<観劇レポート>劇団Q+「アニマと迷子の王子」

#芝居,#劇団Q+

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団Q+「アニマと迷子の王子」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団Q+
第7回本公演
アニマと迷子の王子
脚本弓月玲
演出柳本順也
日時場所2021/06/18(金)~2021/06/20(日)
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

劇団Q+は、情熱的に演劇作品を創作したい仲間が集っています。プロの役者を目指す人はもちろん、社会人でも個々人の生活との両立を考えながら切磋琢磨し、単なる趣味に止まらない魅せる舞台表現を目指します。日々の稽古では、ダンスやインプロ、メソッド演技法などを取り入れた訓練で基礎を磨き、またメンバーたちの個性を活かして精力的に芝居づくりをしています。

劇団Q+

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

勝気でやんちゃな少女アニマは、田舎町の小さな芝居一座でいつも男の子役ばかり。
でも本当は、お姫さまに憧れる乙女心を隠してる。
或る夜、町はずれの森に隠された伝説を知ったアニマは、願い事をするために森の奥の泉を訪れた。
そして、命を狙われる王子エネルジコと出会う。
夜天の下、身分も性格も正反対な二人の旅が始まるーー。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年6月19日
13時00分〜
上演時間130分(途中休憩なし)
価格3800円 全席自由

チケット購入方法

劇団のホームページからのリンクで、PassMarketで予約・クレジットカード決済しました。
当日名前を告げて、チケットをもらいました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。
様々な年代層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・にぎやか

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

絵本の中のおとぎ話のような、どこの時代ともつかない場所。(時代設定、芝居一座は、シェークスピアを演じているから、シェークスピアよりも後の世界なのだとは思う)。国王の死に瀕して、王子様とその弟が国を継ぐまでの話を、街の人々や敵国の人々との出会いを通して描くお話。王宮の表現は、どこかアラビアっぽい。衣装もアラビア系で、鮮やか。舞台セットは特になく、カラフルな照明だけで、素の舞台に立ち上がる世界観。

物語は、どこかで見たことがあるような題材。王位をめぐる兄と弟の争い。何か原作のようなものが、あるのだろうか。シェークスピアにそんなのがあったかな、と思いめぐらすも思い浮かばず(まぁ、シェークスピアよく知らないし)。ふと思ったのは「テンペスト」だけれど、ズバリではない気もする。

おとぎ話の物語を一通りは楽しめたのだけれど。物語の中で、展開されているのに、結末を説明されていない題材が多い。例えば、アニマは王子をどう思っていたのか、お姫様へのあこがれはどうなったのかとか、アッチェレランドはなぜ王を突き出したのか、、、、などなど。風呂敷を広げに広げて物語を展開したけれど、あまり説明がなくて、めでたしめでたし、なので、妙な残尿感、歯切れの悪さが気になって仕方なかった。

前半は、ド派手な動きとビートの効いた音楽のなかでの割と型のきまった演技が中心だったが、ラスト30分は音楽が全くない、むしろストレートプレイ、会話劇の要素が強い芝居。前半のノリで、グイグイ押し切られる方が、個人的には好みだけれど。2つの要素、2つのテイストが一つの芝居に混じっているのが、ちょっと不思議だった。

気になった役者さん。中村容子、雀組ホエールズの「イヌジニ」の映像で拝見して気になってた役者さん。んーどこかで見た事ある、と劇中ずっと引っかかっていたのだけれど、パンフで名前を確認して記憶が蘇る。color childのラストの公演、都合つかずに観に行けなかったのを思い出す。和泉涼太、場の掴み方がものすごい。4人の男性役をこなしているけれど、特に敵国の警備隊の隊長の演技が、ねちっこくていい。あのシーンもっと見ていたかった。男が見ても、惚れてしまう役者さんかも。

舞台#芝居,#劇団Q+