<観劇レポート>第29回はいすくーるドラマすぺしゃる 女子聖学院高校「さよならの口づけをして」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 女子聖学院高校「さよならの口づけをして」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
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団体名 | 女子聖学院高校 演劇部 |
回 | 第29回はいすくーるドラマすぺしゃる |
題 | さよならの口づけをして |
脚本 | 筑田周一 |
演出 | 女子聖学院高校 演劇部 |
日時場所 | 2021/04/01(木) 俳優座劇場(東京都) |
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
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観劇日時 | 2021年4月1日 17時00分〜 |
上演時間 | 60分(休憩なし) |
価格 | 1000円 全席指定 上演(学校)ごと入れ替え制 |
チケット購入方法
Twitterで流れていた申し込みフォームへのリンクから、Google Formで申し込みました。
後日、座席番号がメールされてきました。
当日、受付でお金を現金で支払いました。
客層・客席の様子
男女は3:7くらい。
高校演劇部の発表ですので高校生が多いですが、他にも様々な年代の方がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コミカル
・シリアス
・会話劇
観た直後のtweet
女子聖学院高校「さよならの口づけをして」60分休無
過去の評判良くて観劇。期待値高めすぎたかなぁ。ちょっと私には合わずでした。苦悩を語ってしまってるから、もっとコミカルさ増し増しじゃないと、ものすごくわざとらしく見えてしまう。突き抜け方の沸点が低くて欲求不満な感じでした。 pic.twitter.com/OSQ6vVRE0G— てっくぱぱ (@from_techpapa) April 1, 2021
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
過去の高校演劇の名作という事で「さよならの口づけをして」のタイトルは、何度か聞いていた。Twitterでもよく参考にさせていただく方が、好評な感想を書かれているので、覚えていた。そんな中、俳優座劇場で上演、一般観劇可、というツイートが流れてきた。観に行かない手はなく、申し込んで観劇。
ただ残念ながら、ちょっと私の手には合わない演劇だった。事前に期待値を上げ過ぎてしまったかなぁ。
ストーリーは、演劇の舞台裏もの。高校演劇が描く、大学演劇。サークルなのか、演劇研究会なのかは明確に語られていなかったようだけれど、部室を借りてるようなセリフがあったので、大学の公認の団体なのだろう。そこで、一本の芝居を作るにあたっての舞台裏の葛藤を描いたもの。「演劇を創る人の葛藤を描く演劇」、という、高校演劇あるあるな設定ではあるものの、大学が舞台、というのは面白い。
描かれるのは「高校演劇時代のライバル?が同じ部活にいる」と「よく理由が分からない、モラトリアム的な何かに押されてモチベーションが維持できない」の大きく2つの葛藤。確かに大学演劇は、高校の部活のように守られてはいないから、金銭的にも、モチベーション的にも、自分で状況を作り続けて行かないといけないシンドさはあるのだろうけれど。でも、葛藤がものすごくストレートというか、「私これ悩んでます」と語られてしまう感覚。もし演劇を辞めたい、という状況が生まれてきたら、あんな風にストレートに「悩んでます」ってぶつけるかなぁ、という点が、とても引っかかる。モノローグで悩みを語られてしまうのが、私としてはどうも苦手。悩みが、物語からにじみ出てこない、という感覚だった。
部に一人いる、ハチャメチャな子がムードメーカー。その子がいると問題が解決する、というのは面白い。その子(役名忘れてしまった)のコミカルなシーンは面白かったのだけれど。むしろ、他のメンバーももっと全体をコミカルに見せて、ハチャメチャな子が更に輪をかけて破天荒、という方が面白いんじゃないかな。全体として、シリアスが深すぎるというか。全編コミカルタッチで押し切れば、モノローグで悩みを語る事の必然性も出てくる。そんな別のみせ方を想像してしまった。
劇場に着いて分かったのだけれど「はいすくーる・ドラマ・すぺしゃる」という高校演劇の連続上映の一環らしい。俳優座劇場に高校生が立てる企画、とてもいいな。事前に知っていたら、この日のもう一つの演目も是非観たかったのに・・・。残念。
パンフレットに挟まれていた手書きのご挨拶。4月1日だから、既に高校生ではない出演者が殆ど、との事。昨年のコロナの状況を考えると、公演を打てたこと自体が、何よりも喜ばしい。
ご卒業おめでとうございます。