【観劇メモ】劇団肋骨蜜柑同好会「煙に巻かれて百舌鳥の早贄」
【ネタバレ分離】 劇団肋骨蜜柑同好会「煙に巻かれて百舌鳥の早贄」の観劇メモです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団肋骨蜜柑同好会 |
回 | 劇団肋骨蜜柑同好会 第18回 |
題 | 煙に巻かれて百舌鳥の早贄 |
脚本 | フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会) |
演出 | フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会) |
日時場所 | 2025/03/26(水)~2025/03/30(日) 中野スタジオあくとれ(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
東京を中心に演劇活動を行う。
2010年の旗揚げから現在に至るまで、手探りで、暗中を模索するように活動中。主宰フジタの標榜する「演劇とは方法論ではなく存在論である」という言葉のもとに 、言語による世界の腑分けを試み、「生きづらさ」を抱えた人たちの救いとなることを考えている。
頭のねじがどこか緩んでいるようなズレた登場人物と、捩れたメタフィクション的な構造、既製品を多用したシンプルで分裂的な舞台構成が特徴。
ストーリーやメッセージを極端に廃し、あるいは換骨奪胎し、あるいは解体し、その先の地平にたどり着くべく、過剰に論理的に「なぜ演劇なのか」を問い続ける。問い続けたい。問い続けられますように。
コミュニケーションはいつも、祈りの形に。
過去の観劇
- 2022年09月22日劇団肋骨蜜柑同好会「田瓶奇譚集」
- 2020年12月05日劇団肋骨蜜柑同好会「2020」
- 2019年12月06日劇団肋骨蜜柑同好会「殊類と成る」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
祈りは届き、努力は実る。夢はいつか必ずかなう。頑張っていれば、粛々と精進していさえすれば、神様はきっと見ていてくださる。
1990年代初頭。バブル崩壊の足音が刻一刻と近づいてくる羆川市百舌鳥ヶ原新地。
煙草屋の裏手、歓楽街に突如として現れるだだっ広い駐車場のど真ん中に、その小さな焼鳥屋「わらき屋」はあった。
異様なたたずまいに、道行く人は皆首を傾げる。なぜこんなところに焼鳥屋があるんだろう?
なぜだろうね。何もかもなくなった。八百屋、布団屋、金物屋、居酒屋、スナック、小料理屋、キャバレー、風俗、立ち食い蕎麦。みんなみんな、いなくなってしまった。だのになぜ、どうして俺はまだここにいるのだろう。
毎日十七時、店主が暖簾をあげにくる。煤と油にまみれた赤提灯が、誰も居ない駐車場を照らす。鳥の脂が炭火に落ちて、もうもうと煙が立ちこめはじめると、やがてどこからともなくいつもの客が現れ、またいつもの馬鹿話をはじめる。なんてことはない酒場の光景。りんりんりんと電話が鳴り、どんどんどんとガラス戸が叩かれる。あんまり強く叩くので、隙間風吹くバラック小屋は、ぐわんぐわんと大きく揺れる。
祈りは届き、努力は実る。夢はいつか必ずかなう。頑張っていれば、粛々と精進していさえすれば、神様はきっと見ていてくださる。
暴対法成立直前、苛烈な地上げに抵抗する焼鳥屋「わらき屋」に、呪いと怨念が渦を巻く。
劇団肋骨蜜柑同好会が満身の力を込めて叩きつける、逆襲の“串刺し”ノワール。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2025年03月28日 15時00分〜 |
上演時間 | 125分(途中休憩なし) |
価格 | 4800円 全席自由 |
観た直後のtweet
劇団肋骨蜜柑同好会「煙に巻かれて百舌鳥の早贄」125分休無
上演時間変更注意。バブル時代。地方の片隅の汚い居酒屋。地上げと生きた人の記憶の物語。フジタさんこんな本書く人だったかな。濃厚で面白かった。リュウジの生い立ちがもう少し観たい感。役者の布陣が厚すぎてお腹いっぱい。超オススメ! pic.twitter.com/6Yv87fZsJe— てっくぱぱ (@from_techpapa) March 28, 2025
満足度
(5/5点満点)