中川大喜の3人による劇団。

劇団イン・ノート

事前に分かるストーリーは?

ストーリーの記載を見つけられませんでした。

観劇のきっかけ

仕事が急に早く終わり、当日券で観れそうな芝居を探したところ、ヒットしました。

過去の観劇

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年1月7日
19時00分〜
上演時間120分(途中休憩なし)
価格2500円 全席自由

チケット購入方法

当日、劇場窓口で購入しました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。大学生くらいの年代の若い方が殆どでした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・シンプル

観た直後のtweet

映像化の情報

2021年1月12日(火)に配信公演があるようです。

満足度

★★★★★
★★★★★

(2/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

豪華客船の乗組員、イベント担当、設営担当、料理担当の人々のお話。若手の乗組員だけで企画運営される「プラチナ・ムーン・パーティー」開催直前、準備が間に合うのか、というドタバタを描く。

大学生劇団?なのか、舞台からあふれてくるパワー、熱量は凄い。2時間、かなり大声を張り上げるようなセリフが多いのに、グイグイと押し切ってくる芝居は、率直な爽快感がある。かなりの回数場面転換があるが、照明と共に鮮やかに切り替わる。終盤の畳みかけ方、クラウチングスタートのような体制で、次から次へと変わっていく場面が面白い。後半の回数の多さに、ちょっと飽きてきてしまった部分もあったが、駅前劇場の狭い舞台でいろいろな空間を表現する上手い演出だと感じる。音楽の使い方、カットインの仕方が、選曲含めて、妙に80年代の演劇を彷彿とさせるが、スピーディな舞台を醸し出す、上手い演出だと感じる。

反面、心に入ってこないコメディの芝居にありがちな「概念的な障壁、葛藤」が多いと感じた芝居だった。冒頭、パーティまであと3時間しかない不思議。何故に3時間前まで、何も準備が出来ていないのか、よく分からない。それぞれの担当の乗組員たちが、助け合ったり足を引っ張りあったりしながら、なんとかパーティ開催にこぎつけるのだけれど。間に合わせようとドタバタしたときに出会う障害が、どうも嘘っぽい感じ。なんでオシドリ老夫婦が喧嘩したのかとか、料理をどれにするのか争っているのかとか、疑問だらけで、スッと頭に入ってこなかった。行動の動機がつながらないと、どうしてもセリフのやり取りの感情が見えないので、若いパワーが、むしろ粗暴さにも変わってしまうのが、残念。中盤から、静かなシーンでも、半ばセリフを叫んでいるように聞こえてしまうのが辛かった。

路線的には、三谷幸喜、あるいは冨坂友の作品系のコメディを狙っているのかもしれないけれど、登場人物が出会う障壁がリアルであればこそ、乗り越えるのを横から観ている人に笑いが起きる、と思うので。自分の考えているコメディとは、だいぶかけ離れたところにいる芝居なんだな、というのを感じずにはいられなかった。