<観劇レポート>SPIRAL MOON「雨の世界」
【ネタバレ分離】 SPIRAL MOON「雨の世界」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | SPIRAL MOON |
題 | 雨の世界 |
脚本 | 雨々アメ(仮)(ウテン結構) |
演出 | 秋葉 舞滝子 |
日時場所 | 2023/06/14(水)~2023/06/18(日) 「劇」小劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
SPIRAL MOONは、多数の舞台に出演してきた秋葉舞滝子(2008年7月に秋葉正子より改名)が、1997年に設立した演劇製作ユニットです。
演出は秋葉舞滝子が行い、公演ごとにベストマッチの役者をキャスティングしています。
1998年11月にプロデュース公演を開始、コンスタントに年1回の公演を積み重ねることで製作体制を固めていき、下北沢進出となる2004年からは満を持して年複数回の公演を行うようになりました。
丁寧な芝居作りが評価され、2004年11月に開催された第11回BeSeTo演劇祭(東京開催)参加団体に選出、2005年3月、10回目の公演となった下北沢「劇」小劇場での『あのひとだけには』で観客動員が1000人を突破し、勢いに乗って2006年4、5月に行われる第6回愛知県芸術劇場演劇フェスティバルの参加団体に選出され、一般審査員の投票の結果、グランプリを受賞しました。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
ようこそ、雨の館に。
びしょ濡れで迷い込んできた女と、
雨女の呪いがかかった女。
二人の秘密が明らかになる時、
この雨は、止むのか。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年06月16日 14時00分〜 |
チーム | 月 |
上演時間 | 80分(途中休憩なし) |
価格 | 4000円 全席自由 |
観た直後のtweet
SPIRAL MOON「雨の世界」星チーム80分休無
劇団2度目。面白かった。独特な世界観。前回観た作品は難解に感じたけど今回はとても分かり易い。雨男ってなんだろうとかどうしても考えてしまうんだけど、言葉にしてしまうととても脆い、気恥しい事たちを、上手くすくい取られた感覚だった。超オススメ。 pic.twitter.com/ks2aUT5ozg— てっくぱぱ@観劇垢/3 (@from_techpapa) June 16, 2023
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
※メンタルの余裕が無く、しっかり書き上げる余裕が取れないため、当面は感想のメモだけ残しています。こぼれ落すより、何かしら残しておきたい。後々振り返って、もう少しちゃんとした文章に仕立てあげるかもしれません。
「雨宿り」にたずねた館?に、雨男がいた。雨男であるが故、初恋が叶わず、弟を亡くし、雨男であることをどこか恨んでさえいるような男。「雨宿り」する男とと、「雨男」の対話を通して回想的に語られる物語。
劇団2度目。前回観た作品が、独特な空気感を持ちながらも割と難解で、どんなもんだろうと恐々観劇したものの。今回は空気感はそのままに、話も比較的分かり易く面白い。「雨男」というのが何なのか・・・っていうのを書いてしまうと、何だかとても野暮なようにも思えてくる。コンプレックスとか、人生の中でどうにもならない何か、とか。そんなものを象徴する「雨男」。それらを受け入れられないまでも、なんとか上手くやっていく話・・・なのだろうけれど。ものすごく感覚的に、優しく語られるので、何だかテーマをこうして書き下すのがとても恥ずかしくなってしまう。感覚として受け取ったまま、そのまま心に残しておけばよい。街を駆け抜ける風のような、そんな演劇作品だった。
印象に残った役者さん。雨男を演じる、河嶋政規。演技を観るのは20年ぶりくらいだろうか。かつて横浜にあった人気劇団「こちらKGB」で何度も拝見している。あの時観た作品とはまったく正反対の雰囲気の芝居だけれど(多くの作品で作・演出をしていたが)、眼の奥の優しい雰囲気はそのままに味のある演技が変わらずで、深く印象に残り。