<観劇レポート>電動夏子安置システム「ベンジャミンの教室」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 電動夏子安置システム「ベンジャミンの教室」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 電動夏子安置システム |
回 | 電動夏子安置システム第44回公演 |
題 | ベンジャミンの教室 |
脚本 | 竹田哲士(電動夏子安置システム) |
演出 | 竹田哲士(電動夏子安置システム) |
日時場所 | 2021/09/16(木)~2021/09/20(月) あうるすぽっと(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2000年6月に結成。明治大学演劇研究部にて6作品を執筆、うち数本を演出する主宰・竹田哲士を中心に、同部引退有志により発足。以後、ワークショップなど公演外活動を経てスタッフ・キャストを募り、同年11月、旗揚げ公演に至る。
演劇という表現手段の中から娯楽性を重視し、限りなく万人が共感できる『笑い』を探し出して提供できる喜劇の創造を目指す。 「喜劇=笑える悲劇」の理念の下、公演においては、存在しないようでいて確実に有る笑いの方法論から「シチュエーション」に着目し、理不尽な制約やルールに縛られた非現実的な状況下で翻弄される登場人物たちの、必死の抵抗と報われなさを描く事で笑いを生み出す。 時に物語性や情感を排除してまで、一つの笑いを生み出すために論理を積み重ねて導き出す手法は「ロジカル・コメディ」と称される劇団独特の作風となる。
過去の観劇
- 2024年06月01日 【観劇メモ】電動夏子安置システム 「(株)デスゲーム工務店」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
税の啓発や租税教育を目的として
集まった中小の事業主たち。
彼らは「税金教室」を通して小学生に
納税の大切さを教える活動をしている。
今までに何度も開催してきて、
やり馴れたはずの税金教室。
だがあの日、些細なきっかけから
それぞれの勝手な事情が入り乱れてしまい、
「教室」はただただ混沌としていく。電動夏子がお贈りする、
社会貢献的バックステージコメディ。ベンジャミンは云う。
この世で避けて通れないもの、
それは死と税金。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年9月17日 19時00分〜 |
上演時間 | 125分(途中休憩なし) |
価格 | 3900円 全席指定 |
チケット購入方法
劇団ホームページから、一般当日清算で予約しました。
当日受付でお金を現金で支払い、指定された座席の券をもらいました。
客層・客席の様子
男女比は6:4くらい。
若干50代upが目立った気がしましたが、いろんな年代の人がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・笑える
観た直後のtweet
電動夏子安置システム「再演・ベンジャミンの教室」125分休無
劇団初見。コメディ。面白かった。割とポツポツ笑いだけど、それが小屋が広いからなのかは分からず。空気感、グルーヴ感がかなり心地よい。小さな劇場で観てみたかった欲望抑えきれず。でも、ラストの畳み掛けは笑いすぎた。オススメ。 pic.twitter.com/Jxz2Btk1rO— てっくぱぱ (@from_techpapa) September 17, 2021
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
事業会…税務管轄ごとに組織される非営利の「事業主」が集まる団体。税金の大切さを小学校で出前授業。その準備と、実際の授業で巻き起こるドタバタを表現したコメディ。
劇団初見。何度も名前を聞いているのに、観れてなかった団体。44回目公演にして、あうるすぽっとで拝見。ストーリーは、ちらちらと伏線を張りめぐらしつつ、回収していくスタイル。独特の会話感…とでもいうのか、日常会話っぽいのに、気が付くと変な方向に論が進んでいる可笑しさで、笑いを積み上げていく。ストーリーがしっかりあって展開するコメディのグルーヴ感が心地いい。
過去公演のリストを観ると、駅前劇場や赤坂RED/THEATERあたりの公演が多そう。初見が、あうるすぽっとだったのは良かったのか、悪かったのか…。正直もう少し小さな小屋で、役者さんの息づかいと、隣の客の笑い声を感じながら観たかった…という想いは抑え切れず。空間が広くてコロナの間引き客席な分、密集度がなくどうしても「ややうけ」感が漂ってたけれど。笑の量にあまり左右されずに、マイペースにズレた会話を繰り返すのも、むしろ心地よくあったり。
ラスト。小学校での税の授業。それまで脈々と張り巡らしていった伏線回収がたまらない。ゲラゲラ笑い転げてしまう。ドラえもんっぽいのとか、〇×クイズは、むしろ先が読めたからこそ、指さして笑い転げる。
役者さん一人ひとりの魅力がたまらない。特に男性観客視点だと、女優さんの魅力がたまらない。その意味で、どこか途中「吉本新喜劇」を連想させるも、冷静に考えると、笑のスタイルは全然違う。他に類似するものも思い浮かばずで、やはり独特のセンスの笑い。今まで観た事のないタイプのコメディ。面白かった。