<観劇レポート>劇団ドガドガプラス「SEXY女優事変」
【ネタバレ分離】 劇団ドガドガプラス「SEXY女優事変」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団ドガドガプラス |
回 | 劇団ドガドガプラス 第32回公演 |
題 | SEXY女優事変 |
脚本 | 望月六郎 |
演出 | 望月六郎 |
日時場所 | 2023/04/25(火)~2023/04/30(日) 浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
歌って踊れる浅草の劇団
ドガドガプラスは、2006年に旗揚げして「踊り子女優化計画」を実行中。網タイツで歌って踊って、笑って泣いて汗を流して。先人たちがつくった浅草レビューの世界観を踏み台に、演劇界に新風を巻き起こしているのです。いまはそよ風程度ですが、これを台風にするためにも、ぜひぜひ応援のほど、よろしくお願いいたします。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
17年目、浅草の劇団ドガドガプラス が今作は時代劇から現代劇への路線変更します。新型コロナ、ウクライナ侵攻、台湾・尖閣問題、その上人口問題を抱えた現代日本と向かい合いながらメチャメチャ笑い飛ばしていこう…そんな決心のもと、令和4年に可決した『アダルトビデオ新法』をOrigin of Ideaに生まれた新作が『セクシー女優事変-結婚するって本当ですか篇-』です。なお『セクシー女優事変』シリーズは以降『人妻死闘篇』『代償戦争』『絶頂作戦』『完結編』全5作を予定しています。
○あらすじ○
『アダルトビデオ新法』の影響下、戦々恐々状況のアダルトビデオ業界に明るいニュースが生まれた。ナンバーワンセクシー女優=五木逸華の寿引退、そのお相手はIT企業のCEO富山斉加年、通称『トミえもん』だった。だが逸華には人に言えない秘密があった。15年前厳冬の穂高で遭難、死亡した父…五木昭如が逸華の感情の爆発とともに撮影現場に出現していたのだ。昭如は逸華の見た幻影なのか、はたまた幽霊なのか、それとも…。『マッチング』を唱える一等協会の牧師=情縞仲人が取り仕切る結婚式に謎の青年、鶴見勉が現れて70年代の名作映画ダスティホフマンの『卒業』さながらに花嫁をさらっていく。以降、現代日本が唸りを揚げて怒涛の展開が走り出す。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年04月26日 19時00分〜 |
上演時間 | 150分(休憩10分を含む) |
価格 | 4500円 全席自由 |
観た直後のtweet
ドガドガプラス「SEXY女優事変」150分含休10
浅草の歌って踊れる劇団。パワー増してたなぁ。楽しかった!今回は舞台も現代でテーマが掴みやすい。AV新法・統○教会に真っ向から挑んでて望月さんの世界観が少し理解出来た気が。古野さんにため息。野村さん大岸さん以前にも増して魅力全開。超オススメ! pic.twitter.com/3HvZajMyvx— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) April 26, 2023
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想メモ(ネタバレあり)
※文章書くのが不調で、しっかり書き上げる余裕が取れないため、当面は感想のメモだけ残しています。後々振り返って、もう少しちゃんとした文章に仕立てあげるかもしれません。
昨年、春琴SHOWの初日をたまたま観ていて、その後公演中止になってしまって以来の、ドガドガプラス。今回は、AV新法や統一教会問題を皮肉りつつの、いつもの歌って踊る演劇。ドガドガは、本当にコロナに苦しめられているのを傍目で見てて知っていたけれど、収まった今の俳優陣がとにかくパワフルで、むしろコロナ前よりよりパワフルで。観ていて痛快な作品。おなじみの古野あきほの美しさにため息。劇団員、野村亜矢、大岸明日香の魅力が、とにかく大爆発していた。
IT業界社長(ホリエモンをイメージ?)が、AV女優と結婚するも、結婚式に「卒業」さながら、"The Sound of Silence"と共に花嫁をさらっていく・・・。さらっていったのは、いわゆる「ユーザー様」。SODのAVか?、というその言葉にちょっとドキッ。望月六郎の作品は、歌・踊りが派手な反面、作品の内容はちょっと難解であることが多いけれど、今回は現代が舞台な分つかめたような気も。現代を舞台にしているとはいえ、戦後史観・・・というか、第二次世界大戦による爪痕が現在まで残っていて、AV新法も統一教会問題も、その余波である…という捉え方なのかもしれない。個人的には、あまりそういう捉え方が出来ないけれど、ひとつの物の観方なのかなぁ、という気がした。