【観劇メモ】劇団肋骨蜜柑同好会「煙に巻かれて百舌鳥の早贄」

#劇団肋骨蜜柑同好会

【ネタバレ分離】 劇団肋骨蜜柑同好会「煙に巻かれて百舌鳥の早贄」の観劇メモです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団肋骨蜜柑同好会
劇団肋骨蜜柑同好会 第18回
煙に巻かれて百舌鳥の早贄
脚本フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会)
演出フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会)
日時場所2025/03/26(水)~2025/03/30(日)
中野スタジオあくとれ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

東京を中心に演劇活動を行う。
2010年の旗揚げから現在に至るまで、手探りで、暗中を模索するように活動中。

主宰フジタの標榜する「演劇とは方法論ではなく存在論である」という言葉のもとに 、言語による世界の腑分けを試み、「生きづらさ」を抱えた人たちの救いとなることを考えている。
頭のねじがどこか緩んでいるようなズレた登場人物と、捩れたメタフィクション的な構造、既製品を多用したシンプルで分裂的な舞台構成が特徴。
ストーリーやメッセージを極端に廃し、あるいは換骨奪胎し、あるいは解体し、その先の地平にたどり着くべく、過剰に論理的に「なぜ演劇なのか」を問い続ける。問い続けたい。問い続けられますように。
コミュニケーションはいつも、祈りの形に。

劇団肋骨蜜柑同好会

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

祈りは届き、努力は実る。夢はいつか必ずかなう。頑張っていれば、粛々と精進していさえすれば、神様はきっと見ていてくださる。

1990年代初頭。バブル崩壊の足音が刻一刻と近づいてくる羆川市百舌鳥ヶ原新地。
煙草屋の裏手、歓楽街に突如として現れるだだっ広い駐車場のど真ん中に、その小さな焼鳥屋「わらき屋」はあった。
異様なたたずまいに、道行く人は皆首を傾げる。

なぜこんなところに焼鳥屋があるんだろう?
なぜだろうね。

何もかもなくなった。八百屋、布団屋、金物屋、居酒屋、スナック、小料理屋、キャバレー、風俗、立ち食い蕎麦。みんなみんな、いなくなってしまった。だのになぜ、どうして俺はまだここにいるのだろう。

毎日十七時、店主が暖簾をあげにくる。煤と油にまみれた赤提灯が、誰も居ない駐車場を照らす。鳥の脂が炭火に落ちて、もうもうと煙が立ちこめはじめると、やがてどこからともなくいつもの客が現れ、またいつもの馬鹿話をはじめる。なんてことはない酒場の光景。りんりんりんと電話が鳴り、どんどんどんとガラス戸が叩かれる。あんまり強く叩くので、隙間風吹くバラック小屋は、ぐわんぐわんと大きく揺れる。

祈りは届き、努力は実る。夢はいつか必ずかなう。頑張っていれば、粛々と精進していさえすれば、神様はきっと見ていてくださる。

暴対法成立直前、苛烈な地上げに抵抗する焼鳥屋「わらき屋」に、呪いと怨念が渦を巻く。
劇団肋骨蜜柑同好会が満身の力を込めて叩きつける、逆襲の“串刺し”ノワール。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2025年03月28日
15時00分〜
上演時間125分(途中休憩なし)
価格4800円 全席自由

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

舞台#劇団肋骨蜜柑同好会