<観劇レポート>虹の素 「雨上がりには好きだといって」Vol.1 & Vol.2
【ネタバレ分離】 虹の素「雨上がりには好きだといって」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 虹の素 |
回 | 雨上がりには好きだといって12ヶ月連続公演/TAKinKAAT |
題 | 雨上がりには好きだといって Vol.1 & Vol.2 |
脚本 | 桜木想香 |
演出 | 猪熊竜久馬(虹の素) |
日時場所 | 2023/04/20(木)~2023/04/23(日) KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
Shine the tears.
涙を輝かせる生きるってことは、こころが動くこと。
私たちの上に広がる空のよう に、絶えず移ろい変わりゆくこと。
晴れの日や、曇りの日や、雨の日があること。
雪の日や雷の日があって、そして時々、奇跡のように虹がかかること。優しく温かい光だけでは虹はかからない。
冷たく悲しい雨だけでも虹はかからない。
その両方が合わさった時に、そこに虹がかかる。>笑いたいときに笑うのだから、泣きたいときは泣いたっていい。
だから、雨だって降ればいい。そこに光がさせばいい。その涙も、輝けばいい。>明日は今日よりもいい日に決まっている。って、ずっと思って生きている。
すべての人がそうであってほしいと願っているし、そう思ってほしいと祈っている。
キレイごとに聞こえてしまうかもしれないけれど、
みんながハッピーで、笑っていられる世界になればいいと本気で思う。>恨みや憎しみで傷つけあうことだけはしたくない。
愛だけで、つくりこもう。
過去の観劇
- 2023年07月12日 虹の素 雨上がりには好きだといって 7月編「ダーフォの国」
- 2022年12月25日 虹の素「失恋博物館 Ⅶ」
- 2022年10月14日 神奈川演劇連盟TAK in KAAT「YOKOHAMA 3 PIECES」
- 2021年12月24日 虹の素「失恋博物館 Ⅵ」
- 2020年08月16日 虹の素 「失恋博物館S」 ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
これは、虹を待つ人たちの物語
雨上がりなんて美しいものじゃない
雲はかかったままで、青空なんか見えない
虹が架かるなんて奇跡に等しいただ雨が上がっただけ
降り続いていた雨が止んで
これからやがて雲が切れて
青空が広がるだろうって予感がするだけ
雨上がりって、それだけ時は来た。さあどうする
君はまだ、なにもしていない
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年04月22日 18時00分〜 |
上演時間 | 145分(途中休憩10分含む) |
価格 | 4000円 全席自由 |
観た直後のtweet
虹の素「雨上がりには好きだといって」145分、含休10分
12ヶ月連続公演の最初はKAAT。60分が2作。今回は1,2ヶ月目をまとめてってことかな。やっとKAATで公演出来ましたねぇ㊗️。
失恋博物館じゃない虹の素は久しぶりだけど、感想はちょっと割れた感じかな。それぞれの感想をリプに。予告編好きだった。 pic.twitter.com/HakFCU1jSS— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) April 22, 2023
vol.1 3月編 「フリューゲルの風」
あ~若いっていいなぁ、とおじさんは思うんだけど。台詞での感情のやり取りが、全般的に早いというか、転んじゃってて段取りモード。かなり後半まで人間関係を把握出来なかった。衣装替えが多かったけど、もう少しキャラに特徴がないと、ついていけないかなぁ。— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) April 22, 2023
vol.2 4月編「アインブラットの本」
粗削りだけど、とても好きな話だった。細かく説明せず、余白を与えてくれるのがいい。暗転多かったけど、曜日でスライドして、ちょっとコミカルに話が進むのいいな。赤シャツの子に、ちょっとだけ泣かされた。曜日ごとにキャラが立ってるのも好き。— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) April 22, 2023
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
※しっかり感想を書き上げる余裕が取れないため、当面はメモだけ残しています。余裕が出来たら振り返って、もう少しちゃんとした文章に仕立てあげるかもしれません。
虹の素といえば「失恋博物館」。でも、もう一つ別のシリーズ「雨上がりには好きだと言って」があるらしい。架空の学校・・・横南高校を舞台にした、一時間もののシリーズ。これを12か月連続で、横浜のあちこちの劇場で公演するらしい。最初の3月・4月をまとめて、2時間スペシャルとしてKAAT大スタジオで。KAT in KAAT 「YOKOHAMA 3 PIECES」で、「サイゴノトキ」は観たけれど、延び延びになっていたKAAT単独公演が、やっと実現。コロナで中止になった「夜明け」っていう、JIACっぽい人のお話も気になってるけれど、そちらはまた今度。
このシリーズはじめて観たけれど、今回観た二本は、高校を舞台にした、ほろ苦い恋愛もの。実際に演じている人にも、高校生が多いのかな。私のようなオジサンには、ちょっとメロメロ過ぎて、テイストとしてはあまり合わなかったけれど。高校生とか若い人が観たら、結構キュンキュン来るのかな、と思ったり。共通して描かれているテーマが、どこか「自己犠牲による愛」。虹の素らしいというか、愛だけで作り込んでるんだなぁ、という印象。
各作品のメモ。
vol.1 3月編 「フリューゲルの風」
サッカー部。三角関係・・・っていう事なのかな。友達が好きな子から、告白されて困ってしまった物語と。マネージャーの実らない恋のお話。ちょっとセリフのテンポが速い・・・というか、一時間で盛り込み過ぎたのと、私が若い子の顔が見分けられなくなっているものあって、誰が誰だか分からなくなってしまい、物語が全然入ってこなかった。もう少し丁寧にセリフのやり取りをした方がいいのと、衣装を固定させるとか、何らかの方法でキャラクターを固定しないと、観ている側は混乱してしまう一本だった。
vol.2 4月編「アインブラットの本」
図書委員会。ひとり週2日、貸出当番として図書室に来る。月~土までのローテーションの組み合わせの人間模様を描きつつ、この作品も三角関係を描いていく物語。曜日が変わるタイミングで暗転(ブル転)が入るので、ちょっとスピード感には欠けるものの、月~土のローテーションの組み合わせで見せていくのが面白い。本屋の娘の、亡くなってしまった姉が借りていた本を、図書カードの背表紙から探すっていうシチュエーションと、母と姉がなくなった話が少しだけしか触れられていないのも、何だか想像力を掻き立てられる。サッカー部の赤シャツの子の「ごめんなさい」に感動。この二人は、別の月の話の中でも、きっと登場してくるんだろうなぁ。
カーテンコールの後に、5月の予告編。美術品の修復の話にちょっと興味惹かれるけれど。土日の実の公演なんだよなぁ。