<観劇レポート>壱劇屋「猩獣 -shoju-」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 壱劇屋「猩獣 -shoju-」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 壱劇屋 |
回 | 劇中に台詞のない wordless × 殺陣芝居 |
題 | 猩獣 -shoju- |
脚本 | 竹村晋太朗 |
演出 | 竹村晋太朗 |
日時場所 | 2022/04/20(水)~2022/04/24(日) ザ・ポケット(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
関西を拠点に2008年高校演劇全国大会出場メンバーで結成。枚方の河川敷で稽古を重ねる日々より10年後には、記念公演として森ノ宮ピロティホールで公演するほどに成長した関西屈指のエンタメ劇団。複数の作家や演出家が在籍し、 様々なジャンルの作品を生み出している。2019年には東京支部も発足してますます勢力的に活動中。
過去の観劇
- 2023年06月28日 壱劇屋 「ピカルーン」(2023年)
- 2022年06月06日 壱劇屋「猩獸 -shoju-」
- 2021年10月22日 壱劇屋「独鬼」
- 2020年02月28日 壱劇屋「Pickaroon!」
- 2020年01月31日 壱劇屋「劇の劇」 ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
2015年初演、wordless × 殺陣芝居シリーズ始まりの作品である「猩獣」
2019年初演、セルフオマージュによって新たに生まれ変わった「猩獸」大切な人を守るため“猩獣”へと姿を変えた男を、異なるストーリー・キャスト、重なり合うアクションで描く、ほぼ二ヶ月連続上演企画!
劇中に台詞は一切無し
言葉は黙して殺陣で紡ぐ、超攻撃型アクションステージ!◾️あらすじ
黒き集団は女を求め、静かに村へやってくる。
小さな村の小さな想い。男は女を守りたかった。
男はある言い伝えを思い出す。“猩獣あらわれるところ 厄災がおとずれる”
猿にて猿ならず 人にて人ならず
頭は猿 足手は人 体躯は変容し
人々を惑わす
厄災から逃れたくば
白花を受けし者を差し出すべし男は自らが猩獣となり花を贈る。女を守るために。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年4月24日 13時00分〜 |
上演時間 | 85分(途中休憩なし) |
価格 | 6500円 全席指定 |
客層・客席の様子
男女比は3:7くらい。様々な年代の人がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・殺陣
・ワードレス
観た直後のtweet
壱劇屋「猩獣 -shoju-」85分休無
変わらずのワードレス殺陣芝居で、超オススメ!ですが。これまで観た2作より、ちょっと物語性が薄いかな。前作「独鬼」は何も語らずも明確だったストーリーは、今回ちょっと分からなかった。転換、あそこまで鮮やかだと、観てて気持ちよすぎて怖い。 pic.twitter.com/1u9WwXmZVa— てっくぱぱ (@from_techpapa) April 23, 2022
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ワードレス殺陣芝居の壱劇屋作品。ワードレスの形態では2度目の観劇。前回観た「独鬼」と同様に、すごい迫力。カラフルで鮮烈な照明効果と、リズムの効いた音響の効果も相まって、気が付くと壱劇屋ワールドに引き込まれている。
前作と違ったのは、物語性が若干薄いこと。「独鬼」は、全く言葉がないのに、物語を誤解しようのない精度で伝えていたのだけれど、本作「猩獣 -shoju-」は、舞台だけを観ても、ストーリーを上手く理解できなかった。終演後ストーリーを読むと「そうなのかなぁ」と思わなくもない。どちらかというと「物語」が観たい私としては、殺陣の織りなす世界の中に、物語をしっかりと織り込んで欲しい、という想いを持った。
転換の鮮やかさが印象に残る。客席にLED照明を向けて目つぶした状態で、舞台のセット(四つの坂上の台)を素早く移動させて、目つぶしが消えている時には、場転が完了している。その転換が、作品中何度も出てくる。・・・前作では、このタイプの転換は無かったように記憶しているけれど、このやり方で、転換の速度が驚くように早く、観ていて気持ちよさを通り越して、怖さも感じてしまう。他の舞台作品で転換を観たら、ものすごくノロく感じてしまいそう。