<観劇レポート>制作「山口ちはる」プロデュース「THE LAST SHOW」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 制作「山口ちはる」プロデュース「THE LAST SHOW」の観劇レポートです。
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もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 制作「山口ちはる」プロデュース |
回 | 制作「山口ちはる」プロデュース |
題 | THE LAST SHOW |
脚本 | 山崎洋平(江古田のガールズ) |
演出 | 山崎洋平(江古田のガールズ) |
日時場所 | 2022/03/02(水)~2022/03/06(日) 新宿シアタートップス(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
制作「山口ちはる」プロデュースとは
2017 年からスタートさせ、月に 1〜2 本の驚異的なペースで公演をプロデュースしている。
結成5年目。
現在 50 回以上の公演を行っている。
2020 年には2カ月連続本多劇場公演を行う。
固定のジャンルにこだわらず、様々なことに挑戦を続けている。舞台演出家以外にも「映画監督」に作・演出をお願いし舞台制作なども行っている。
過去の観劇
- 2023年04月18日制作「山口ちはる」プロデュース「東京と歩む」
- 2021年10月16日制作「山口ちはる」プロデュース「ビニール袋ソムリエ2021」
- 2020年10月10日制作「山口ちはる」プロデュース 「俺の屍を越えていけ」
- 2019年01月19日「山口ちはる」プロデュース「さよなら光くん、さよなら影さん」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
東京都新宿区内にある葬祭会館の式場。
ある3流女性アイドルが突然この世を去った。
舞台は、彼女の葬式会場である。開式の時刻を間近に控え、粛々と準備を進めている葬儀屋たち。
と、そこへもたらされる一つの大問題――それが何かは、決まっていないのではなく、敢えてここでは伏せておこう。劇場に観に来て欲しい。
とにかく、「なんでこんなことに」と頭を抱える葬儀屋たち。ロビーにはもうファンたちが、弔問客たちが、マスコミたちがいるというのに……さあ、どうする葬儀屋たち。
葬式は、もう始まる。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年3月4日 14時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 4300円 前売り 全席指定 |
チケット購入方法
CoRichの予約ページから予約しました。
当日、受付で現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。様々な年代層の客がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・笑える
・会話劇
・ドタバタ
観た直後のtweet
制作「山口ちはる」プロデュース「THE LAST SHOW」100分休無
アイドルの葬儀をめぐる葬儀場シチュエーションコメディ。それほど笑いはしなかったけど、面白かった。役者さんが上手い人ばかりでキャラクターが立ってるから、たくさん出演してるのに、それぞれ個性際立ってよかった。オススメ! pic.twitter.com/t7WUIXTUcW— てっくぱぱ (@from_techpapa) March 4, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは事前紹介の通り。・・・アイドルは死んでいない。死亡説が流れて営業妨害されたので、葬式の場で「生きているよ」と登場して驚かせる、という事務所の社長の思い付きだった。それを知った葬儀社は、ヤバいと気づいて止めさせようとするけれど、アイドルのファンやマスコミを前に、社長は雰囲気に押されて本当の事を言えない。そんな中、アイドルはアイドルをやめると言い、葬儀場の所長の娘は茶々を入れ、アイドルの元相方は血相を変えて乗り込んできて・・・というドタバタコメディ。
作演出は、江古田のガールズの山崎洋平。・・・江古田のガールズ、実はまだ観た事がない(コロナで中止になった公演、観たかったけれど)。今回の作品が、江古田テイストなのかは分からないけれど、はじめて観る世界。どう考えてもシチュエーションコメディで、テンポの良い流れに、グイグイと引き込まれていくんだけれど、笑いはそれ程起きない。たまに、細かい台詞がはまって笑ってしまうのだけれど、それも割と稀。コメディで面白いのに、笑いが起きないっていうちょっと不思議な体験だった。
コメディの要、シチュエーションの緻密さの点では、ちょっと小首をかしげる。事務所の社長がいくら抜けていても、葬式の真似事をする・・・なんていうのはちょっと突拍子もないきがするし、設定の妙で笑わされる感覚ではないものの。出演者の演技が緻密で魅力的で、舞台の世界に出てくキャラクターの良さを楽しんでいる感覚が強かった。数えてみると、19人も役者が出ているが、そんな感覚が全くしない。100分の中で一人ひとりのキャラクター付けがしっかりしている。それが芝居のテンポの良さと相まって、魅力的に映る作品のかな、と思った。
たくさん役者さんがいて対応関係間違ってるかもだけど、気になった役者さんメモ。緒方晋、劇団チョコレートケーキや、庭劇団ペニノで拝見している役者さん。コメディでも、味があってうまいなぁ。ついつい、何しているのか目で追ってしまう。丹下真寿美。所々に炸裂する関西弁と、布団で横になってるアイドルに馬乗りしているのが印象的。瀧澤依由、気が弱そうなのになんか目で追ってしまう存在感。真剣白刃取りでぶっ叩くのいいな。真心、あのカツラ姿はちょっと無残だけど笑わせてもらう。青木ラブ、すごい嫌な奴ってのが全身から滲み出てる。長尾友里花、身のこなしの軽さが観てて気持ちよかった。