<観劇レポート>フジテレビジョン/キョードー東京「ピピン」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 フジテレビジョン/キョードー東京「ピピン」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | フジテレビジョン/キョードー東京 |
回 | ブロードウェイミュージカル |
題 | ピピン |
脚本 | ロジャー・O・ハーソン |
演出 | ダイアン・パウルス |
日時場所 | 2022/08/30(火)~2022/09/19(月) 東急シアターオーブ(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
株式会社キョードー東京は2022年に設立60周年を迎える、日本に於けるライブ・エンターテイメント業界のパイオニア・カンパニーです。
設立以降、時代の要請に応じて様々なジャンルのライブ・エンターテイメント作品を提供して参りました。
今後もライブ・エンターテイメントの感動・素晴らしさをお届けするべく努めて参ります。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
若き王子ピピンは、美しくカリスマ的なリーディングプレイヤーが率いるアクロバットサーカス一座に誘い込まれる。一座が披露するのは、人生の目的を探し求めるピピンの壮大な物語。ミステリアスな陰謀、心温まる笑いとロマンス、奇想天外なイリュージョンに満ちた、永遠に忘れられないドラマが幕を開ける[Magic to Do]。
大学で学問を修めたピピンは、人生の大いなる目的を模索中。 広い空のどこかに自分の居場所はあるのかと自問し、輝かしい未来を夢見ていた[Corner of the Sky]。父王チャールズが統治する故郷に戻ったピピンは、父に認めてもらおうと、戦への同行を志願する[War Is a Science]。しかしピピンは戦の空虚さに気づき、もっと別の<特別な何か>を求めて旅に出る。
「悩んでばかりで大切な時間を無駄にせず、人生を楽しみなさい 」と説く祖母バーサ [No Time at All] 。彼女に感化され旅を続けるピピンは、さまざまな愛のかたちを知るが、やがて心を伴わない愛は無意味だと悟る[With You]。
戦に出ても、空虚な恋愛に耽っても、心は満たされないと知ったピピン。旅の最後に全てを捨てて彼がようやく見つけた本当の幸せとは・・・?
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年9月5日 13時00分〜 |
上演時間 | 160分(途中休憩20分含む 80-20休-60) |
価格 | 14000円 全席指定 |
キャスト | バーサ:前田美波里/テオ:生出真太郎 |
チケット購入方法
RENTを観た際に、劇場でチケットを購入・現金決済しました。
客層・客席の様子
男女比は、5:95くらい。男女とも、年齢層は様々でした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・ミュージカル
・サーカス
・考えさせる
観た直後のtweet
ミュージカル「ピピン」160分含休20
よかった!前半30分ちょいたるい。ラストに向けて自分であそこまでハードル上げて何出すつもりなの?とは思ったけど。「ヒトのみたゆめ」のような、って某劇団のキャッチフレーズみたいだけど、そんなミュージカル。Crystal Kayさん前田美波里さん最高。オススメ! pic.twitter.com/DW7Sc2vNBr— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) September 5, 2022
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
2019年の上演の時、タイムラインでかなり話題になっていた、「ピピン」。再演は観に行こうと決めていての観劇。珍しくチケットも、割と前から取った。ブロードウエイ初演は、1972年。ウィキッドの曲を書いた、スティーブン・シュワルツが、大学時代に作ったミュージカルがベースになっているというのだから歴史が深い。
ストーリーは。サーカス小屋で演じられる、王子「ピピン」の物語。人生で何か意味のある事を、、、と、ピピンは、人生のあれこれを経験していく。その様々な場面を、リーディング・プレイヤー・・・サーカスの狂言回しにいざなわれて、寓話のように語っていくお話。アクロバティックなサーカスのショーと併せて、華やかに語られるピピンの人生。事あるごとに、「フィナーレは凄いぞー」と、火のこん棒を持ったダンサーが、自らハードルをあげていく。ラストは、火の中に飛び込むのがフィナーレかとと思えば・・・描かれるのは、テントも、サーカスのセットもすべて取り払われて描かれる「普通の生活」。人生に意味を見いだそうと旅をしたとしても、たどり着くのは「普通」。
哲学的というか、なんというか。あるいは「何か物足りない」と感じて、人生に「何か」を求めた人がみた「ヒトの見たゆめ」のような物語。・・・何だかどこぞの劇団のキャッチフレーズみたいだけれど、「ゆめのような世界」という言葉が、とてもしっくりくる。キツネにつままれたようなラスト。舞台に何もなくなってしまう様が印象的。確かに宣伝文句通り「ラストは忘れられない」作品だった。
前半30分くらいのサーカスシーンは、ちょっと単調で退屈な部分もあったけれど、1幕途中の、パーサ役のアクロバットシーンが、なんともびっくり。私が観た回は前田美波里が演じていたけれど、・・・後で調べて年齢を知ったけれど、74歳の彼女が、空中でブランコ。セリフの上でも74歳と紹介されていたので、あのセリフは役者の実年齢をいう事になっているのかもしれない。なんとも驚き。そして、リーディング・プレイヤーのクリスタル・ケイの存在感が、印象的。ミュージカルとして、印象に残る曲があまりなかったのが残念だけれど(スティーブン・シュワルツなのに)。うわさ通り「凄いミュージカル」だった。