<観劇レポート>シーエイティプロデュース「バイ・バイ・バーディー」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 シーエイティプロデュース「バイ・バイ・バーディー」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | シーエイティプロデュース |
回 | ブロードウェイ・ミュージカル |
題 | バイ・バイ・バーディー |
原作脚本 | マイケル・スチュワート |
演出 | TETSUHARU |
日時場所 | 2022/10/18(火)~2022/10/30(日) 神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
設立以来20年以上、舞台の裏方として様々な舞台製作にかかわってきたCATですが、ついに2001年4月、舞台の企画制作を専門に手がけていく株式会社シーエイティプロデュースを設立いたしました。 まだまだ試行錯誤の毎日ですが、ジャンルも、翻訳劇からオリジナルミュージカル、コメディー、ファンタジー、バラエティ、イベントと多岐にわたり、企画から立ち上げて、年間数本の舞台づくりに励みます。 照明・美術などの高い技術力とノウハウを活かし、足腰の強い舞台づくりを目指して、スタッフ一同日々意気揚揚と頑張っております。 観客の皆様に喜んでいただけるような舞台作りはもちろん、当サイトも皆様から愛され、常にいろいろなご意見やご感想をいただけるようなアットホームなサロンを目指しますので、いつでもお立ちより下さい。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
音楽会社マネジメントのアルバート、仕事も恋も立ち往生!?
クライアントのスーパーロックスター・バーディーが、召集令状を受けたというのだ…!
入隊前最後の楽曲を売り出すべく、”バーディーのラストキスプレゼント“という目玉企画の実現に奔走するが…。物語の舞台は1960年代のアメリカ。若くして音楽会社を立ち上げたアルバート・ピーターソンは窮地に立たされていた。アメリカ中、いや世界中の女性の心を鷲掴みにして虜にしているスーパーロックスターでクライアントのコンラッド・バーディーが召集令状を受けたというのだ!スーパースターの徴兵とあっては、会社が立ち行かなくなってしまう…。アルバートの恋人であり秘書でもあるローズ・アルバレスは、入隊前最後の曲<ワンラストキス>を作り、発売企画としてラッキーな女の子一人にバーディーの「ラストキス」をプレゼントする、という破天荒なアイデアを思いつき、さっそくオハイオののどかな町に暮らす少女、キムがラッキーな少女として選ばれた!
キスの企画に反対するキムのボーイフレンド・ヒューゴをはじめ、父ハリー、母ドリス、弟ランドルフ、友人アーシュラ…と、小さな町に大スターがやってくることで上を下への大騒ぎ!一方、アルバートとローズは、そろそろ結婚を、という考えはあるものの、母親をなかなか説得できないアルバートに、ローズはやきもき。
果たして、<ワンラストキス>企画は成功するのか!?そして、アルバートとローズの恋の行方はいかに!?
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年10月22日 17時30分〜 |
上演時間 | 160分(途中休憩20分含む) |
価格 | S席 13000円 全席指定 |
チケット購入方法
プレイガイドで購入しました。
客層・客席の様子
男女比は5:95で女性多めですが、
ミュージカルの割にはちらほら男性が目立ちました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・ミュージカル
観た直後のtweet
シーエイティプロデュース「バイ・バイ・バーディー」160分含休20
割と古いコメディミュージカル。もう25年くらいどんな話だろ?と思ってたから観れてよかった。物語は薄いかなぁ。1幕はカラフルに勢いに乗って楽しいも、2幕の人間模様は軽い。時代背景のアイロニーを把握した演出しないと辛いかもなぁ pic.twitter.com/PtAcHaUgmA— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) October 22, 2022
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
1960年プロードウエイ初演のミュージカル。確か、すぐに映画化もされているが、作品自体初見。
正直なところ作品の内容とは関係ないのだけれど、この作品が気になったのは、大好きだった海外ドラマ「たどりつけばアラスカ」(Northern Exposure)の中のセリフで、「バイ・バイ・バーディのセットみたい」という比喩表現が出てくるから。そのドラマが大好きだったので、気がつくと、いつの日か「バイ・バイ・バーディ」っていう作品を観てみたかった。そこに舞い込んだチラシで、即観劇を決めた。
1960年、バーディは、どこか徴兵を拒否した「プレスリー」へのオマージュとして描かれる。1幕は、物語のお膳立てと、'60な雰囲気でなかなかいいかな、と思ったのだけれど。2幕で描かれる種明かしが、物語としてかなり薄っぺらい。まるで、プレスリーが出演している凡庸で退屈な映画のよう。1幕期待が高まっただけに、2幕で落されて。結果的には、がっかりな部類のミュージカルだった。
1960年代の社会的な背景の上に、いろいろな物語が展開されているのだけれど、2022年の演出としては、その「社会的な何か」を完全に無視して・・・というか、あまり理解せずに、物語を作っているように感じる。'60の華やかなドレスで踊っているだけでも、それなりに見栄えはするものの、やっぱり時代の空気感みたいなのの解釈を無視して描くのは、ちょっとツラい。
長年の疑問、「バイ・バイ・バーディ」って物語は、こういうのかぁ、と知れたのは良かったので、ひとまずはそれだけが収穫か。ちなみに「バイ・バイ・バーディのセットみたい」とは、キムの部屋の事だと思うけれど。それ程いい例えでもないなぁ。映画の方も、機会があれば見てみたい気もする。