<観劇レポート>演劇企画 heart more need「かつてサジェを悩ませた幾つかの難題」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 演劇企画 heart more need「かつてサジェを悩ませた幾つかの難題」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 演劇企画 heart more need |
題 | かつてサジェを悩ませた幾つかの難題 |
脚本 | 細川博司 |
演出 | 細川博司 |
日時場所 | 2022/07/06(水)~2022/07/10(日) シアターKASSAI(東京都) |
団体の紹介
団体ホームページには、紹介がありませんでした。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
184X年、リーフラント(現ラトビア)
フランス人教師・S[女性◾️代]。
◾️月赴任先の学校にて複数生徒による証言「先生が二人居る」
学校側は生徒による悪ふざけもしくは集団ヒステリーとして問題を無視した。200X年、日本ー兵庫県西宮市。
事務職・Oは、結婚を控えて準備に追われていた。あるとき、複数の知人から、某所であなたを見た。また別の某所であなたを見た、という連絡が相次いだ。
Oは自分が目撃された場所へと向かった。202X年、日本ー東京都三鷹市。
転職活動中のIさん。
ある日、知人から就職祝いの連絡があり、Iさんは不審に感じた。
まだ転職は決まっていないからだ。
知人によると、とある酒場にIさんが現れ、気前良く飲んでいた、という…。3つの時間と場所。
不思議な出来事。
3人を悩ませる、難題の意味とは。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年7月7日 14時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 5000円 全席指定 |
チケット購入方法
団体ページからのリンクで、CoRichで予約しました。
当日受付で、現金でお金を払いました。
客層・客席の様子
男女比は6:4くらい。
男性は40代up。女性は若い人が目立ちました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・会話劇
・SF
・考えさせる
観た直後のtweet
演劇企画 heart more need「かつてサジェを悩ませた幾つかの難題」100分休無
団体初見。タイトルに惹かれて観に来たけど。面白かったなー。結局何の話なのか今もよくわからないし、一言でいうなら「縁」みたいなものなのかもだけど。よくわからない感覚的なモノを物語として渡された感覚。超オススメ! pic.twitter.com/pU83XiXUcB— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) July 7, 2022
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは、事前記載の通り。3つの時代、184x年のフランスと、200x年の兵庫、202x年の東京と。3つの時代を、行ったり来たりしながら語られる物語。上手後方に黒板があり、行ったり来たりする時間の中で、今はどの時代なのか、「184x」とか「200x」とか、役者さんによって黒板に書かれながら進む物語。
面白かった。団体初見だし、細川博司という脚本家の作品を観るのは、覚えている限りはじめてだと思うけれど。軽やかで自然な会話と、どこか不思議な世界観が徐々に絡まっている感覚。観終わった後調べてみると、この脚本家さんを目当てで観に来ている人も多そう。殆ど時計を観ることなく観劇。
面白かったのに、ストーリーを上手く語れなくて困る。3つの時代が交錯して、それぞれの時代に自分の「ドッペルゲンガー」…ようは、よく似た人との出会いがあって。そのドッペルゲンガーとの出会いで、人生が変わっていく物語。ストーリーの枝葉の事は覚えていて・・・エアコン工事のおじさんが飲み屋で出会った女性は、実は自分の娘だったし。宝塚に自分のドッペルゲンガーを追いかけて行ったのがきっかけで、兄は結婚をするし。184x年の女性教師サジェは「魔女」と呼ばれていたけれど、校長から愛されていたし…。枝葉の事はいくらでも出てくるのに、全体をつなげて語れない。
神様は、遠くから見ているのか、みたいな、誰とも知らぬものへの問いかけが出てくる。超かいつまんでいうと「縁」みたいなもの…なのかな。何だか得体のしれない物に導かれる人々様子を、サラリと埋め込まれた感覚。妙に暖かいまなざしと共に語られる「縁」が、鮮やか過ぎて、強烈な印象なのに…やっぱりストーリーが語れないという、不思議な状況。はじめて観た細川博司作品だけれど。ハマってしまいそうな魅力だった。