<観劇レポート>ルサンチカ「WILD THINGS」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 ルサンチカ「WILD THINGS」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | ルサンチカ |
題 | WILD THINGS |
脚本 | 河井朗 |
演出 | 河井朗 |
日時場所 | 2021/09/19(日)~2021/09/24(金) スタジオ「HIKARI」(神奈川県) |
団体の紹介
こんな記載を見つけました。
河井朗が主宰、演出を行う演劇カンパニー。2013年旗揚げ。
扱うテキストは既成戯曲、小説、インタヴューなどを使用する。作品制作において最も注力するのは、現代に存在するモラルと、当事者たちの真実と事実を舞台上にあげることによって観客との対話をどのように行うことができるかを図ること。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
社会が複雑化し高度化するに従って、わたしたち人間のほとんどの「誕生」や「臨終」が病院内で行われ、 人間の「生」と「死」が生活から遠ざかっています。では人間以外の「生」と「死」についてはどうでしょうか。
例えばスーパーで並んでいる生鮮食品はどこからきて、どのようにして消費者のもとに運ばれるのでしょうか。「いただきます」、「ごちそうさま」以外にわたしたちはそれらとコミュニケーションをとろうとしたことがあるのでしょうか。
本事業では、自身の知らぬところで自身が生かされている環境を誰が作り、誰が論じ、誰が生かしてくれているのかについて考えます。わたしたちが日本で享受できている「生活」はどのようにして出来上がっているのかを「屠畜」を扱い、生の選別と死の選別について考えます。『WILD THINGS(怪獣たち)』は誰も知らない生命体が我々の暮らす生活に介入してくる作品です。その生命体は暴力、または(不)幸せ、または生活の(不)安定を生み出します。その生命体と私たちはそれが何なのか互いに理解しあえることはなく、互いが存在することを享受するのみです。本作品はそれによって生まれる生活環境と死生観を制作し上演します。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年9月21日 18時00分〜 |
上演時間 | 60分(途中休憩なし) |
価格 | 2500円 全席自由 |
チケット購入方法
ホームページからのリンクで、Pass Marketで購入・カード決済しました。
当日、送られてきたQRコードを見せて入場しました。
客層・客席の様子
男女比は6:4くらい。
若い人が目立ちました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・考えさせる
・シンプル
・身体表現
観た直後のtweet
ルサンチカ「WILD THINGS」60分休無
前情報を殆ど入れずチラシだけで観に行ったのですが。ごめんなさい全然分かりませんでした。演劇じゃなかったりするのかな。でも演劇だよな。でも、前衛芸術的にも、身体表現的にも、詩の朗読にも思える。物語を求めてる私にはよく分かりませんでした。照明が綺麗。 pic.twitter.com/Wa6OFSSP3H— てっくぱぱ (@from_techpapa) September 21, 2021
満足度
(2/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
事前に殆ど情報を入れない上での観劇。久しぶりに、よく分からないモノに出会ったな、という感覚。あまり理解できず当惑。事前にストーリーと解説を、読むべきだったかもしれない。何やら家畜、屠殺の事を表現しているのだろうと思ったけれど(観終わった後、あらすじを読んだら、そう書かれていてホッとする)、それが、家畜そのものの表現なのか、比喩としての何か・・・屠殺を通して人間そのものをを表現するのかが、作品を観ただけでは判然としなかった。
天井から吊る下がっている複数のチェーンブロック。蛍光灯のような縦長の照明で囲まれている舞台。そこで繰り広げられる、四人の役者の身体表現と(とはいえダンスではなく)、詩の朗読というか、長い独白のようなものが続く。チェーンブロックに体を引っかけて、ワイヤーアクションのように宙づりになる女性が一人。照明効果が奇麗で、空間にどっぷりつかる分には、むしろ心地よかった。