<観劇レポート>劇団道学先生「おとうふ」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団道学先生「おとうふ」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団道学先生 |
題 | おとうふ |
脚本 | 中島淳彦 |
演出 | 青山勝 |
日時場所 | 2021/08/27(金)~2021/09/08(水) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページに劇団の紹介はありませんでしたが、過去の公演履歴をみると、公演を重ねてきたカンパニーのようです。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
劇団道学先生4年ぶりの公演決定
昨年、新型コロナウイルス感染症のため延期になった「おとうふ」を上演することとなりました。
この作品は中島淳彦が1992年に、当時の劇団ホンキートンクシアターの劇団員だった、かんのひとみ等三人の女優に書き下ろしたものです。1994年、2006年と時代にマッチするよう脚色を加え、キャストを変えて再演すること三度。今回は2020年にオールキャストフルオーディションで選ばれた俳優陣と、若々しい30代の菅沼岳氏が脚色をし、新しく令和の「おとうふ」をお届けできることになりました。
2019年の中島淳彦の逝去後、4年間の活動休止期間を経て、この「おとうふ」を皮切りに活動を再開いたします。
これからも末永く応援よろしくお願いします。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
キャスト | 木綿 |
観劇日時 | 2021年9月2日 14時00分〜 |
上演時間(実測) | 105分(途中休憩なし) |
価格 | 4000円 全席指定 |
チケット購入方法
劇団のホームページのリンクから、J-Stage Naviのページで予約しました。
当日現金でお金を払い、指定された席の券を受け取りました。
客層・客席の様子
男女は5:5くらい。
40代upのお客さんが殆どでした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・会話劇
・泣ける
・笑える
観た直後のtweet
劇団道学先生「おとうふ」105分休無
劇団初めて。タイトル気になって観劇。面白かったなぁ。”おばさんたち”の人間模様。テーマみたいなのはちょっと上手く受け取れなかったけれど、ドラマが緻密。切り取り方視点が緻密で、濃厚で楽しかった。ちとOFF OFFには相応しくない程役者さん魅力的。オススメ! pic.twitter.com/KnJCUmQwVI— てっくぱぱ (@from_techpapa) September 2, 2021
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは、テレビ局のバラエティ番組の収録前。いわゆる「笑い屋」という、収録の観客席にいて笑うのが仕事の"おばさんたち"。大物芸能人の入りが遅れているので、ベテランの笑い屋2人は、大道具の倉庫みたいなところで待たされている。そこに、割と若い見た目の新人の笑い屋がやってくる。どうやら新人は、離婚したばかり。それぞれの結婚生活を、まるで番組の再現ビデオのように語り出す。芸能人程のオーラは無くて、おとうふのようにみんな同じような顔をしているように見えるけれど、でもみんなそれぞれの人生。それぞれの結婚生活。いい事ばかりじゃないから、可笑しくなくたって、笑わなきゃいけない時がある。それは正に人生そのもの。・・・そんな風景を切り取った、濃密な会話劇。
劇団のホームページをみると、1992年の作品。その後改定を重ねて上演されているよう。2019年に作者の中島淳彦は亡くなったものの、菅沼岳が脚色を加えて上演、との事。作者も含めて、全然知らない作品だったけれど。30年前の戯曲とは思えない。テンポのいい、でも緻密な会話で、観ていてワクワク。面白い作品だった。東京新聞にも公演再開の記事が出ていたけれど。私が知らないだけで、中島淳彦たくさんの作品を残しているよう。
3人の「笑い屋」。それぞれが抱えている夫婦生活。作品を通したテーマみたいなものは、イマイチピンとこなかったけれど。女性の視点で、それぞれの結婚生活を再現Vで振り返るのは、単純に面白い。笑い屋の控室(というか物置部屋)っていうのも、面白い視点だなぁ、と思いながら見ていた。
OFF OFFシアターにはちょっと似つかわしくないくらい、役者さんが上手い。主役の女性3人がいい。もりちえ、会話のテンポが速くてすごい迫力で、グイグイと引き込まれてしまう。山口智恵、独特の癖がある声だれど、こういうおばさんいるいる、って感覚。旦那の浮気を知っているのに「はい、はい」と言い続けるのは切ないな。塚本茉莉子、立ち姿がとにかく美しいのと、ぎこちなさの表現が上手いなぁ、と思う。